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iPadで絵を描いたり、メモなどを書くのに使うApple Pencil(アップルペンシル)。
Lightningポートにぶっ刺して充電する第1世代、iPadの側面にマグネットでくっつきワイヤレス充電する第2世代に加え、機能をある程度しぼった分価格が安いUSB-Cモデル。
さらには、iPad Pro(M4)・iPad Air(M2)専用のApple Pencil Proも登場し、全部で4種類になりました。
それぞれ充電方法や対応するiPad、使える機能が異なるので、購入する場合には間違えないように注意が必要。
この記事では、Apple Pencil 4種類の価格や機能、対応しているiPad機種などをくわしく比較します!
Apple Pencil 4種類の比較表
まずは、Apple Pencil 4種類の価格やスペックをまとめた表で対応機種や機能、価格をざっくりと把握しておきましょう。
Apple Pencil (第1世代) |
Apple Pencil (第2世代) |
Apple Pencil (USB-C) |
Apple Pencil Pro | ||
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
価格 | 16,800円 | 21,800円 | 13,800円 | 21,800円 | |
充電 | Lightning | ワイヤレス | USB-C | ワイヤレス | |
対応モデル |
13インチ iPad Pro | – | – | – | M4 |
12.9インチ iPad Pro | 第1〜2世代 | 第3〜6世代 | 第3〜6世代 | – |
11インチ iPad Pro | – | 第1〜4世代 | 第1〜4世代 | – | |
10.5インチ iPad Pro | ◯ | – | – | – | |
9.7インチ iPad Pro | ◯ | – | – | – | |
iPad Air | 第3世代 | 第4〜5世代 | 第4〜5世代 | M2 | |
iPad | 第6〜10世代 | – | 第10世代 | – | |
iPad mini | 第5世代 | 第6世代 | 第6世代 | – | |
圧力感知センサー | ◯ | ◯ | – | ◯ | |
マグネットで取り付け | – | ◯ | ◯ | ◯ | |
ワイヤレスでの ペアリングと充電 | – | ◯ | – | ◯ | |
iPad Proポイント機能 | – | ◯ | ◯ | ◯ | |
ダブルタップで切り替え | – | ◯ | – | ◯ | |
バレルロール | – | – | – | ◯ | |
スクイーズ | – | – | – | ◯ | |
触感フィードバック | – | – | – | ◯ | |
「探す」アプリ対応 | – | – | – | ◯ | |
無料刻印サービス | – | ◯ | – | ◯ | |
発売日 | 2015/11/11 | 2018/11/7 | 2023/11/2 | 2024/5/15 |
Apple Pencil 第1世代と第2世代は互いに排反で、この2本が両方使えるiPadはありません。
USB-Cモデルの対応機種はほぼ第2世代と同じですが、iPad 第10世代・iPad Pro(M4)・iPad Air(M2)で使える点のみ異なる。
Apple Pencil Proは第2世代と同価格ながら上位互換の機能を持っていますが、使えるのは同じく2024年発売のiPad Pro(M4)、iPad Air(M2)のみ。
余談ですが、Apple Pencil USB-Cモデルまでの3種類の発売日はすべて11月なんですよね。
「1」がペンっぽく見えるから……などといった理由があったりするんでしょうか。
……とか考えていたんですが、Apple Pencil Proの発売日は5月に。偶然これまでは11月になっただけだったのかも。
Apple Pencil各機種の特徴
Apple Pencil 4機種の特徴を紹介します。
Apple Pencil 第1世代の特徴
Apple Pencil 第1世代は、Lightning端子がついているのが大きな特徴。
iPadに差し込んで充電している様子はどうにも滑稽で、ちょっとどうなのかな。。。と思っている人も多いのでは。
僕のApple Pencilは第1世代なので、悪評高いこの充電方法。見た目が変なのはご愛嬌としても、iPadとペンシルの厚みが違うため平置きすると端子部分に負担がかかります。壊れそうでちょっと気が進まない充電方法です。 pic.twitter.com/CvxFnSCDmi
— オオサキフミヒロ (@fumihirock) January 15, 2019
圧力感知センサーを備え、よく絵を描く人にとっても使いやすい第1世代のApple Pencil。
充電しづらいしマグネットでくっつける機能がないので置き場所にも困るものの、iPadで絵を描いたりメモを取ったりするには十分な性能を持っています。
対応機種はiPad 第6〜10世代、iPad Air 第3世代、iPad mini 第5世代、9.7インチ/10.5インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro 第1〜第2世代。
このうち現在(2023年11月)もApple公式で販売されているのはiPad 第10世代のみ(別途USB-C to Lightning変換アダプタが必要)で、今後のiPad新製品はApple Pencil 第1世代非対応となる可能性が高い。
Apple Pencil 第1世代は、対応iPadをこれからも末永く使っていくつもりでもない限り、これから購入する必要性は低いように思います。
Apple Pencil 第2世代の特徴
Apple Pencil 第2世代は、他の2種類の完全上位互換。
絵を描くには必須といってもいい圧力感知センサーのほか、iPadの側面にマグネットで取り付けてワイヤレス充電する機能があります。
他にもダブルタップでのペン先切り替えや、画面に触れなくても操作できるポイント機能(M2 iPad Pro以降のみ対応)にも対応。
対応機種はiPad Air 第4〜5世代、iPad mini 第6世代、11インチiPad Pro 第1〜4世代、12.9インチiPad Pro 第3〜6世代。
これらの対応iPadで絵を描きたいなら、このApple Pencil 第2世代一択と言ってもいい製品です。
Apple Pencil USB-Cモデルの特徴
2023年11月にあたらしく発売された、Apple Pencil USB-Cモデル。
第1世代のようにiPadに差し込むのではなく、一般的なUSB-C充電ケーブルを差し込んで充電できるのが特徴です。
第2世代と同様にiPadにマグネットで装着はできるものの、ワイヤレスでの充電やペアリングには非対応。
Apple Pencilの中で最も安くUSB-Cにも対応していますが、圧力感知センサーに非対応なので注意が必要。
つまり『力の加減で線を太くしたり細くしたりができない』ということなので、絵を描く上では致命的と言ってもいい。
まったく描けないわけではないにせよ、絵を描くには圧倒的に不向き。
Apple Pencil(USB-C)は、基本的には文字中心のメモやノートを書く人専用のモデルと言えるでしょう。
(圧力感知がないならサードパーティ製のペンでいいのでは?という気もしますが。。。)
Apple Pencil Proの特徴
2024年5月発売の最新型・Apple Pencil Pro。
Apple Pencil 第2世代で使える機能はすべて継承している上、以下の新機能も搭載しています。
- バレルロール:軸を回転させて、形の異なるペンツールとブラシツールの向きを変更
- スクイーズ:ペンを押し込むことで、パレットを開いてツールや線の太さ、色を変更
- 触感フィードバック:スクイーズ等のアクションをすると振動
- 「探す」アプリ対応
価格は、第2世代Apple Pencilと同じ21,800円。
ならば誰だって上位互換のProの方を使いたいところですが、このApple Pencil Proが使えるのは同じく2024年5月発売のiPad Pro(M4)およびiPad Air(M2)のみ。
今後対応機種は増えていくでしょうが、2024年5月現在は新しいiPad Pro/Air専用のペンとなっています。
Apple Pencilどれを選ぶ?結論
どのApple Pencilを買えばいいか迷っている方への結論です。
iPadに絵を描きたい人は、持っているiPadに応じてApple Pencil 第1世代か第2世代のどちらか対応している方を選ぶのがいいでしょう。
メモなどの文字を書き込むのが中心なら、手持ちのiPadが対応している場合はApple Pencil USB-Cモデルで十分。
iPad Pro(M4)およびiPad Air(M2)で使えるのは、Apple Pencil ProとUSB-Cの2種類。
絵をしっかり描きたい人にはApple Pencil Proがおすすめ。
文字やメモの書き込み程度であればUSB-Cモデルでも十分でしょう。
文字を書く用途のみであれば、Apple Pencil USB-Cモデルでなくとも同じく圧力感知センサーのついていないサードパーティ製のペンを選ぶのもありかもしれません。
私がもしサードパーティ製のペンとして選ぶなら、マウスやキーボードで実績と信頼のあるロジクールのペンでしょうか。
Apple Pencil 4種類をくわしく比較 まとめ
いろいろな要素が絡み合った結果なのでしょうが、対応機種がそれぞれ異なるApple Pencilの「第1世代」「第2世代」、それに加えて世代も機能の違いもわかりにくい「USB-Cモデル」、さらにはiPad Pro以外の機種でも使える「Apple Pencil Pro」と、ラインナップや名称がかなり複雑でわかりにくい。
持っているiPadと想定している用途にあわせたApple Pencil選びに、この記事がお役に立てれば幸いです!