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日本でもっとも多く使われているスマートフォン、iPhone。
Apple公式で現在取り扱っているのは、iPhone 16シリーズ(iPhone 16/16 Plus、Pro/Pro Max)、iPhone 15/15 Plus、iPhone 14、iPhone SE(第3世代)の全部で8機種。
iPhoneに詳しくない人にとっては、それぞれの機種にどんな特徴があって、自分にはどれが合っているのか?
8機種もあると何が何だかわかりにくいかもしれません。
そこでこの記事では、現在Apple公式に掲載のあるiPhoneのどれを選ぶべきか、その判断基準となる情報をくわしく紹介。
どのiPhoneを選ぶべきか迷っている人の助けになれば嬉しいです!
iPhoneを選ぶ前に知っておきたいこと
サイズ違いも入れれば現行のものだけで9機種もあるiPhone。
この中から、何の事前知識もなく1つを選ぶのはなかなか大変です。
そこで、まず自分の希望によってざっくり『ハイスペック』『ミドルスペック』『ロースペック』のどのレベルのiPhoneがほしいかを考えてみるといいでしょう。
たとえば、お金に糸目をつけずに最高性能のものがほしいなら『ハイスペック』のProシリーズ。
通話、LINE、あと動画くらいが見られれば十分なら『ロースペック』ならiPhone SEで十分。
また、大きめのディスプレイがほしいか、それほど画面サイズにはこだわらないかも重要な要素。
ハイ・ミドル・ロースペックそれぞれでどの機種を選ぶべきか、表にしてみました。
機種名 | ||
---|---|---|
大画面 | コンパクト | |
ハイスペック | iPhone 16 Pro Max | iPhone 16 Pro |
ミドルスペック |
iPhone 16 Plus iPhone 15 Plus iPhone 14 Plus |
iPhone 16 iPhone 15 iPhone 14 |
ロースペック | – | iPhone SE |
こんな感じで、まずは気になるiPhoneの当たりをつけてみるのがおすすめです。
iPhoneの価格や基本スペックをチェック
次に、iPhoneの価格や基本的なスペックをチェックしましょう。
さまざまな機能を持っているiPhoneですが、まずはベースとなるスペックを確認しておかないことには始まりません。
価格とストレージ容量
当然ながら、iPhoneはストレージ容量が大きいほど価格は高くなります。
たとえばiPhone 16だと128GBモデルが124,800円、256GBモデルが139,800円、512GBモデルが169,800円。
ストレージ容量によって性能が変わることは基本的にないので、シンプルに「どれだけのデータを保存したいか」で選んでOK。
iCloud+などのクラウドを活用して少ない容量で済むように工夫すれば、より安いモデルで済ませることが可能。
また、どんな製品でも同じですが古いモデルは安くなる傾向があります。
たとえば『iPhone 16がほしいけど高いなあ…』と考えている人であれば、同じ製品ラインで1年・2年前のモデルであるiPhone 15や14を検討してみるのもありかもしれません。

iPhone 14
ディスプレイのサイズ
SEをのぞくほとんどのiPhoneは、2種類のディスプレイサイズから選べます。
たとえばiPhone 16 Proは6.3インチ、16 Pro Maxは6.9インチ。価格差は30,000円。

iPhone 16 ProとPro Max
iPhone 16は6.1インチ、16 Plusは6.7インチ。こちらは価格差15,000円。

iPhone 16と16 Plus
いずれも画面サイズ以外の性能の違いはありません。
iPhone SEのみ、4.7インチとディスプレイが小さくベゼル(枠)が上下に太い、iPhone 8時代の昔っぽいディスプレイとなっています。

iPhone SE 第3世代
処理性能(搭載チップ)
処理性能に関しては、当たり前のことながらProシリーズ、かつ新しいものほど高速なチップを搭載しています。
2025年1月現在だと、iPhoneで最高スペックなのはiPhone 16 Pro/Pro MaxのA18 Proチップ。
iPhone 16は同世代のA18チップを搭載しているので、これまでよりもProとそうでないモデルの性能差は縮まっています。
(iPhone 15までは、チップの世代自体が異なりました。たとえば15 ProはA17 Proチップ、15はA16チップ)
ただ、どのiPhoneもよほど重いアプリやゲームでない限り十分な性能を備えているため、ほとんどのユーザーは購入検討時にそれほど気にしなくてもいいでしょう。
バッテリー持続時間
バッテリーの持続時間は、iPhoneが新しくなってもそれほど大きくは変わっていません。
ただ、iPhone 16シリーズは若干ながらバッテリー性能がアップしています。
ディスプレイサイズの大きいiPhoneは大きなバッテリーを積んでいるので、より長時間使える傾向があります。
たとえばiPhone 16のビデオ再生は最大22時間となっていますが、よりサイズの大きいiPhone 16 Plusは最大27時間の連続再生が可能です。
カラーバリエーション
初期はホワイトやブラックしかなかったiPhoneですが、現在ではブルーやピンク、イエローなどカラフルな色から選べる機種がほとんど。
iPhone 16/16 Plusもその流れに沿って、鮮やかな5色(ウルトラマリン、ティール、ピンク、ホワイト、ブラック)から選べます。

iPhone 16のカラーバリエーション
iPhone SEは白、黒、赤とベーシックな3色。
一方、Proシリーズはブラック・シルバー・ゴールドといった高級感のある色合いのみを選ぶ傾向あり。
iPhone 16 Pro/Pro Maxはチタニウム素材を採用しており、メタリックなカラーが特徴となっています。

iPhone 16 Proのカラーバリエーション
iPhoneの機能をチェック
ここからは、iPhoneに搭載されているおもな機能を紹介します。
充電ポート【iPhone 15以降はUSB-C、14以前はLightning】
iPhone 15シリーズより、Lightningが廃止されUSB Type-C(USB-C)に変更となりました。

iPhone 15以降はLightning→USB-Cコネクタに変更
ただし、ProシリーズではないiPhone 15/15 Plus・iPhone 16/16 PlusはUSB 2対応のため、転送速度はLightning時代と同じ最大480Mbps。
一方、iPhone 15 Pro/Pro Max、16 Pro/Pro Maxはひとつ新しい世代のUSB 3に対応しており、、最大10Gbps(10,000Mbps)と約20倍の性能。
見た目は同じですしケーブルも同じものが使えますが、性能には差があるので注意が必要。
USB-Cポートは入力だけでなく出力も可能なので、iPhone 15シリーズからはUSB-CケーブルでつなぐことでAirPodsやApple Watchの充電も可能になりました。
アクションボタン
iPhone 15 Pro/Pro Maxから、これまでの着信/消音スイッチに代わってアクションボタンが採用されました。
これまで通りサイレントモードへの切り替えに使うのはもちろん、カメラやボイスメモの起動に割り当てることも可能。

一番上がアクションボタン
iPhone 16シリーズからは、ProではないiPhone 16も含め全機種にこのアクションボタンが採用されています。
写真撮影(カメラ)
十分な明るさで静止した状態の通常撮影であれば、どのiPhoneでもそうそう見分けがつかないほどきれいな写真が撮れます。
写真のクオリティに特にわかりやすい差がついてくるのは、以下のような条件が加わったとき。
- 明るさが足りない(夜や暗めの室内など)
- 撮影者や被写体が動いている
- ズームして撮りたい。あるいは広範囲を写したい
- 背景をぼかして美しい写真が撮りたい
こういった様々なシチュエーションでより綺麗な写真が撮りたい場合には、程度に応じてより上位のiPhoneを検討することになるでしょう。
メインレンズ
iPhone 15シリーズでは、メインカメラが大きな進化を遂げました。
iPhone 14までの12メガピクセルから、48メガピクセルへと実に4倍もの画素を記録できるカメラを搭載。

iPhone 15で撮影された写真
これまでよりさらに高精細な写真が期待できます。
iPhone 14以前とiPhone 15以降で、ある程度の画質の差があります。
(もちろんiPhone SEよりは14のほうがはるかに上ですが)
望遠レンズ(ズーム性能)
iPhoneで光学ズーム可能な望遠レンズを搭載しているのは、Proシリーズのみ。
iPhone 16 Pro・Pro Maxは光学5倍ズームが可能。
ズームイン写真をきれいに撮りたいユーザーは、基本的にProかPro Maxを選ぶことになります。

iPhoneのズームで撮影された写真
iPhone 15/15 Plus、16/16 Plusには望遠レンズはついていないものの、『超高解像度写真の一部をクロップする』という力技(?)で光学2倍ズーム相当の写真が撮影可能。
他の機種でもカメラアプリでズームは可能ですが、写真の一部を拡大しているだけのデジタルズームのため、どうしても画質は落ちてしまいます。
超広角レンズ
iPhone 11より搭載された、広範囲を撮影できる超広角レンズ。
カメラアプリでいうと×0.5〜1倍未満の範囲にあたります。
現行のiPhoneの中では、iPhone SEのみ非搭載。
それ以外の機種は最大0.5倍の超広角レンズを備えていますが、その中でもiPhone 16シリーズはマクロ撮影(接写)にも対応した特に高性能のものを搭載しています。

iPhone 13 Proでマクロ撮影した一万円札
マクロ撮影はiPhone 13 Pro以降のProシリーズに搭載されていましたが、iPhone 16からはProではない機種も使えるようになりました。
ナイトモード
夜の屋外や光の少ない室内など、暗いシチュエーションでより明るく撮影できる「ナイトモード」は、iPhone 11より搭載されている機能。
iPhone SEには非搭載ですが、それ以外の現行iPhoneではナイトモードが利用できます。
基本的に、新しいiPhoneほどより明るく撮れるレンズを搭載しているので、ナイトモードでも綺麗に写る。
iPhone 16でも『ナイトモードが進化し、夜間にさらに美しい写真を撮影できるようになる』と紹介されているので、iPhone 15以前からさらなる進化を期待していいでしょう。
ポートレートモード
ポートレートモードは、カメラが被写体や背景との距離を測定し、背景をぼかして被写体を際立たせた写真を撮ってくれる機能。
iPhone 7 Plusから搭載されている、比較的前からある機能です。
iPhone 14シリーズまでは「ポートレートモード」に切り替えて撮影する必要がありましたが、iPhone 15シリーズからは「次世代のポートレート」に進化。
ユーザーがポートレートモードに切り替えなくても、人・犬・猫がいるとき、あるいはユーザーがタップしてフォーカスしたときにiPhoneが自動で深度情報を取り込んだ写真を撮影。
あとからアプリ上で通常の写真をポートレートに変えることが可能になっています。
iPhone 16 Proでは、LiDARスキャナを活用しナイトモードでもポートレート写真を撮ることができます。

ナイトモードのポートレートで撮影された写真
暗い場所でも明るいだけでなくより美しい写真が撮れることでしょう。
ビデオ撮影
アクションモード
iPhone 14シリーズで追加されたアクションモードは、特に激しい動きのあるビデオ撮影で強力に手ぶれを防ぐ機能。
もちろんiPhone 15以降にも搭載されています。
最大4K 60fpsのProResビデオ撮影
iPhone 13 Pro以降のProシリーズで撮影可能な、ProRes(プロレズ)ビデオ。
圧縮率が低くファイルサイズが大きい代わりに、情報が多く編集しても劣化が少ないメリットがあります。写真でいうRAWのような感じでしょうか。
映画などプロの現場で使われているフォーマット。
現行機種だとProシリーズのiPhone 16 Pro/Pro Maxでのみ使用可能。
最大4K・120fpsでのProResビデオ撮影ができます。
撮影したファイルは直接外部ストレージに記録可能なので、iPhoneの容量不足を心配する必要もありません。
認証(Face ID or Touch ID)
iPhoneでは、顔認証(Face ID)が標準の認証方法となっています。
現行モデルではiPhone SEのみがホームボタンでの指紋認証(Touch ID)、他の機種はすべてFace IDを採用。
Dynamic Island(ダイナミックアイランド)
iPhone 14 Pro/Pro Maxから採用されている、iPhone上部の切り欠き部分をうまく活用したDynamic Island(ダイナミックアイランド)機能。
iPhone 15シリーズ以降は、4機種すべてにこのDynamic Island機能が搭載されました。
通知内容がより見やすく、音楽などのコントロールもしやすいので利便性がアップ。
iPhoneの使い勝手に大きな影響を与えるほどではないですが、あると便利な機能として覚えておくといいでしょう。
常時表示ディスプレイ
iPhone 14 Proより新登場となった、常時表示ディスプレイ。
現在のところProシリーズのみの機能で、現行のiPhoneでは、iPhone 16 Pro/Pro Maxに搭載されています。
いちいちタップしなくても時間や通知が確認できるのがメリット。
ずっと点灯しっぱなしの割には、バッテリー消費もかなり小さく抑えるよう制御されています。
LiDARスキャナ
LiDARスキャナは、レーザー光の反射を利用して周囲の物との距離を計測する機能。
この機能によりオートフォーカスの精度が向上したり、3Dスキャンアプリが活用できるといった利点があります。
iPhoneのLiDARスキャナを使えばいつでも柴犬を堪能(崇拝)できるので、もっと広がってほしいですね pic.twitter.com/z8ynNptgVN
— (@tomotter12) July 29, 2022
LiDARスキャナはiPhone 12 Pro以降のProシリーズに搭載されており、現行のiPhoneだとiPhone 16 Pro/Pro Maxで利用可能。
セラミックシールド
特殊な材料を使用し、従来のガラスよりも強度を高め割れにくくしたセラミックシールド。
iPhone 12以降のディスプレイはすべてこのセラミックシールドが使われており、簡単には割れたりキズがついたりしにくくなっています。
現行機種だとiPhone SEのみ非対応。
iPhoneの選び方 まとめ
iPhoneを買いたいなら、どの機種を選べばいいのか?
最後に、私が考えるオススメiPhoneにまとめます。
- 最先端のiPhoneが使いたい、可能な限り良い写真が撮りたい
⇒ iPhone 16 Pro/Pro Max - 電話やLINE、ネット、アプリなどが一通り動けば何でもいい
⇒ iPhone SEで十分 - SEはさすがに機能や見た目が古すぎる。コスパがいいのはどれ?
⇒ iPhone 16がおすすめ。最新機能が揃って長く使え、iPhone 15との価格差も12,000円しかない - 逆におすすめしない機種は?
⇒ iPhone 14。USB-C変更前のLightningポート機種な上、15とは特にカメラ性能の差がそれなりにある。16かSEのどちらかにしたい
私がいまiPhoneを選ぶなら、カメラ含めた性能が十分かつ価格もそこそこ抑えられるiPhone 16 128GB(124,800円)にします。
ストレージ容量の少なさはiCloudやDropboxなどを使えばどうとでもなるので、一番小さい容量のものを選んで多少なりとも節約するべし。
少しでも納得のいくiPhone選びの参考になれば幸いです!
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