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先日のMacBook Proに続き、2019年5月28日に新しいiPod touchが何の前触れもなくいきなり発表されました。
Appleは本日、性能、容量、通信それぞれの機能性を大幅に向上しお求めやすい価格を実現した新しいiPod touchを発表しました。
新しいiPod touch、さらに向上したパフォーマンスを提供 – Apple (日本)
実に4年ぶりのアップデートで、今回で第7世代となります。
価格は税込で23,980円(32GB)、36,080円(128GB)、48,180円(256GB)と、高価になったiPhoneに比べるとかなり安く見えます。とはいえiPhoneにできてiPod touchにできないことは多い。
例えば電話、SMS、番号認証が必要なアプリは使えませんし、Touch IDやFace IDも未搭載。
一方で、番号認証の必要ないほとんどのアプリは使えるし、Wi-Fi環境さえあればSNSもネットもできる。
iPod touchで用が足りるなら、コンパクトで薄くて軽量、何より安いiOS端末としてきっと活躍してくれるはず。
そこで今回は、iPod touchに何ができるのかiPhoneと比較して整理し、どのような用途に使えるのかを考えてみることにします。
iPod touchの特徴をおさらい
まず、iPod touchはどのような機種なのかを確認しておきましょう。
電話番号を持たず、Wi-Fi環境がほぼ必須
iPod touchは、SIMカードが挿せないため電話番号を持たず、それ自体では通信も不可。Wi-Fi環境がなければほとんど何もできません。
逆にWi-Fi環境さえあれば、番号が必要なもの以外はほとんどのアプリが利用可能。「050 Plus」などのIP電話アプリとイヤホンを使えば、電話だってできます。
(マイクとスピーカーの位置の関係で、普通のスマホのように手に持って通話するのは難しい)
名前がiPodなので音楽のイメージがつきまといますが、どちらかと言えば廉価版かつWi-Fi版のiPhoneのようなもの、とも言えるかもしれません。
iPhoneに比べ性能は低く、FelicaやTouch IDといった機能もない
現行のiPhoneに比べ、性能は低く抑えられています。
例えば今回の新しいiPod touch(7gen)の場合、CPUはiPhone 7相当のA10 Fusionチップ。
カメラは8メガピクセル、ビデオ撮影は1080pとこちらはざっくりiPhone 6相当となっています。
(レンズ性能なども関係するため、実際の撮影体験については未知数)
また、iPod touchにはTouch IDもFace IDもないので、ロック解除は昔ながらのパスコード入力のみ。
Felicaも非搭載のため、モバイルSuicaやiDなどといった決済サービスも使えません。
現行最安のiPhone 7の半額以下
iPhoneと比較して無いものが多いiPod touchですが、なんといっても魅力なのがその価格。
例えば現行最安のiPhone 7だと32GBモデルが55,880円(税込)ですが、iPod touchはなんと23,980円。半額以下です。
値段がリーズナブルな分、気軽に購入しやすいのがiPod touchの大きな特徴です。
コンパクトで軽い
iPod touchの画面は4インチで、iPhone 5sと同じサイズ。ディスプレイが小さく持ち運びやすいほうがいいか、コンテンツがより楽しめるよう大きい方がいいかは好みの分かれるところですが、コンパクトな方が好きな私にとっては魅力的。
また、iPhoneからだいぶ機能が削られている分iPod touchはかなり薄く軽量になっています。
現行機種であるiPhone 7と新iPod touchのサイズと重量は以下の通り。
iPhone 7:138.3×67.1×7.1mm、138g
iPod touch(第7世代):123.4×58.6×6.1mm、88g
iPod touchとiPhoneを表で比較
よりわかりやすいように、iPod touchとiPhone 7、それに前の世代である第6世代のiPod touchも含めて表で比較してみましょう。
iPod touch (第7世代) | iPod touch (第6世代) | iPhone 7 | |
---|---|---|---|
容量と 価格 (税込) | 32GB:23,980円 128GB:36,080円 256GB:48,180円 | – | 32GB:55,880円 128GB:67,980円 |
ディス プレイ | 4.0インチ Retina 1,136×640 | 4.7インチ Retina 1,334×750 | |
CPU | A10 Fusionチップ | A8 チップ | A10 Fusionチップ |
サイズ | 123.4 ×58.6 ×6.1mm | 138.3 ×67.1 ×7.1mm | |
重量 | 88g | 138g | |
カメラ | 8メガピクセル f/2.2 HDR | 12メガピクセル f/1.8 HDR | |
ズーム | なし | 5倍デジタルズーム | |
ビデオ | 1080p HD | 4K(30fps) | |
フロント カメラ | 1.2メガピクセル f/2.2 | 7メガピクセル f/2.2 FaceTime HD | |
防水防塵 | なし | IP67 | |
Apple Pay (電子マネー) | なし | あり | |
認証 | なし | Touch ID | |
バッテリー | 音楽:最大40時間 ビデオ:最大8時間 | 音楽:最大40時間 ビデオ:最大13時間 | |
カラー | スペースグレイ ゴールド シルバー ピンク ブルー Red | ブラック シルバー ゴールド ローズゴールド | |
発売日 | 2019/5/28 | 2015/7/15 | 2016/9/16 |
※価格はApple Online Storeによる(税込)
※2019/5/29現在
iPod touchは多くの点でiPhoneよりもスペックが低めに抑えられており、いくつかの機能も省略されていますが、薄く軽くこれで必要十分な人にとってはコストパフォーマンスのいい製品。
実に4年ぶりのリニューアルとなりますが、前世代のiPod touchとは基本性能以外それほどの差は(少なくとも仕様上は)ないようです。
iPod touchの用途を考える
以上の特徴を踏まえ、iPod touchの用途について考えてみます。
スマートフォンと組み合わせ、疑似的にメイン機種として使う
例えばiPod touchをメインのスマートフォンのように使いたい場合、ネックとなるのは番号がなくて電話ができず、番号認証が必要なアプリが使えないこと。LINEもこれに該当します。(もしかするとFacebookアカウントとメールアドレスだけでも使えたかも…?)
これを解決するために、電話やSMSのできるスマートフォンと組み合わせる手が考えられます。
認証用のSMSはスマートフォンで受け取り、iPod touch上のアプリでその内容を入力すれば、番号認証が必要なアプリも使える。
スマートフォンのインターネット共有(テザリング)に常時接続して2台を一緒に持ち歩けば、iPod touchをあたかもスマホのように扱うことが可能となります。
2台持ちはかさばるし両方のバッテリー状態を気にしなければいけないので、割と面倒ではありますけどね。
実は以前やったことがあったりします。
自宅用としてスマートフォンと用途を分ける
ほとんどのユーザーは、メインのスマートフォン1台に実用系、SNS、ゲームなど利用するアプリを全てインストールしているはず。
iPod touchを購入し、それらのアプリをエンタメ系とそれ以外に分けるというのはどうでしょうか。
例えば、メインのiPhoneには実用系やメッセージアプリしか入れず、スマホゲーはやらない。
iPod touchは自宅に置いておき、帰った後の息抜きにゲームしたり動画を見たりする。
エンタメ用途にはiPadの方が向いている気もしますが、iPod touchはなんといっても安いですからね。
子供用のおもちゃとして買い与える
iPod touchは、それ単体ではLINEやカカオトークといったメッセージアプリが基本的には使えません。
よって、外部の大人と変につながってしまうリスクはスマホより低い。もちろんSNSは使えてしまうので、完全に防げるとは言えませんが。
こういった特徴を利用し、自宅もしくは親同伴のときでないと使えない疑似スマホとして子供に渡すのもアリなのかなと思いつきました。
当然、緊急時の連絡であったりGPSで子供の位置把握といった用途には使えないので、どのようなシチュエーションで利用するのかよく考えてからにしましょう。
あとがき
発想次第でいろんな使い方が考えられそうな、新しいiPod touch。
不要な人の方が多いでしょうが、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さる機種なのではと思います。
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