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今までの吸い込み型とは全く違うタイプのスキャナー、ScanSnap SV600/a>。
私が自炊(本の電子化)に使っていたスキャナーの延長線上にないので、どういった機能があるのか、何ができるのかという部分については公式発表をなぞるしかありませんでした。
ですが先日ScanSnap SV600の現物が届いたので、実際にレビューすることが可能に。
今回は、実機でいろいろスキャンしてみる中で「これは使える!」と個人的に思った機能を6つピックアップしてみました!
ScanSnap SV600の使える機能 6選
マルチクロップ(名刺など複数のものを一気にデータ化)
マルチクロップとは、複数の原稿を一気にデータ化できる機能。
たとえば名刺をたくさん適当に置いた状態で、ScanSnap SV600を使って一度にスキャンしてみます。
すると自動的に一枚一枚が認識され、別ファイルとしてデータ化されました。これは便利。
なお、自動的に切り出せる原稿は10枚まで、原稿と原稿の間は15mm以上離す必要があるとのことなのでその部分にはご注意。
自動傾き補正
「マルチクロップ」の項で見た通り、名刺など読み取った原稿はScanSnap SV600側で自動的に傾き補正し、取り込んでくれます。
原稿を吸い込むタイプだとだいたい平行に取り込んでくれるものですが、SV600では置いたものをそのまま読み込むため、この機能は非常に重要ですね。
本のページめくり検出
ScanSnap SV600には、本をスキャンしているときにページめくりを自動で検出する機能があります。
本を何ページかにわたってデータ化する際、めくってはスキャンボタンを押す……といった動作を繰り返す必要はありません。
この機能を使えば、ページめくりを検知して自動的にスキャンしてくれます。
設定は、「読み取りモード」の「オプション」で、以下のように設定すればOK。
ただ、このページめくり検出機能は早くページをめくりすぎると反応しなかったり、黒いページだと反応しづらかったりと、認識されるためには若干気を遣わなければいけないのは事実。
というわけで、ある程度まとまったページをスキャンしたい場合、個人的には確実性・スキャン作業の速さなどを勘案すると以下の「タイマースキャン」を使うのがいいのではと思います。
タイマースキャン
スキャンをしたあと、その次にスキャンを開始するまでの時間を指定する機能が「タイマースキャン」。
例えば大量の書類や名刺などをデータ化したい場合、一回一回スキャンボタンを押さなくてもリズム良くスキャンし、取り込むことができます。
設定は、ページめくり検出の場合と同様に「読み取りモードオプション」を「指定時間経過後」にすればOK。
リズミカルにスキャンができて、作業がはかどります。
まとまったページをデータ化したい場合には、読み取り間隔を「0秒」にしてページをめくりつつスキャンするのが一番効率が良さそうです。
ブック補正(本のスキャンデータ歪みを自動補正)
ブック補正は、どうしてもそのまま読み込むと歪んでしまう本のスキャンデータを、自動的に補正して綺麗にしてくれるというもの。
普通、本を置くとこのようにたわみができてしまうもの。
これを普通にスキャンすると、以下のように歪んでしまいますが・・・
ブック補正をかけると、以下のようにまっすぐに!
拡大してみたところ。若干の歪みは残りますが、読むには十分なクオリティですね。
ポイントレタッチ(原稿を押さえている指などを自動消去)
本によっては、手で押さえていないと閉じてしまうようなものもあるでしょう。
そのような場合には当然ながら押さえている指も一緒に写り、データとして取り込まれてしまいます。
例えばそういった写り込んだ指などを、レタッチして消去できるのがこの「ポイントレタッチ」機能。
実際に写り込んだ指を消してみましょう。
スキャンし終わったら出てくる画面で、「歪みの補正」を選択して「イメージを確認/修正する」を押します。
次に、写り込んだ指をクリックして、レタッチの範囲(赤ライン・白い□で囲まれた範囲)を指定したら、レタッチボタンを押す。
すると、写り込んだ指が消えました!こんな機能まであったとは。。。
これで、放っておくと閉じてしまうような本でも押さえながら安心してスキャンできそうです。
ScanSnap SV600の向き・不向きまとめ
ScanSnap SV600が向いているシーンと、逆に向いていないパターンについてまとめました。
- 本のうち数ページだけ読み取りたい
- 貴重な本、借りた本をスキャンしたい
- 名刺などの小さい原稿を一気にデータ化したい
→ ScanSnap SV600は裁断しなくても置いてボタンを押すだけでスキャンできる
→「マルチクロップ」機能で一気にデータ化が可能
- 本をまるごと1冊データ化する、あるいは大量の原稿をスキャンする場合
- 表裏を同時にスキャンしたい
→ 多くの原稿を高速スキャンできるScanSnap iX1400やiX1600の方が向いている
→SV600は見えている表面しかスキャンできないので、裏返してもう一度スキャンボタンを押すのが面倒
あとがき
以上、ScanSnap SV600の注目すべき機能6つと、向いているシーン・逆に向いていないシーンについて紹介しました。
本をまるごとデータ化するのに向いているのはScanSnap iX1400(液晶タッチパネルなし)やiX1600(液晶パネルあり)ですが、ScanSnap SV600も利用シーンによっては革命的に仕事・作業などを効率化する可能性あり。
この記事も参考にしつつ、用途に応じて選んでみてください!
