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海外旅行のときには、日本国内にいるとき以上にスマートフォンで通信できることが非常に大事になります。
目的地やホテルへの行き方を調べたり、家族や友人と連絡を取ったり。
日本ならどうにかなることであっても、勝手も言葉もわからない海外でスマホも使えないとなると途方に暮れてしまうかも。
少し前までは現地でSIMカードを買ってスマートフォンにセットするのが主流でしたが、最近では旅行前に用意しておけるタイプのSIMカードやeSIMも増えてきました。
![タイの空港でSIMを買ったショップ](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2016/05/suvarnabhumi-airport-sim-money-exchange-2-728x546.jpg)
タイの空港でSIMを買ったショップ
これなら現地に到着してからすぐにスマホが使えるし、SIMショップをさがして慣れない英語やら外国語でやりとりする必要もない。
特に海外旅行に慣れていない人にとっては、強い味方です。しかも、料金面で現地SIMより安いサービスも多数。
この記事では、海外旅行のときに役立つSIMカード・eSIMサービスをまとめました。
現地での通信手段をどうするか迷っている人の参考になれば嬉しいです!
「World eSIM」日本発のeSIMサービス
数ある海外旅行用eSIMの中でも、現時点で一番おすすめしやすいのがWorld eSIM(ワールド イーシム)。
運営しているのは、海外旅行用レンタルルーター・グローバルWiFiで長年の実績がある「ビジョン」という日本企業。
他サービスの多くは海外発で日本語での問い合わせに難がある場合もあるので、日本発のサービスというだけでも安心感があります。
選べる日数やデータ容量の幅が広いのもWorld eSIMの特徴。
たとえばハワイやグアムなども含むアメリカ用eSIMの場合、1GB/3日(667円)から使い放題/15日(9,980円)まで、12種類もの選択肢から旅行の日程にあわせて選べます。
※2024年6月現在
もちろんアメリカだけでなく、アジアやヨーロッパなど世界180の国・地域を網羅しているので、旅先の国に対応したeSIMもまず間違いなく見つかるでしょう。
World eSIMの使い方はかんたん2ステップ。
① World eSIMのページで行き先や容量にあわせて利用したいeSIMを購入
② 届いたQRコードを読み込んでeSIMをインストール
手順が気になる方は、以下のページにくわしく解説されています。
- 【iPhoneの場合】eSIMの設定方法 – iOS(QRコードを使った設定)
- 【Androidの場合】eSIMの設定方法 – Android(QRコードを使った設定)
アクティベートが完了し現地の電波を受信した時点で利用スタートとなるので、日本にいるうちに申し込み→旅先の空港Wi-Fiで設定(アクティベート)する流れが良さそう。
私がいま海外旅行に行くとしたら、まず最初にチェックするeSIMサービスがこのWorld eSIMです。
「トリファ」アプリから世界各国のeSIMがかんたんに使える
海外旅行用のeSIMを買いたいときにアプリが「トリファ(trifa)」。
アプリ内で各国に対応したeSIMを買い、案内される手順にしたがって設定するだけで通信できます。
アプリをインストールしたら、行き先を選択しプランを選んで購入。
現地に着いたらすぐに使用可能になります。
データ使用量がいつでも見られるので、「どのくらい使ったっけ?容量リミット近そう……」と心配になったときもすぐに確認可能。
実際の「トリファ」アプリの画面がこちら。
まず旅行先の国を選択すると、かんたんな「データ通信プラン診断(2問のみ)」がはじまります。
滞在日数、どの程度利用するかの質問に答えたら、その内容にあったプランがリコメンドされます。
もちろん、推奨された以外のプランを選んでもOK。
複数の国をまたいで旅行したい場合には、「周遊プラン」が便利でお得。
現時点では「ヨーロッパ」「アジア」「東南アジア」と3つの周遊プランがあります。
ヨーロッパ周遊プランは、1GB(690円/7日)、3GB(1,650円/7日)など。
東南アジア周遊は1GB(790円/7日)、3GB(1,950円/7日)といったプランあり。もっと大容量のプランも。
各国のSIMをひとつひとつ買うよりも格段に安く済むので、周遊旅行を計画している方におすすめ。
価格も他のサービスに比べて安く済むことが多く、購入から設定までの流れもかんたん。
日本の会社が運営しており、24時間日本語チャットサポートもあるので安心です。
「airalo」200以上の国と地域に対応
かんたんに設定できる上に価格も比較的安く、200の国と地域に対応しているeSIMがairalo(エラロ)。
シンガポールの企業が運営しているサービスです。
国によって1GB/7日間あたり4.5ドル(約630円)から、3GB/なら9ドル(1,260円)からと非常に安く利用可能。
複数の国をまたいで使えるリージョナルSIMもあるので、たくさんの国々を巡る周遊旅行のときにも便利。
たとえばアメリカなら1GB/7日間で4.5ドル、3GB/30日間が11ドル、5GB/30日間が16ドル、10GB/30日間が26ドルで使えます。
【アメリカで使えるairalo eSIM価格】
容量 | 使用可能期間 | 価格 |
---|---|---|
1GB | 7日 | $4.5 |
2GB | 15日 | $8 |
3GB | 30日 | $11 |
5GB | 30日 | $16 |
10GB | 30日 | $26 |
20GB | 30日 | $42 |
※2023年9月現在
アジアやヨーロッパなどの国々を複数回りたいならリージョナルSIMも便利。
たとえば台湾、韓国、中国、シンガポール、タイ、インドネシアなどアジア14カ国で使えるリージョナルSIMなら、1GBが5ドル、3GBが13ドル、5GBが20ドル、10GBが37ドル、50GBが100ドル、100GBが185ドル。
※価格はいずれも2023年9月現在
【アジア14カ国周遊のairalo eSIM価格】
容量 | 使用可能期間 | 価格 |
---|---|---|
1GB | 7日 | $5 |
3GB | 30日 | $13 |
5GB | 30日 | $20 |
10GB | 30日 | $37 |
50GB | 90日 | $100 |
100GB | 180日 | $185 |
※2023年9月現在
※利用可能な国と地域は中国、タイ、香港、マレーシア、韓国、日本、シンガポール、インドネシア、カンボジア、ラオス、マカオ、フィリピン、台湾、ベトナム
eSIMを事前にダウンロードしておいて切り替えるだけなので、空港からすぐに使えます。英語等でのコミュニケーションに不安がある人でも安心。
わざわざSIMカードを入れ替える手間もない。
私もこれまでは現地でSIMカードを購入していましたが、今後はこのairaloが海外SIMの第一候補になっています。
「Klook」SIMだけでなく入場チケットや現地ツアーまで幅広く対応
航空券「以外」のあらゆる種類のチケット・ツアーや体験、ホテル宿泊予約などが揃うワールドワイドな旅行予約サイト、Klook(クルック)。
このKlookでも、SIMカードやeSIM、Wi-Fiルーターのレンタルを申し込むことが可能。世界各地の通信手段500件近くが登録されています(2023年9月現在)。
たとえば「アメリカ(ハワイ含む)」で検索してみたところ、41件がヒット。
日本を含めどこにいても受け取れるeSIMや、世界各地で受け取れるSIMカード・レンタルWi-Fiルーターが多数あります。
個人的には受け取りも返却も不要、設定もかんたんなeSIMがいちばんおすすめ。
SIMだけでなく旅先でのツアー、空港からの送迎、さまざまな施設やテーマパークへの入場チケットなどもこのKlookで予約・管理できるので非常に便利。
実は日本のUSJやハウステンボスなど数多くの入場チケットまで買えたりする、懐の広いサイトでもある。
海外旅行するなら知っておいて損はないサイトのひとつです!
現地ツアー予約サイト・KKDayでSIMを申し込む
旅行先での観光ツアーや入場チケットなどが申し込めるサイト・KKDayでは、現地で使えるSIMカードやeSIMの購入、Wi-Fiルーターのレンタルも可能。
たとえば台湾のものをさがしてみると、28件がヒット(2023年9月現在)。
空港でのWi-Fiルーターのレンタル、買ってすぐに使えるeSIMなど多くの選択肢があります。
アジアだけでなく欧米、中東、さらにはアフリカも4ヵ国に対応。日本人の渡航先であればかなりの範囲をカバーしているのも強い。
前に紹介したairaloと、価格や容量などを見比べて選ぶのがおすすめです。
ドコモの「ahamo」は海外82カ国でそのまま使える
20GBもの高速データ通信、5分以内の国内無料通話ができるのに2,970円/月(税込)とかなり安く使えることで話題になった、ahamo(アハモ)。
このahamoのデータ通信、追加料金なしでそのまま海外82ヶ国で使えるのをご存知でしょうか。
ハワイやグアムを含むアメリカ、韓国、台湾、中国、タイ、フランス、イギリス、スペインなど日本人の渡航先のうち約95%のエリアをカバーしています。
ahamoのユーザーであれば、スマートフォン設定の「データローミング」を「オン」にするだけでそのままスマホが使える。
よく海外旅行に行く人は、日本でも海外でも使えるahamoをふだんから使うというのもひとつの手。
ただし、ひとつ注意点が。
海外滞在が連続15日経過後には通信速度が低速(最大128kbps)となるので、16日以上の海外長期滞在をする場合にはいったん使えなくなります。
日本に1度帰れば復活するので、行ったり来たりする人なら問題なし。
そもそも日本国内で使うだけでも格安なプランなので、海外旅行によく行く人は乗り換えてしまうのもアリかも。
「楽天モバイル」2GBまでは海外でも追加料金なしで利用可
楽天モバイルは、海外69の国と地域でも2GBまでは無料で通信が可能。
(2GB超過後は最大128kbpsで使い放題)
Rakuten Linkアプリ同士であれば、国際通話もかけ放題となります。
また、2GBを超過してしまった場合でも1GBあたり500円でチャージできるので安心。
海外旅行で使うために乗り換えるほどではないですが、乗り換えやサブ回線の検討をするときには知っておいて損はないサービス。
使い方にもよりますが、2GBあればたいていの海外旅行分ならまかなうことができるはず。
(ほとんどのホテルには通信環境も整っているので)
国内ではつながりにくい場所が多く苦戦している楽天モバイルですが、海外なら独自アンテナではなく海外の通信会社のものを借りているはずなので、他に比べてつながりにくいということもないでしょう。
海外旅行好きには役立つ回線のひとつと言えそうです。
Amazonで海外旅行用SIMカードを買う
私も比較的最近まで知らなかったんですが、Amazonでは世界各国で使えるプリペイドSIMカードが多数販売されています。
通常の買い物と同じように購入し、届いたらガイドにしたがって設定するだけで使えるのでとても便利。
日本人に人気の海外旅行先をいくつか調べてみた結果と、代表的なSIMカードをここでは紹介。
【台湾】
![台湾・九份にて](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2019/11/jiufen-shifen-tour-34-728x546.jpg)
台湾・九份にて
【韓国】
![](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2016/01/incheon-airport-26-728x546.jpg)
韓国の玄関口・仁川空港
【タイ】
![タイ・アユタヤ遺跡](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2016/11/ayutthaya-ruins-thailand-50-728x486.jpg)
タイ・アユタヤ遺跡
【アメリカ】
![自由の女神](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2015/05/statue-of-liberty-22-728x485.jpg)
自由の女神
行き先だけでなくデータ容量や使用可能日数も多くの選択肢から選べるので、好みに合ったものをさがしてみてください。
eSIMか、SIMカードか迷ったらどっちがいい?
eSIMでもSIMカードでもどっちでもいいのであれば、個人的にはeSIMの方がおすすめです。
eSIMであればダウンロードするだけなので、SIMカードのようにセットしたり、帰国してから取り外したりといった手間がないのがメリット。
もちろん、SIMトレーを開けるためのピンもeSIMなら必要ありません。
帰国して不要になったら削除するだけ。
ただし、海外で使うつもりのスマートフォンがeSIMに対応しているかは事前に要確認。
たとえばiPhoneならXS以降、Pixelなら3a以降ならeSIMを利用可能。
ここ5年以内くらいに買ったスマホならまず大丈夫だとは思いますが、念のためチェックしておきましょう。
海外旅行のときにおすすめのSIMカード(eSIM) まとめ
以前は旅行先の空港でSIMショップをさがし、英語なりジェスチャーなりでコミュニケーションをとってSIMカードを買う場合がほとんどでした。
ですがそれだとショップでSIM購入するまではネットが使えないし、外国語に不安のある人にとっては心もとない。
その点、この記事で紹介した方法はすべて日本にいるうちに準備ができるので、到着してすぐに誰かと連絡を取ったり検索したりできる。「◯◯に着いたよー!」的なSNS投稿もすぐにできる。
価格も現地SIMに比べて高くないどころかむしろ安いくらいなので、予算を節約する意味でもメリットがある。
現時点での個人的おすすめはWorld eSIM(ワールド イーシム)ですが、他のサービスも海外旅行にはとても便利。
ぜひ使ってみてください!
![](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2013/09/sites-list-overseas-travel-1-160x160.jpg)
![](https://ushigyu.jp/wp-content/uploads/2015/11/zamami-island-sea-5-160x160.jpg)