【厳選】一生モノの『買ってよかった』リスト

震災に負けずに復活した仙台の「華ずし」で鯖寿司づくりを見学してきた。脂がのってて美味い!

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仙台「華ずし」の鯖寿司

おはようございます。お魚大好きうしぎゅう(@ushigyu)です。

先日、このブログを読んでいただいた縁で知り合った、仙台「華ずし」さんの鯖寿司工場にお邪魔してきました。

実はこの工場、震災前は被害の大きかった石巻にあったもの。

もう稼働は不可能なまでに破壊されたところから、仙台の地で復活を遂げ、今も鯖寿司を作り続けています。


私も食べさせてもらったのですが、これがめっちゃ美味い!

今回は、その「華ずし」工場にて鯖寿司を作っている様子などをご紹介します。

石巻の工場が震災で倒壊→仙台で再起

東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた、宮城県石巻市。

多くの建物が流され、あるいは倒壊してしまいました。

今回紹介する「華ずし」の工場も例外ではなく、稼働が不可能なまでに破壊されてしまったそうです。


お借りしてきた写真が、こちら。

工場が土台から根こそぎ崩れ、倒壊してしまっています。

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工場内も、この有様。
とても稼働できるような状態ではないことは、素人目にも明らかです。

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一旦は廃業も考えたとのことですが、縁あって仙台で(震災前よりも小規模ながら)再起を果たすことができたそうです。

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私には想像もつかない状況ですが、諦めずに行動し、この状態までたどり着くその前向きな姿勢には頭が下がります・・・。


さて、それではその工場で鯖寿司を作っている様子をみてみましょう。


世界三大漁場の1つ・三陸沖で穫れたサバ、めっちゃ美味い!

工場の朝はとても早い。(5:00)

午前中の注文に対応すべく、日が昇るか昇らないかくらいの早朝から稼働しているそうです。

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通常は三陸のブランド鯖「金華サバ」を使っているそうなのですが、震災の影響もあり2012年のこのときは金華サバと青森・八戸で水揚げされたサバを併用しているとのこと。

私が訪れたときは、八戸のほうのサバを使って鯖ずしを作っていました。なお、八戸は原発から350kmほど離れたところ。
※なお、現在(2017年10月時点)では金華サバのみで鯖ずしを作っているとのこと

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三陸沖の石巻にて水揚げされた大型の鯖のことのみを「金華サバ」と呼ぶそうなのですが、ほぼ同じ海域で獲れた八戸水揚げのサバもクオリティとしては近いのでしょう。

脂がのっていて旨味が強く、魚臭さが少ない。青森・岩手・宮城の東に広がる海、いわゆる三陸沖が日本どころか世界三大漁場に数えられるのも納得です。

世界に多数存在する漁場の中でも特に漁獲種の多い優良な漁場として、世界三大漁場と呼ばれる地域が存在します。この3つの漁場はノルウェー沖、カナダ・ニューファンドランド島沖のグランドバング、そして三陸・金華山沖です。
世界三大漁場・三陸金華山沖漁場とは? – 石巻市

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輸送してきたトラックには「金華さば寿司」「がんばろう!東北・宮城」の文字が。

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シャリ作りから鯖寿司のできるまで

シャリに使っているのは、宮城県産のササニシキ。冷えても味が落ちにくいのが特長で、さらに精米後2週間以内のものを使うというこだわり。

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このササニシキを使い、シャリを作っていきます。

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たくさんの釜で炊きまくり。

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その間に、酢で〆たサバの下ごしらえ(骨抜きなど)をしていきます。

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休憩時間に、そのサバを少し食べさせてもらいました。

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写真が下手で申し訳ないのですが、マジで美味い!
脂ののったサバの味と、酢の加減が絶妙です。

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朝から出してもらった量(2つ上の写真)の2/3食べましたからね。
(ビールがあれば間違いなく全部いってました。笑)


そうこうしているうちにご飯が炊きあがり、酢飯づくりにとりかかります。

酢飯に使う酢には”秘伝のレシピ”があり、鯖寿司に最適な配合のものを使用しているとのこと。

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職人さんが手慣れた手つきで混ぜていきます。

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「めっちゃ美味そうですね!」と言ってたら、ちょっとだけ食べさせてもらえました。
酢飯の段階で十分美味かった!


サバの下ごしらえを終えたら・・・

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パートの女性の方々も集まってきて、皆で「握り」と包装を流れるように進めていきます。

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写真には写っていませんが、「握り」は職人の方が”巻きす”を使ってやっていました。
(微妙な力加減で鯖寿司の味が変わってしまうとのこと)

「炙り鯖寿司」用にはバーナーで炙ります。パワフル。

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仙台「杜の市場」で販売中。ネットでも購入可

その後、作られた鯖寿司が売られている仙台の「杜の市場」にもお邪魔しました。仙台駅から車で20分ほどのところ。

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ありました。「華ずし」の販売店です。

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普段はあまり感じませんが、作られる過程を見ているとまた違った感慨がありますね。

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「華ずし 杜の市場店」の場所は以下の地図をどうぞ。

そして、こちらがお土産にいただいた鯖ずし。

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開けると、〆た魚の独特な食欲をそそる香りがしてきます。

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ガッツリと脂がのった分厚いサバが乗っていて、酢飯の味や固さもちょうど良く美味しい!

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けっこうボリュームがあるので、3人くらいで食べるのがちょうど良い感じ。


あとがき

震災による深刻な被害から立ち上がり頑張っている、というだけでもすごいですが、何より作っているシメサバや鯖寿司が美味い。

個人的にこれからも応援しています!


直接お店に行けない方は、華ずし 楽天市場店や公式ネットショップから購入できます。

保存料などを使っておらず賞味期限が短いので、早めにお召し上がりくださいね。


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