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長らく自炊(本の電子化)用スキャナーの定番機として君臨してきた、ScanSnap S1500。
このS1500の後継となる機種が、ScanSnap iX500です。

S1500からiX500になり、さまざまな点で進化を遂げたScanSnap。
スキャン速度のアップ、Wi-Fi機能、画像処理性能アップ、OCRの高速化……などなど機能改善・新機能が満載。
この記事では、ScanSnap S1500とiX500はどう違うのか?自炊(本の電子化)はどう変わるのか?をチェックしてみたいと思います。
ScanSnap iX500とS1500を写真で比較
私も実際にScanSnap iX500を手に入れたので、まずは写真でS1500と比較してみました。
ScanSnap S1500とiX500を並べたところ。左がS1500、右がiX500です。
iX500の方が若干大きいですが、ほとんど同じ。重さも変わりません。
カラーはS1500がシルバー、iX500がブラック。
有線接続でないと動作しないScanSnap S1500に対し、iX500はワイヤレス接続にも対応しています。
S1500はiMacに接続して起動し、iX500は電源のみで起動してみました。
ScanSnap S1500とiX500の読み取り速度を比較
ScanSnap S1500とiX500で、読み取り速度を比較してみました。
名刺10枚を同時にスキャンした動画を撮ったので、ご覧ください。
S1500も遅くはないですが、iX500のほうがかなり速いのが見てわかるはず。
どちらもパソコンにつないで同じ枚数・同じ条件でマンガ半冊分のスキャン時間を計測したところ、以下の通りとなりました。
- ScanSnap iX500:1分19秒1
- ScanSnap S1500:1分46秒8
なお、公式なスペックではScanSnap iX500が「25枚/分」S1500が「20枚/分」となっています。
実際にマンガの場合で測ってみるとiX500の方が35%早いという結果になりました。
ScanSnap S1500とiX500を仕様(スペック)で比較
写真・動画での比較は以上のとおりですが、両機種の仕様(スペック)でも念のため比較しておきましょう。
ScanSnap S1500とiX500のおもな性能を比較した表が以下。
名称 | 価格 | サイズ | 重量 | 読取速度 | セット枚数 | 重送検知 |
---|---|---|---|---|---|---|
ScanSnap S1500 | 35,800円 | 292 ×159 ×158mm | 3kg | 20枚/分(300dpiグレー) | 50枚 | 超音波 |
ScanSnap iX500 | 48,244円 | 292 ×159 ×168mm | 3kg | 25枚/分(300dpiグレー) | 50枚 | 超音波 |
注目は、「読み取り速度」の部分。
今までは、自炊を何冊もやろうとするとスキャン待ちの時間がネックとなっていました。
それが短縮されるのは、数字で見ると地味ですがかなり大きなインパクトがあります。
単純計算で、100枚のスキャンにかかっていた時間が5分から4分に短縮されるわけですから、冊数が増えるにつれ浮く時間も・・・というのは容易に想像できるでしょう。
前述の動画でも検証した通りです。
S1500にはない、ScanSnap iX500のあたらしい特徴
Dropbox、Evernoteなどクラウド連携
ScanSnap iX500は、DropboxやEvernote、Googleドキュメントといったクラウドサービスに対応し、直接保存することが可能になりました。
本の自炊については、ファイルサイズが大きいため直接連携させると容量が溢れてしまう懸念があります。
ですが、書類なんかはサクっとクラウド保存して出先で使うことができると便利ですね。
他にも便利そうなのは、読み取った名刺をEvernoteに保存する場合。
読み取った名刺を、ノートブック指定+タグ付けしてシームレスにEvernoteに保存できるのでかなり便利。

OCR認識の高速化
ScanSnap iX500は、S1500に比べてOCR(文字認識)がかなり高速化しています。
公式ページによると、S1500の45%の時間でOCRをかけることができるとのこと。
ScanSnap S1500では、OCRをかけると通常の倍くらい時間がかかり、それが面倒なのでOCRをかけない・・・などという事態もありました。
これが無くなるのはありがたい。
重送(重ねて読み込んしまいスキャンが停止すること)が少なくなる
ScanSnap S1500も重送検知はすでにかなり優秀で、それほど困った記憶は正直ありません。
ですが雑誌などくっつきやすい薄い紙の場合や、ある程度使ってローラーが少し劣化してくると重送が増えてくることも。
ScanSnap iX500では「ブレーキローラーによる原稿分離方式を採用」とのことで、重送してしまうトラブルがかなり少なくなりました。
さらに、消耗品も以前に比べ倍以上長持ちするようになったとのこと。
タブレットPCなどへのWi-Fi送信機能
ScanSnap iX500は、パソコンにつながなくともワイヤレス接続で原稿を読み取ることが可能。
スマートフォンやタブレットPCに直接Wi−Fi経由で送信できるとのこと。
設置場所がより自由になりますし、ケーブルの取り回しに悩むこともない。
サクっとスキャンして、すぐに手元のiPhoneやiPad、Androidタブレットに送信できるのでかなり便利になりました。
ScanSnap S1500と後継機iX500を比較 まとめ
以上、ScanSnap S1500と後継機であるiX500をがっつり比較してまとめてみました。
スキャン速度や精度のアップ、ワイヤレス接続やクラウド連携などの進化でグッと使いやすくなったScanSnap iX500。
2024年のいまでも十分使えて活躍できる、優秀なスキャナーです!


