この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
私がまだ小学生のときに終わってしまったため、全く味わうことができなかった80年代後半〜90年代初めのバブル景気。
バブル景気とは、1986年12月から1991年2月頃までの期間を指し、1988年頃から好景気を一般の人々が実感、株価の急上昇、不動産価格の上昇、また個人資産なども増大し、社会全体が今までにない好景気を実感した時期
バブル景気(ばぶるけいき) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社
地方都市在住(長崎市)だったからか、よく映画などで描かれるような浮かれた街の様子も全く記憶にありません。ああいうのは東京だけの話なのかな?
子供はあまり足を踏み入れることのない、夜の思案橋付近にでも行けば多少はあったのかもしれませんが。
おそらく、今後日本がこのような狂気とすら思えるほどの好景気に沸くことはないでしょう。少なくとも私が生きているうちには。
ライブではまず体験のできないバブルですが、その当時の空気を感じさせてくれるホテルが和歌山県の白浜町にあるのをご存知でしょうか。
旅行での宿泊先を探しているときに偶然見つけたホテルで、名前は「ホテル川久」。
外観は、巨大で奇妙な形の城のよう。
入り口横で迎える謎のオブジェ、エントランスの金ピカゴージャスな通路、外資高級ホテルを思わせる全室スイートの広々とした部屋。
夕食・朝食の「王様のビュッフェ」では、寿司・すき焼き・天ぷらその他これでもかと豪華な料理が並び、好きなだけ食べられてしっかりおいしい。私がこれまで行ったビュッフェスタイルの食事ではおそらくNo.1ですね。
バブルというと、時に悪趣味とすら思える見せかけのゴージャスさを想像しがち。
ですが今回泊まった「ホテル川久」に関してはそんなことはなく、中身の伴った豪華な宿泊体験ができました。
車で10分のところにある日本一のパンダ動物園・アドベンチャーワールド観光の拠点としてもうってつけです!
田舎町の海岸にそびえ立つ巨大で奇妙な建物「ホテル川久」
カーナビを頼りに関西空港から車で2時間弱ほど。
周囲に高い建物が全くない地方の港町に、突如として姿を表す奇抜で巨大な建造物。
なんだあれは……もしやあれがホテル川久……?
ホテルというか、これはもう”城”に近いのでは……?
どこぞの宗教施設っぽく見えなくもない
ゲームならいろんなギミック謎解きが満載間違いなし。城の主のボス結構強そう。
誘導に従い、門を入った中庭のようなスペースに駐車。
エントランスの両側には、尖塔とその上で跳ねる2匹のウサギ。
この、よくわからないところにお金かけるのがバブル感…!
ゲストをお迎えする2羽の兎は、ホテル川久のホスピタリティの象徴。
イギリスの環境彫刻家として著名なバリー・フラナガン氏によるブロンズ像です。
その昔、空腹のあまり倒れていた僧侶に自らの命を差し出したという兎の逸話があり、
奉仕の神様として川久の2つの塔の上に飾られています。
ホテル川久の魅力100選 Vol.2/ホテル川久のブログ – 宿泊予約は<じゃらん>
バブリーな内装や部屋は今でも美しい。セレブ気分が味わえる
エントランス入ってすぐのロビー。
高い天井にゴールドの輝きが眩しい、中東の宮殿のようなスペースに圧倒されます。なんだこれは。。。
なんでも、陽にあたった時もっとも美しくロビーを照らすよう22.5金の金箔が貼り巡らされているとのこと。
すごいとこに来ちまったぜ。。。
ドキドキしながらもチェックインを済ませ、案内スタッフについて部屋へと向かいます。
高級感のある長い廊下。
建築当時の建物や設備は若干の古さや当時のセンスを感じさせるものの、手入れが行き届いているためか全く気になりません。
ホテル川久は全室がスイートとなっており、最も小さい客室でも約60平米以上とかなり広い。
今回宿泊したのは、約80〜90平米の広さがあるというカワキュウスイート(洋室)。
何人で泊まるつもりなの?ってくらい広い。収容人数は最大3名のはずなのに。
子供がいたら入ったとたんにはしゃぎ回ること間違いなし。
反対側から見たところ。ソファとチェア合わせると11人は座れる計算。どうなっとるんだ。
洗面所もご覧の通りのゆとりある空間。
調度品はあまり見慣れない海外製のものが多いようでした。
ドクターシーラボの洗顔料やクレンジングも。
窓の外には海も見えます。ほとんど明かりがないため夜は真っ暗だけど。
シモンズ社製のベッド。
後でホテル内の売店に立ち寄ってみましたが、デパートにある高級洋菓子店のような風情。ちょっと酒とおつまみでも買おうかと思ったけど、そんな雰囲気じゃなかった。
(ビールやおつまみも多少は置いてあった)
トイレも入り口からしてこれ。バブルって凄かったんだな。
寿司、すき焼き、天ぷら…「王様のビュッフェ」が豪華でうますぎる
ホテル川久では創作フレンチや和食会席も用意があるようですが、ほとんどのプランでは「王様のビュッフェ」での食事となります。
ビュッフェスタイル(客が好きなものを自由に取り分けて食べる方式)と聞くと、一般的にはクオリティそこそこでたくさん食べられるイメージかと思います。
ですが「王様のビュッフェ」と名乗るだけあり、そんじょそこらのビュッフェとはわけが違う絶品料理が並ぶ様子は圧巻でした。
夕食
夕食の会場に行くと、美しい会場に所狭しとさまざまな料理が並べられていました。
どれも美味しそうなだけでなく、見た目も美しいものばかり。
テーマは『北海道と紀州の豪華食材が出逢う贅を尽くしたビュッフェディナー』とのこと。(なぜ北海道なのかはわからないけど)
食材の宝庫である北海道と紀州の旬の贅沢な食材を集め、
料理人たちの繊細で美しい技が光るビュッフェ料理を春・夏・秋・冬の季節ごとにメニューチェンジ。
王様のビュッフェ | レストラン | 白浜温泉ホテル川久
あらかじめ用意されている料理のほかに、その場で職人さんが握る寿司や揚げたての天ぷら、切り分けたばかりのローストビーフなどライブ実演を楽しみつつできたて作りたてを味わえます。
最初に取ってきたのがこちら。盛り付けがアレかもですが、どれもすんごいうまいのよ。
天ぷらは揚げたてに限るよ。
会場には人がたくさんいるので部屋やエントランスのような「セレブ感」はあまりないんですが、料理のクオリティは申し分なし。
食べ始めてほどなくデザートの実演が回ってきてたんですが、まだ食事真っ只中だったので取り逃してしまったのが今更悔やまれる。。。
実は食べるのに夢中になってしまい写真をあまり撮っていなかったという失態。もっと詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
もう1点、別料金となるアルコールはかなり高額となので注意が必要。確かビールが1,000円近くしたはず。
この値段を聞いて身構えてしまう庶民の方(私含む)は、よそで飲み物を買ってきて部屋で飲むのをおすすめします。
私たちの場合、徒歩5分くらいのところに「Vショップ桟橋店」という小さめのスーパーを発見したので、そこで地ビールなどを買ってきて部屋でまったり飲みつつ夜を過ごしました。
※徒歩15分程度のところにコンビニもあり
朝食
朝食も「王様のビュッフェ」で。
朝も実演料理は健在。その場でつくるオムレツやおにぎりに、
朝からすき焼きまで提供される贅沢。
北海道のホテルくらいでしか見たことがない、イクラ入りの海鮮丼コーナーまで。食べすぎ注意報が脳内でけたたましく響く。
ですがその警報を完全無視して、3巡食べてやりましたよ。
まずは1巡目。オムレツをメインとした洋食重視の構成。
2巡目はおにぎりと味噌汁で和風に。
締めは海鮮丼!気になっていた洋風リゾットまで欲張る。
朝から食べ過ぎたけど、悔いはない。これが旅行の醍醐味だ。
おいしゅうございました。
「温泉サロン ロイヤルスパ」リゾート気分で温泉を楽しむ
ホテル川久のもう1つの売りである、温泉サロン「ロイヤルスパ」も紹介しておきましょう。
男性は昼〜夜、女性は翌朝に入れる1F「温泉サロン ロイヤルスパ 悠久の森」。
湯船には他のお客さんもいたので、テラス席だけ撮ってみました。風呂上がりにくつろげるスペース。
テラス席からの眺め。
女性が使うことを想定したパウダーコーナー。仕切りがあるので隣をそれほど気にしなくてもよい心遣い。
フルーツアイスバーのサービスも。
こちらは2Fの「温泉サロン ROYAL SPA」。女性は昼〜夜、男性が翌朝に入れます。
2016年にできたばかりらしく、寝湯・シルキーバス・サウナ・ソファつきのチェアなど充実した大浴場。
さらには、外の景色が臨める石造りの大きな湯船まで。
体が温まったら、寝そべって涼めるスペースもありますよ。至れり尽くせりとはこのことか。
あとがき
宿泊料金は、2名1泊朝夕食付きで3万円台から(サザンスイートの場合)。
これだけゴージャスで非日常な体験ができてこの価格なら、安いものです。口コミや評判が高いのも納得。
個性的で面白く中身も伴ったホテルなので、ここ目当てに来ても楽しめるはず。もちろん、車で10分のところにあるアドベンチャーワールドを観光してから泊まりに来てもいい。
ぜひ一度、訪れてみてください!