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とりあえずApple、ドコモ、au、ソフトバンク各社の公式ページでiPhoneをチェックしたい場合は、以下からどうぞ。
日本で一番使われている携帯電話・スマートフォンは、もちろんiPhone。
日本のiPhoneシェア率はなんと世界一で、66%と圧倒的。
ここで報告されたiOSの日本シェアは、StatCounterの集計データを元にした内容で、2018年4月から2021年4月まで大きな変動がなく、66%以上のシェアがあると報告している。
日本のiPhoneシェアは3年間変動なしの66% Apple Watchシェアは55% – ITmedia NEWS
世界シェアは25%程度、iPhoneの母国であるアメリカですら53%程度であることを考えると、驚異的な高水準と言えるでしょう。
(もっとも対抗馬Androidの母国もアメリカではありますが)
iPhone 3Gがはじめて日本で発売された2008年当初は、そのガラパゴス的特殊性ゆえに「日本では流行らない」という意見が多数を占めていましたが、その4年後にはシェアトップに。
以降現在の2021年に至るまで、ほぼ毎年のようにシェアを伸ばし続けています。
今や当たり前のものとなったiPhoneが、どのように進化してここまで来たのか?
日本では発売されなかった2007年の初代iPhoneから、2020年発売のiPhone 12 Pro Maxまで、その歴史を振り返ってみたいと思います。
- 歴代iPhoneの一覧表
- 【2007年】iPhone(初代)
- 【2008年】iPhone 3G
- 【2009年】iPhone 3GS
- 【2010年】iPhone 4
- 【2011年】iPhone 4S
- 【2012年】iPhone 5
- 【2013年】iPhone 5s・5c
- 【2014年】iPhone 6・6 Plus
- 【2015年】iPhone 6s・6s Plus
- 【2016年】iPhone SE(第1世代)、iPhone 7
- 【2017年】iPhone 8、iPhone X
- 【2018年】iPhone XS、XR
- 【2019年】iPhone 11、11 Pro
- 【2020年】iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、12 Pro
- 【2021年】iPhone 13、13 Pro
- 【2022年】iPhone 14、14 Pro
- iPhoneの歴史を振り返る まとめ
歴代iPhoneの一覧表
これまでにリリースされたiPhoneのかんたんな一覧表を作ってみました。
「取り扱い会社」の欄には、現在新品での購入・契約が可能な会社を掲載。
私が購入したiPhoneのうち、iPhone 5s以降のものについてはレビュー記事をこのブログに書いているので、そのリンクも載せています。
発売日 |
画面サイズ (インチ) | ディスプレイ | 主なトピック | レビュー記事 | |
---|---|---|---|---|---|
iPhone (初代) | 2007/6/29 | 3.5 | LCD |
はじめてのiPhone マルチタッチ | |
iPhone 3G | 2008/7/11 | 3.5 |
3G通信 GPS搭載 MobileMe対応 (のちのiCloud) App Storeスタート ソフトバンク取扱開始 | ||
iPhone 3GS | 2009/6/26 | 3.5 |
オートフォーカス ビデオ撮影 テザリング(日本除く) 音声コントロール デジタルコンパス | ||
iPhone 4 | 2010/6/24 | 3.5 | Retina |
Retinaディスプレイ フロントカメラ | |
iPhone 4S | 2011/10/14 | 3.5 |
Siri搭載 au取扱開始 | ||
iPhone 5 | 2012/9/21 | 4 |
サイズが4インチに Lightningコネクタ 日本でもテザリング開始 | ||
iPhone 5s | 2013/9/20 | 4 |
Touch ID ドコモ取扱開始 | ||
iPhone 5c | 2013/9/20 | 4 | カラフルな色展開 | ||
iPhone 6 | 2014/9/19 | 4.7 | Retina HD |
丸みのあるデザインに Plusとの2サイズ展開 気圧計 VoLTE Apple Pay | レビュー |
iPhone 6 Plus | 2014/9/19 | 5.5 | |||
iPhone 6s | 2015/9/25 | 4.7 |
3D Touch Live Photos | – | |
iPhone 6s Plus | 2015/9/25 | 5.5 | |||
iPhone SE (第1世代) | 2016/3/24 | 4 | 初の廉価版発売 | レビュー | |
iPhone 7 | 2016/9/25 | 4.7 |
イヤホンジャック廃止 光学手ぶれ補正 FeliCa対応 防水防塵 デュアルレンズ(★) 2倍光学ズーム(★) ポートレート(★) ※★はPlusのみ | レビュー | |
iPhone 7 Plus | 2016/9/25 | 5.5 | |||
iPhone 8 | 2017/9/22 | 4.7 | ワイヤレス充電 | ||
iPhone 8 Plus | 2017/9/22 | 5.5 | |||
iPhone X | 2017/11/3 | 5.8 | Super Retina |
デザイン刷新 Face ID ホームボタン廃止 | |
iPhone XS | 2018/9/21 | 5.8 | デュアルSIM | レビュー | |
iPhone XS Max | 2018/9/21 | 6.5 | |||
iPhone XR | 2018/10/26 | 6.1 |
Liquid Retina HD | ||
iPhone 11 | 2019/9/20 | 6.1 |
超広角レンズ ナイトモード | レビュー | |
iPhone 11 Pro | 2019/9/20 | 5.8 |
Super Retina XDR |
3D Touch廃止 トリプルレンズ | |
iPhone 11 Pro Max | 2019/9/20 | 6.5 | |||
iPhone SE (第2世代) | 2020/4/24 | 4.7 | Retina HD | 廉価版第2弾 | レビュー |
iPhone 12 | 2020/10/23 | 6.1 |
Super Retina XDR |
フラットデザイン回帰 5G対応 miniサイズ発売 MagSafe対応 Ceramic Shield | |
iPhone 12 mini | 2020/11/13 | 5.4 | レビュー | ||
iPhone 12 Pro | 2020/10/23 | 6.1 |
LiDARスキャナ Apple ProRAW | ||
iPhone 12 Pro Max | 2020/11/13 | 6.7 | |||
iPhone 13 | 2021/9/24 | 6.1 |
Super Retina XDR |
センサーシフト式手ブレ補正 フォトグラフスタイル シネマティックモード | |
iPhone 13 mini | 2021/9/24 | 5.4 | |||
iPhone 13 Pro | 2021/9/24 | 6.1 |
3倍光学ズーム マクロ撮影 |
iPhone 13 Pro レビュー記事 | |
iPhone 13 Pro Max | 2021/9/24 | 6.7 | |||
iPhone 14 | 2022/9/16 | 6.1 |
Super Retina XDR |
Photonic Engine アクションモード 衝突事故検出 | |
iPhone 14 Plus | 2022/10/7 | 6.7 | |||
iPhone 14 Pro | 2022/9/16 | 6.1 |
ノッチが楕円形&Dynamic Island機能 常時表示ディスプレイ | ||
iPhone 14 Pro Max | 2022/9/16 | 6.7 |
【2007年】iPhone(初代)
2007年7月29日に発売された、一番最初のiPhone。
【今日は何の日?】6月29日は「初代iPhoneの発売日」
2007年のこの日、米国で初代iPhoneが発売された。コピペ、GPS、動画撮影など、今では欠かせない様々な機能がまだ搭載されていなかった。購入時からDLされている「App Store」も、後に誕生した。 pic.twitter.com/rVfpPfHCpS
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 28, 2021
通信方式の問題などで、発売されたのは米国のほかイギリスやフランス、ドイツなど数カ国のみ。日本を含む諸外国ではほとんど手に入りませんでした。
当時画期的だったのが、2ヶ所以上を同時にタッチして操作できるマルチタッチ。
2本指での拡大・縮小といった今では当たり前の操作を、初代iPhoneではじめて体験するユーザーもたくさんいたはずです。
カラーはシルバーのみで、容量は4・8・16GBの3種類。
【2008年】iPhone 3G
iPhone 3Gの発売日は、初代から約1年後の2008年7月11日。
日本上陸を果たした「iPhone 3G」 ケータイが“インターネットマシン”に https://t.co/BBt8GkREa5 pic.twitter.com/awMdW15vwA
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 9, 2017
3G通信に対応し、GPS搭載、MobileMe(いまのiCloud)対応、App Storeのスタートなど、今日のiPhoneの基礎となる機能が形作られたのがこの機種です。
日本では、孫正義社長がスティーブ・ジョブズと直接交渉しiPhoneの販売圏を獲得。ソフトバンクの独占販売となりました。
私(孫)は「ひどいスケッチなんか渡す必要はないんだけど、あなたの製品が完成したら日本用に私にください」と言いました。すると彼(ジョブズ)は「マサ、君はクレージーだ。まだ誰にも話してないのに、君が最初に会いにきた。だから君にあげよう」と。
ソフトバンク孫正義はどうやってiPhoneを手に入れたのか? – ログミーBiz
この時点ではiPhoneについて懐疑的な意見も多く、たとえば当時のKDDI(auの運営会社)社長は以下のような否定的コメントをしています。
小野寺社長は、iPhoneを含むスマートフォンの魅力は現状、テンキー式の携帯電話より劣っているとみる。「スマートフォンの総販売数を見ても、端末の魅力は低いと言える。まだ携帯の方が使いやすいというのが本当のところだろう。入力方式にしても、日本の携帯ユーザーにとってはテンキー入力が当たり前。テンキーを前提にした日本語変換が便利になっており、今のスマートフォンより圧倒的に打ちやすい」
iPhone不振は「想定内」とKDDI小野寺社長 「スマートフォンよりケータイの方が使いやすい」 – ITmedia NEWS
実は私自身もその一人で、日本でそんなに流行るなんて夢にも思っていませんでした。
また、NTTドコモはiPhoneに興味は示していたものの契約には至らなかったらしい。
iPhoneはアップルファンに訴求できる魅力的な商品なので、今回の発表は残念に思います。今後の対応を検討していきたい。
iPhone国内販売契約についてドコモのコメント | RBB TODAY
【2009年】iPhone 3GS
2009年6月26日に発売されたのが、iPhone 3GS。
マニア向けから一般ユーザー向けに変貌を遂げた「iPhone 3GS」 https://t.co/pZl0mUwVe2 pic.twitter.com/ziRIPnyeq0
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 14, 2017
私がはじめて手に入れたiPhoneでもあります。
カメラにオートフォーカスとビデオ撮影が加わり、グッと使いやすく。
どちらを向いているかわかるデジタルコンパス機能で、マップアプリでの目的地到達がより容易になりました。
テザリング機能も追加されたものの、通信会社との調整がつかなかったのか日本での解禁は3年後のiPhone 5まで持ち越しに。
今では当たり前となった各種機能が普通に使えるようになった、iPhone 3GS。
現在に至るiPhoneの原型となったモデルと言えるかもしれません。
【2010年】iPhone 4
2010年6月24日発売のiPhone 4は、3GSからさらに販売台数を飛躍的に伸ばしたモデルです。
デザインを一新、人間の目を超えた“Retinaディスプレイ”を搭載 「iPhone 4」 https://t.co/DDkmNHkKt1 pic.twitter.com/mRoC9duDqZ
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 15, 2017
こちらも今では当たり前となった、それまでの2倍の解像度を誇るRetinaディスプレイおよびフロントカメラ(自撮りカメラ)をはじめて搭載。
デザインも大きく変わり、3GSまでの丸みのあるデザインから現在のiPhoneに近い強化ガラスを使った平坦なデザインになりました。
【2011年】iPhone 4S
2011年10月14日に発売された、iPhone 4S。
KDDIが参入、iCloudやSiriが生まれたのもここから 「iPhone 4S」 https://t.co/T04ZnithjT pic.twitter.com/z7pVCfqwX1
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 16, 2017
iPhone 4とほぼ変わらないデザインでありながら、音声アシスタント・Siriをはじめて搭載。
また、日本ではauがiPhone 4Sの取り扱いを始め、ソフトバンクとあわせて2社がiPhoneを取り扱うようになりました。
余談ですが、私の持っているiPhone 4Sはスケルトン仕様に改造しています。最近はやらなくなりましたが、こういう改造やってる人もまだいるのかな?
【2012年】iPhone 5
2012年9月21日発売の、iPhone 5。
iPhoneの系譜で言うと第6世代にあたります。
iPhoneを振り返る:LTEに対応した「iPhone 5」 ディスプレイは縦長の4型に https://t.co/UWuniXk1MG pic.twitter.com/ZFETkTO3ul
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 21, 2017
iPhoneシリーズとしてはじめて、4インチディスプレイになったのがこのiPhone 5。
9年経った2021年の今でも使われているLightningコネクタが搭載されたのもここからです。
また、iPhone 3GSの頃からiPhone自体の機能としてはあったテザリングが、iPhone 5から日本でも解禁となりました。
【2013年】iPhone 5s・5c
2021年においては当たり前となっている2系統以上のiPhone同時発売がはじめて行われたのが2013年。
正統な後継モデルのiPhone 5sと、やや安価なiPhone 5cの2種類が発表・発売となりました。
iPhoneを振り返る:ついにドコモが参入 Touch IDにも対応した「iPhone 5s」、新デザインの「5c」も https://t.co/tztyfXffgr pic.twitter.com/9HWjeEwCWe
— ITmedia Mobile (@itm_mobile) August 24, 2017
iPhone 5sには、iPhoneシリーズではじめての生体認証であるTouch IDを搭載。それまではシルバー・ブラック・ホワイトのみだった本体色に、ゴールドが加わりました。
iPhone 5cは、5sに搭載されたTouch IDなどの最新機能が搭載されない代わりに本体価格がやや安く設定され、パステルカラーのブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトとカラフルな5色展開。
現在にも通じる新しい方向性を打ち出しました。
また、iPhone 5s・5cは日本のNTTドコモがはじめて取り扱ったiPhone。この年になってやっと、日本の3大携帯電話会社すべてがiPhoneを取り扱うことに。
今でこそ当たり前ですが、当時は「ついにあのドコモが……!」となかなかに衝撃的なニュースだったんですよ。
【2014年】iPhone 6・6 Plus
それまでの4インチに比べてちょっと大きい4.7インチと、さらに大きい5.5インチの2サイズ展開となったはじめてのiPhoneがiPhone 6と6 Plus。
コンパクトサイズが好きな私としては、「何を血迷ったことをしてくれたんだApple……!」と思ったものです。
iPhone 6シリーズより、こちらも今では当たり前となったApple Payがスタート。ただ、この時点ではまだ日本でのタッチ決済(FeliCa)には対応していないので、実質ほとんど使えませんでした。
気圧計を搭載しているほか、VoLTE対応によって通話品質も向上しています。
iPhone 6 スペースグレイをレビュー!角が丸く手になじみやすいデザイン
【2015年】iPhone 6s・6s Plus
iPhone 6と同様に4.7インチ・5.5インチの2サイズ展開となったiPhone 6s・6s Plus。
シルバー・スペースグレイ・ゴールドに加え、新色としてローズゴールドが追加されました。
iPhone 6に比べてそれほど目立った変化はありませんが、2021年の今はなき3D Touch(押し込む強さによって呼び出す操作を変える機能)、それにLive Photosも6sから搭載された機能。
非公開: iPhone 6sレビュー 〜新色ローズゴールドをじろじろ観察してみた編〜
【2016年】iPhone SE(第1世代)、iPhone 7
iPhone SE(第1世代)
このときには既に過去のものとなっていた4インチサイズのiPhoneを復活させ、手頃な価格とそこそこのスペックで売り出した廉価版がiPhone SE(第1世代)。
なお、SEは”Special Edition”の略らしい。スペシャルというよりはスタンダードと呼んだ方がぴったりくる感じもしますが。
第1世代のiPhone SEは基本的にはiPhone 5sをベースにしているものの、CPUやカメラの性能については6sと同等のものになっています。
かなりお買い得感の大きい機種で、2021年の未だにこのiPhone SE第1世代をベストiPhoneに挙げる人もいるほど。
第1世代のiPhone SEレビュー。4インチディスプレイでコンパクトに収まるこのサイズ、携帯電話はこうでなくちゃ…!
iPhone 7・7 Plus
2016年に発売された、iPhone 7と7 Plus。
iPhone 7ではイヤホンジャックが廃止され、カメラに光学手ぶれ補正が搭載されました。また、日本のユーザーにとっては待望のFeliCaに対応し、モバイルSuica等の電子マネーが利用可能に。
防水防塵機能も備え、雨に濡れたり一瞬水に落とした程度では浸水しなくなりました。
ホームボタンは物理的なボタンではなく、Taptic engineによってあたかも押したかのような反応が返ってくる静電容量方式に変更。よって、電源オフ時には押してもボタンのような感触はありません。
iPhone 7 Plusには、iPhoneシリーズではじめて広角・望遠のデュアルカメラを搭載。2倍光学ズームやポートレートモードもこのときはじめて使えるようになりました。
iPhone 7ブラックを詳細レビュー。iPhone 6sと見た目・性能差も比較した
【2017年】iPhone 8、iPhone X
iPhone 8・8 Plus
背面がガラス仕様になった2017年発売のiPhone 8・8 Plus。
iPhoneではじめてワイヤレス充電が可能に。
全面リニューアルしたiPhone Xと同じ年の発売ということもあり、基本的には変化の少ない機種となっています。
iPhone X
2017年に、iPhone 8とともに発表・発売されたのがiPhone X(テン)。
9をすっ飛ばしてX(10)と名前がついたのも話題となりました。
それまでのiPhoneから全面的にリニューアルされた、2021年現在のiPhoneにもつながる流れの最初の機種です。
iPhone 8 Plusよりも小さく軽いにも関わらず、ベゼル(画面の縁)を薄くすることで5.85インチのディスプレイを実現。
その結果生じた、フロントカメラ等が内蔵されている上部の切り欠きには賛否両論ありました。
カメラは広角・望遠のデュアルカメラ。
認証はTouch IDから顔認証のFace IDとなり、ホームボタンは廃止に。それまでのiPhoneから操作感が変わるので、戸惑った人も多いことでしょう。
【2018年】iPhone XS、XR
iPhone XS・XS Max
2018年発表の、iPhone XSとXS Max。
この年からホームボタン無し・切り欠きのある全面ディスプレイ・Face IDを特徴とするiPhone Xシリーズが主流となり、Maxとの2サイズ展開になりました。
新しい要素としてはデュアルSIMに対応したくらいで、スペック向上のほかはそれほど目立った進化はなし。
シルバー、スペースグレイの2色だったiPhone Xに対し、XS・XS Maxでは新色としてゴールドが追加となりました。
新しくサイズ追加されたiPhone XS Maxは、XSと性能は同じながら6.5インチとタブレットに匹敵する大きなディスプレイを搭載。従来のスマートフォンとタブレットの中間くらいのサイズに。
コンテンツのリッチ化に伴う流れとして仕方ないのでしょうが、こうなるともはや携帯電話と呼んでいいのかどうかも怪しいほどの巨大さですね。
【iPhone XSレビュー】落ち着きがある上品なゴールド。7から移ると画面の大きさに驚く
iPhone XR
iPhone XRは、iPhone XSと同じ2018年に発売されたモデル。
XSよりも性能は抑えめでシングルカメラ。
XSのSuper Retinaに対し新しくつくられたLiquid Retinaというディスプレイを採用し、Super Retinaより解像度が低いながらも十分美しい画面を保っています。
ディスプレイサイズはXSとXS Maxの中間くらいの6.1インチ。
ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、イエロー、コーラルと豊富な色展開。
iPhone 5sに対する5cと同様、最新機能・性能を盛らずにポップなデザインで比較的リーズナブルに手に入ります。
【2019年】iPhone 11、11 Pro
iPhone 11
2019年発売のiPhoneは、Ⅺではなく数字の11となったiPhone 11。
iPhone 11はスペック的にはXRの後継機種と言える位置づけで、XR同様に6.1インチLiquid Retinaディスプレイを採用。
通常の広角レンズに加え、広範囲をカメラに収められる超広角レンズとのデュアルカメラを搭載。(望遠レンズはなし)
暗いところでも明るく撮れるナイトモードにも対応しました。
iPhone 11の外観レビュー&データ移行など初期設定手順。XSとは見た目の違うデュアルカメラに、爽やかなエメラルドグリーン
iPhone 11 Pro・Pro Max
2019年、iPhone 11と同時期に発表・発売されたのがiPhone 11 ProとPro Max。
iPhoneが、この年からそこそこの性能・機能を持つ系統(iPhone 11)と、最新性能・機能を盛った系統(iPhone 11 Pro・Pro Max)に分かれることになりました。
iPhone 11 ProおよびPro Maxでは、iPhoneで初となる広角・超広角・望遠のトリプルレンズを搭載。
より鮮やかで美しくなったSuper Retina XDRディスプレイをはじめて採用しています。
また、いまいちユーザーに浸透していなかった3D Touchが廃止に。
【2020年】iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、12 Pro
iPhone SE(第2世代)
ナンバリングiPhoneとは別系統の、廉価版iPhone第2弾として発売されたiPhone SE(第2世代)。
ベースはiPhone 8となっており、画面サイズや寸法などは全く同じ。ただし表面のカーブが微妙に異なります。
iPhone 11と同じA13 Bionicチップを搭載しているので、処理能力はiPhone 8よりも高い。
最新機能が不要であれば、価格を抑えたお買い得のiPhoneとなっています。
第2世代iPhone SE(PRODUCT RED)レビュー。大きさはiPhone 7や8とほぼ同じ、性能は11と同等以上
iPhone 12・12 mini
2020年発売の、iPhone 12および12 mini。
iPadやMacにはかなり前からminiが存在していましたが、iPhoneとしてはじめて通常モデル(6.1インチ)よりサイズの小さいmini(5.4インチ)が発売されたのがiPhone 12。
携帯電話はコンパクトであってほしい私としては素晴らしい方向性なのですが、どうやらワールドワイドではminiはあまり売れていないらしい。iPhone 13以降でもminiが残ることを期待したいですが、若干厳しそう。
iPhone 12 miniはiPhone総販売台数(2020年10月~11月)の約6%しか売れなかったとの推測も伝えられています。CIRPパートナーで共同創業者のマイク・レビン氏いわく「アップルを失望させた可能性が高い」とのことです。
iPhone 12 miniの売上は「アップルを失望させた可能性」との市場調査結果 – Engadget 日本版
iPhone 12・12 miniは5G通信に対応。従来より4倍硬いCeramic Shield(セラミックシールド)採用で、画面が割れにくくなりました。
デザインも一新され、丸みを帯びたこれまでのものからiPhone 5sまでのようなフラットなデザインに回帰。
また、以前MacBookに使われていたマグネット式の充電コネクタ・MagSafeが形を変えてiPhone 12シリーズで新機能として登場。対応するMagSafe充電器やバッテリーを背面にくっつけての充電が可能です。
iPhone 12 mini ホワイトを実機レビュー!コンパクトで性能も十分、個人的には超オススメ
iPhone 12 Pro、12 Pro Max
iPhone 12の上位機種、iPhone 12 Pro・Pro Max。
iPhone 11 Proと同様の広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載。
新しい機能として、Apple ProRAWというRAWフォーマットを扱えるようになりました。
iPhone 12同様フラットなデザインに変更となり、ボタンのあるサイド部分は高級感のある光沢ありの仕上げに。
AR(拡張現実)や暗い場所でのオートフォーカス等に力を発揮するLiDARスキャナをiPhoneシリーズではじめて搭載しています。
【2021年】iPhone 13、13 Pro
iPhone 13、13 mini
2021年9月に発売されたのが、iPhone 13と13 mini。
iPhone 12および12 miniと見た目はほとんど変わりませんが、Face ID内蔵のノッチ(切り欠き)部分が20%小型化。バッテリー駆動時間もiPhone 12シリーズより1.5〜2.5時間ほど伸びました。
また、iPhone 12シリーズではPro・Pro Maxにしか実装されていなかったセンサーシフト光学式の手ぶれ補正が、iPhone 13・13 miniにも搭載。
写真にあらかじめ暖色・寒色・鮮やかなどといったフィルタをかけておける「フォトグラフスタイル」、被写体の動きや視線を認識して自動でフォーカスを切り替えたり、撮影した後にボケ効果やフォーカスを変える「シネマティックモード」もiPhoneではじめて使えるようになりました。
フォトグラフスタイルの設定方法と使い方。iPhone 13以降で利用可能iPhone 13 Pro、13 Pro Max
iPhone 13の上位モデルであるiPhone 13 Proおよび13 Pro Max。
広角・超広角に加え望遠レンズを搭載したトリプルカメラが利用でき、3倍光学ズームに対応。
マクロ撮影で2cmまで被写体に寄れるようになりました。
Apple ProRAW写真、ProRes動画も撮影可能。
【iPhone 13 Pro レビュー】カメラの実力をくわしく検証。ずっしりと重いが、高級感がありかっこいい!【2022年】iPhone 14、14 Pro
iPhone 14、14 Plus
iPhone 14シリーズでは世界的には不評だったminiがなくなり、変わってサイズの大きい6.7インチのPlusモデルがiPhone 8以来の復活。
iPhone 14と14 Plusの2種類が発売されることとなりました。
コンパクトなスマートフォンが好きな私としては、miniがなくなったのは本当に悲しい。。。
iPhone 14はメインカメラ、フロントカメラの性能がアップし、暗いところでもより光を取り込んで明るく撮れるように。
Photonic Engineという新しい画像処理技術を採用し、写真をより鮮明にしてくれます。
激しい動きを滑らかに撮影できる手ブレ補正「アクションモード」に対応。
Apple Watch Series 8にも搭載された新機能「衝突事故検出」も、iPhone 14シリーズでは利用可能になりました。
iPhone 14 Pro、14 Pro Max
iPhone 14の上位モデル、iPhone 14 Proおよび14 Pro Max。
iPhone 14 Proおよび14 Pro Maxの最大の特徴は、画面上部の切り欠き(ノッチ)が楕円形になったこと。
この楕円形を活かした「Dynamic Island」機能により、通知やバックグラウンド動作などをわかりやすく表示してくれます。
iPhone 14 Proは、常時表示ディスプレイにも対応。バッテリーを節約しながら時計や壁紙、通知などを表示したままにすることが可能。
カメラも進化しており、暗所での撮影やズーム機能の画質向上などが達成されています。
iPhoneの歴史を振り返る まとめ
約15年のあいだに、すさまじい進化を遂げてきたiPhone。これまでの歴史を振り返ってみると、その変わりようがよくわかります。
一方で、ここ最近は大幅な変化が少なくほとんどマイナーチェンジに留まっているような印象も。
この先、またアッと驚くような劇的進化を遂げたiPhoneが見られるのか?今後に期待したいところです。