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- M1 Pro/Max搭載の新MacBook Proが10/26発売。M1よりCPUが70%高速、GPUはProが2倍、Maxが3〜4倍高速
- より鮮やかなLiquid Retina XDRディスプレイ搭載。MagSafe、HDMI、SDXCカードスロットなど豊富なインターフェース
- デメリットは高価なこと、低〜中パフォーマンス帯ではM1よりも電力効率が良くないこと
日本時間の2021年10月19日のAppleイベントにて発表された、新しいMacBook Pro(2021)。
AppleがつくったM1チップのグレードアップ版であるM1 ProやM1 Maxチップを搭載し、驚異的な性能を備えています。
ThunderBolt 4ポート×3、HDMI、イヤホンジャックといったインターフェースも充実しているほか、MagSafe充電がまさかの復活。また、批判の多かったTouch Barは廃止となり、物理ファンクションキーが復活しました。
一方で、M1 Pro・M1 Maxのパワーを引き出すために消費電力はかなり大きい。
M1 MacBook Proで最大17時間のワイヤレスインターネットが可能なのに対し、新MBPの14インチは最大11時間、16インチは最大14時間とバッテリー持続時間はM1に比べると少なくなってしまっています。
この記事では、M1 Pro・M1 Maxチップを搭載した新しいMacBook Pro(2021)の優れた点や特徴、デメリットについて詳しく紹介します!
MacBook Proに搭載されるM1 Pro、M1 Maxの実力、違いは?
今回発表された新しいMacBook Proにはじめて搭載される、Apple製のM1 ProとM1 Maxチップ。
Appleの説明によると、これまでのノートパソコンではあり得ないほどの高性能と電力効率とのこと。
比較対象がそれぞれ違う上に具体名がないので「あくまでAppleがこう言っている」だけの話にはなってしまいますが、他社のハイパフォーマンスノートPCに比べて少ない電力で圧倒的なパフォーマンスが出せるらしい。
M1とM1 Pro・M1 Maxを比較すると、CPUは70%高速化、GPU(グラフィックパフォーマンス)はProが2倍、Maxは3〜4倍になっているとのこと。
M1 ProとM1 MaxのCPUは同性能で違いはGPUとされているので、映像処理で最大限のパフォーマンスを期待したい人はMax、それ以外であればProということになるでしょう。
また、M1 Proは最大10コアのCPU、最大16コアのGPU、最大32GBのメモリを搭載可能。
それに対してM1 Maxは、最大10コアCPU、最大32コアGPU、最大64GBのメモリが載せられます。
初採用のLiquid Retina XDRディスプレイ。ノッチありでベゼルが狭く
今回のMacBook Proには、iPad Proに使われていたLiquid Retina XDRディスプレイをMacとしてはじめて採用。
バックライトの代わりにミニLEDバックライトを内蔵し、これまでよりも高いコントラストと輝度を実現しています。
カメラやオーディオも進化。空間オーディオに対応
新MacBook ProのFaceTime HDカメラは、従来の720pから1080pに解像度がアップ。
スピーカーも進化しており、空間オーディオに対応した6スピーカーシステムを備えています。
Thunderbolt 4×3、HDMI、SDXCカードリーダーなど豊富なインターフェース
ここ数年はThunderboltポートのみで貫いてきたMacBook Proですが、今回発売される新モデルはHDMI、SDXCカードリーダーが搭載されることになりました。
Thunderbolt 4ポートも3つあるので、ハブ等使わなくても拡張性はかなり高い。
MagSafeによる充電が復活
以前のMacBookに使われており、iPhone 12から違う形で採用されていたMagSafe充電。
今回のMacBook Proでは、このMagSafe充電が復活することになりました。
充電にも拡張にも使えるUSB-Cポートは便利ですが、引っ掛けて落としてしまうリスクもある。
MagSafeはそういったリスクが低いですし、わざわざ差し込まずに充電できるのが地味に便利だし、ランプで充電できているかの判断も容易。日々充電する際の利便性を考えると復活は英断じゃないかと個人的には思います。
M1モデルよりバッテリー持続時間は減少。低電力でそこそこの性能ならM1に軍配
多くの面で進化している新MacBook Proですが、それと引き換えに消費電力が大幅に増えています。
他の高性能ノートブックPCのほとんどよりはおそらく高効率ではあるものの、M1 MacBook Proに比べるとバッテリー持続時間が若干落ちています。
公式スペックのワイヤレスインターネット時間で比較してみるとわかりやすい。
- 13インチM1 MacBook Pro(2020):最大17時間
- 14インチM1 Pro/Max MacBook Pro(2021):最大11時間
- 16インチM1 Pro/Max MacBook Pro(2021):最大14時間
以下のグラフをもう一度見てみると、そこそこの性能(グラフで言えばRelative performance 100未満くらい)までならM1の方が低電力・高効率で到達していることがわかります。
M1チップは高効率コアを4つ搭載しており、より低電力である程度のパフォーマンスを出すことが可能。M1 Pro/Maxは高効率コアが2つなので、ハイパフォーマンスを出すことができる反面で電力効率の面ではM1に若干劣る。
これを見た限りでは、さほど負荷のかかる作業をしないのであれば長時間バッテリーが使えるM1の方がいいような気もします。
MBPだとTouch Barつきしかないので、それが気に入らない場合はM1 MacBook Airを選ぶのも手。
Apple M1搭載MacBook AirとIntelチップ版を比較。見た目は同じでもバッテリー倍以上、処理性能は4倍以上
ハイパフォーマンス域であればM1はそもそも到達不可なので、一定以上の高性能を求めるユーザーならM1 ProやM1 Maxを選ぶのが正解でしょう。
現行のMacBookを比較した一覧表
現在Appleストアで販売されているMacBook ProおよびAirを比較した一覧表をつくりました。
購入の際の参考にどうぞ!
14インチMacBook Pro (2021) |
16インチMacBook Pro (2021) |
13インチMacBook Pro (2020) |
MacBook Air (2020) | |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
価格 | 239,800円から | 299,800円から | 148,280円から | 115,280円から |
チップ |
Apple M1 Pro またはM1 Max | Apple M1 | Apple M1 | |
CPU |
最大10コア (うち高効率コア×2、 残りは全て高性能コア) |
10コア (うち高効率コア×2、 高性能コア×8) |
8コア (うち高効率コア×4、高性能コア×4) | |
GPU | 最大32コア | 8コア | 8コア | |
メモリ | 最大64GB | 最大16GB | 最大16GB | |
ストレージ | 最大8TB | 最大2TB | 最大2TB | |
ディスプレイ |
14.2インチ Liquid Retina XDR |
16.2インチ Liquid Retina XDR |
13.3インチ Retina |
13.3インチ Retina |
バッテリー (インターネット時間) | 最大11時間 | 最大14時間 | 最大17時間 | 最大15時間 |
カメラ | 1080p | 720p | 720p | |
サイズ |
31.26 × 22.12 × 1.55 cm |
35.57 × 24.81 × 1.68 cm |
30.41 × 21.24 × 1.56 cm |
30.41 × 21.24 × 1.61 cm |
重量 | 1.6kg | 2.1kg | 1.4kg | 1.29kg |
認証 | Touch ID | |||
Touch Bar | なし | あり | なし | |
ポート |
Thunderbolt 4 × 3 HDMI MagSafe 3 SDXCカードスロット ヘッドフォンジャック |
Thunderbolt 4 × 2 ヘッドフォンジャック |
Thunderbolt 4 × 2 ヘッドフォンジャック | |
カラー |
シルバー スペースグレイ |
ゴールド シルバー スペースグレイ | ||
発売日 | 2021/10/26 | 2020/11/17 | 2020/11/17 |
最後にひとこと
これまでのノートブック型パソコンにないほどのハイパフォーマンスと電力効率を両立し、充実したインターフェースで拡張性も高い新MacBook Pro(2021)。
高性能のMacBookを持ち歩きたい人にとってはこれ以上ない選択肢ができたと言えるでしょう。
一方で、それほど負荷のかかる処理をしないのであればオーバースペックかなという気も。価格もそれなりにするし。
重い映像・画像処理を頻繁にするのでもなければ、M1チップでも十分。ある程度までのパフォーマンスならM1の方が低電力で実現できるし、バッテリーも長くもちます。
まさにプロ仕様と言っていい今回のM1 Pro/Max搭載MacBook Pro。
自分の用途に合っているかどうか、じっくり吟味して選んでください!