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マタギの里の温泉「マタギの湯」へ、秋田内陸縦貫鉄道で向かう

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マタギの里の温泉「マタギの湯」へ、秋田内陸縦貫鉄道で向かう

山形→秋田と、初めて訪れた北東北の旅も最終日。

おくのほそ道(松尾芭蕉)でも有名な山形の「立石寺」。順路から外れた場所に絶景あり!
秋田の秘湯・乳頭温泉郷最古の宿「鶴の湯」情緒あふれる風景と湯が心に染み渡る。(混浴露天あり)


この日は、秋田県の内陸部を走る第三セクター運営の「秋田内陸縦貫鉄道」に乗り、マタギ発祥の地でもある阿仁中村にある「マタギの湯」を目指すことにしました。

角館駅から秋田内陸縦貫鉄道に乗り、さらに雪深い北秋田へ

秋田県の古都・角館からスタート。
秋田内陸縦貫鉄道は、この角館から北秋田市の鷹巣駅まで走っており、そこからJRに連絡して青森県の弘前まで行くことができます。
(参考:秋田・角館「桜の里」噛むほど旨味が出る比内地鶏の親子丼&強いコシでのどごし爽やかな稲庭うどん!

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味のある駅舎の中には、手作り感あふれる切符売り場。

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今回訪れる「マタギの湯」の最寄り駅はその名もずばり「阿仁マタギ」駅。950円ですね。

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なぜかガチャガチャが置いてありました。鉄道ファン向けかな?

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本数が1〜2時間に1本と少ないので、時間を見計らって来ることをおすすめします。
事前に確認はしていたのですが、数十分ほど早く着いたので隣の部屋にある写真展を眺めてゆっくりします。
ここに飾ってある綺麗な写真は、写真好きの2人の運転士さんが撮ったものらしい。

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時間になり、電車に乗り込みます。

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特に鉄道好きというわけでもない私でも、この佇まいはテンション上がる。

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都会の電車にはない雰囲気の車両内部。もうすぐ春ということで綺麗に飾られていました。
季節ごとに変わったりするんでしょうか。

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よく見ると、子供が描いたお雛様お内裏様の絵も貼ってあります。
本当に地域密着型の運営なんですねー。

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いよいよ出発!「東日本大震災のときの台湾の多大なる援助に感謝します」的なものもありました。いいね。

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そしてこのフォントですよ。

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それなりに栄えている角館から北へ、北へ。
次第に建物も減り、雪が深くなっていきます。

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ちょうど帰宅時間だったのか、途中で女子高生たちが乗車し、そして降りていきました。
雪国の女子高生って都市伝説じゃなかったんだ
東京で育つのとこういった田舎で育つのでは、根本的な感覚が全然違うだろうなあ。どちらが良いというわけではなく。

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電車に揺られること40分ほど、目的地の阿仁マタギ駅に着きました。

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暗い中だと余計に風情があるなあ。

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マタギ発祥の地で、打当温泉「マタギの湯」に泊まる

ここは無人駅。お客さんも私1人で、本当に周りに誰もいません。

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いやー、雪景色雪景色。

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味のある駅看板。なかなかすごい駅名だ。

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阿仁マタギ駅のある北秋田市阿仁中村は、その名の通りマタギ発祥の地として知られている場所。
マタギとは、東北・北海道で狩猟を生業として生きる人々のことです。(これではない)

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事前に今回宿泊する「打当温泉 マタギの湯」さんに乗る電車を伝えておくと、迎えに来ていただけます。

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打当温泉「マタギの湯」をじゃらんでチェックする

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数分でマタギの湯に到着。名前から勝手に古びた感じの建物を想像していたのですが、めっちゃ綺麗な建物。

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周りはポツンポツンと民家がある程度で、あとは雪と山しか見えません。

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入口には味のある彫り物。マタギ、フクロウ、クマかな?

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何とか怖がらせようとがんばってる感じのかわいい子グマもいました。

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入るなりマタギのパネルと子グマがお出迎え。

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チェックインして部屋に向かいます。
おそらく剥製だと思われる、ヒグマのごんた。かわいいフォントで紹介されていますが……

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めっちゃくちゃコワイ。こんなのに遭遇したら腰抜かすわ。。。

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館内にはマタギ資料館もあり見て回りたかったのですが、チェックイン時は既に閉まっており朝は早起きできず時間がなく見られなかったのが心残り。せっかくマタギの里に来たのに。。。次は必ず。


館内着として作務衣もありますが、もっと暖かくしたい方にははんてんもあります。いかにも北国って感じでいいなあ。
ただ、建物自体は綺麗すぎて情緒は全然ありません。その分快適ではあるんですけどね。

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部屋もしっかりした作りで、何不自由ない感じ。まさかのWi-Fiまで飛んでいて文句なし。

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ウォシュレットも完備ですよ。

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マタギの里らしい料理と、雪景色に囲まれた温泉

夕食の時間になりました。この日はなんと宿泊客が私一人!評価なども見るに人気の宿ではあるようなのですが、冬のド平日だとそんなものなのかも。
マタギの里らしいメニューもちょいちょいあって楽しいご飯です。

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岩魚の塩焼き。以前富山の相倉合掌造り集落でも食べましたが、海の魚とはまた違った味わいがあります。

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こちらは何とウサギの肉が入った鍋。ヨーロッパなんかでは出てくると聞いたことがありますが、日本でも食べられるんですね。
脂が乗って柔らかい鶏肉といった感じで、かなりおいしい。身近にはそうないと思いますが、これは一食の価値ありですよ。

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ほかにはナマズの刺身なんていうのまであり(これはマタギ関係あるかわからないけど)、珍しく美味なる食材を堪能させていただきました。


日本酒の原型であるどぶろくもいただきました。
発酵した後の米(もろみ?)らしきものが入ってどろっとしており、口当たりが甘く意外と飲みやすい。

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もちろん、温泉もありますよ!設備的にはスーパー銭湯のような感じですが、お湯はやはりいい。
真っ暗ではありますが、わずかに見える雪景色と厳しい寒さの中入る温泉は最高です。

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宿の売店でお酒を買い、部屋でゆっくり。
さすが米どころだけあって、安くておいしい日本酒がたくさん。

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雪山に囲まれた真っ白な景色に佇む無人駅、いい。

朝。起きて速攻で温泉に入り、素朴な感じの朝食をいただきます。

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電車の出発まで少しだけ時間があったので、ロビーを見て回ります。
秋田弁の注意書きを発見!詳しくはわからないけどスリッパ履いて外でたら笑われるし置いてってね、と書いてあるっぽい。「ふとめのわりーごと」って何だろう。

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東北のガチの方言は難しいのう……。

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マタギに関する展示物いろいろ。今考えたらこの時間にサクッと資料館見ておけばよかったかな。
ちなみに近くに熊牧場があるのですが、残念ながら冬季休園で行けませんでした。

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お世話になりました。よく見たらクリスマスツリーあるやん。

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マイクロバスで阿仁マタギ駅まで送っていただけました。

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雪景色に映える無人の阿仁マタギ駅。
宿のおかみさんは「なーんにもないところだから、ギリギリの時間に送りますよ」とおっしゃってましたが、雪国以外の出身者にとってはこの雪景色がいいんですよ。観光資源ですよ。

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2色のグラデーションが鮮やかな雪山。風向きでああなってるんだろうか。

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案内板によると、このあたりには「中村七不思議」なる石があるらしい。
今回は時間がありませんでしたが、何が不思議なのでしょうか。冬は厳しそうですが雪が解ければ行けそう。

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雪の中をまっすぐ伸びる線路。絵になるなあ。

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この電車に乗り、角館へと戻ります。

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乗車時は私一人でしたが、途中から地域のおばちゃんたちが乗ってきて少しずつ賑やかに。登校にはちょっと遅い時間だったので来た時に見かけた学生さんたちはいませんでした。
慢性的な赤字に悩まされている路線らしいのですが、住民の足としても、私達観光客の旅情をかき立てる電車としても、ぜひ存続してほしいところ。

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角館まで来れば、あとは新幹線こまちで盛岡や仙台までサクッと。

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あとがき

鉄道ファンの方がどういったポイントに惹かれるかわからないのですが、秋田内陸縦貫鉄道は特に鉄属性のない私でも楽しかったのできっと気に入るのではないかと。

雪景色、温泉、素朴な料理と人。秋田の旅は他の地域とはまた違った空気感があって味わい深かったです。


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