この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
Adobe PhotoshopがVer23.0にアップデート。
ニューラルフィルターやオブジェクト選択ツールの強化などの機能改善・追加が行われているんですが、その中でも面白いのが風景ミキサーと呼ばれる機能。
景色の写真にこの風景ミキサーをかけるだけで雪景色にしたり、建物が崩れ草木生い茂る近未来ファンタジー的な世界にしたり、いろいろ簡単に加工できて面白い。
Twitterでもかなり話題になっているようです。
Photoshop 2022の新機能「風景ミキサー」。
今回の新機能で一番ヤバい。風景写真を雪山にしたり、岩山にしたり、砂漠にしたり、草原にできる。
「冬」パラメーターで雪を増やし、「春」パラメーターで若葉を生い茂らせたりも。
AIによって、新しい合成画像を作成する技術。#Photoshop #AdobeMAX pic.twitter.com/89fZD3lQ4h
— 池田 泰延 / ICS (@clockmaker) October 26, 2021
私のようにPhotoshopをあまり使ったことのない人でも、とても簡単に使えるのがいい。
実際のやり方と、写真がどのように風景ミキサーで加工できるのかをこの記事では紹介します!
Photoshopのバージョンを23.0以上にアップデート
まず前提として、風景ミキサーを使うためにはPhotoshopのバージョンが23.0以上になっている必要があります。
Adobe Creative Cloudを起動し、Photoshopのバージョンを確認してみてください。
23.0未満の場合は、Photoshopの右側にある三点リーダーをクリック。
最新バージョンのPhotoshopをインストールしてください。
たとえばMacOSならmacOS Catalina以降など条件を満たす必要があります。
Photoshopで写真に風景ミキサーを適用する手順
Photoshopを起動したら加工したい写真を読み込み、メニューから「フィルター」→「ニューラルフィルター」を選びます。
右側に出てくるフィルターのメニューの中から「風景ミキサー」を選び、必要なファイルをダウンロードすれば準備完了。
風景ミキサーでは、以下6つのメーターを調整可能。
- 強さ
- 日の入り
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
「強さ」は加工の強さを表しますが、他はちょっと言葉では言い表しづらい。Adobeの思う日の入りや春夏秋冬っぽさを増減します。
「被写体を保持」にチェックを入れると、写真の中で被写体と判断されたものが加工されず保持されます。さらに「被写体を調和」をチェックすると、被写体を保持しつつ色合いを加工後に合わせる効果。
自分の選んだ写真を風景ミキサーとして登録することも可能。
風景ミキサーにはプリセットとして風景写真が用意されています。このプリセットを適用すると、その写真に近いイメージで写真に風景ミキサーをかけてくれる。
試しに、公園で撮ったこの写真を加工してみましょう。
雪山のフィルター(風景ミキサー)をかけると、緑の公園があっという間に雪景色に。
夕日の写真プリセットを選ぶと、真昼だったはずの写真が夕暮れ時に。
ゴツゴツしたオレンジの岩山の並ぶ景色を選ぶと、なんだか秋っぽい感じになりました。
写真はあくまでイメージなので選んだミキサーが思い通りに加工してくれないこともありますが、それはそれで面白い。
うまくハマると全く別の季節や時間、あるいは別の時代に撮ったような写真になるんですよね。
なお、風景ミキサーは「ニューラルフィルター」レイヤーとして重ねられているため、いつでも編集・削除が可能。
「風景ミキサー」による写真の加工例。楽しい!
次は、山口県の特別天然記念物・秋芳洞(あきよしどう)の入り口を撮ったこちらの写真を風景ミキサーで加工してみましょう。
プリセットの雪山フィルターをかけると、まるで北極圏にあるような凍りついた景色に。
どう加工されるかわからない山々の写真をフィルターに選んでみると、木々の色合いはそれほど変わらないものの入り口の橋がボロボロに崩れ、朽ち果てた印象に。
フィルターにアマゾンのような写真を選ぶと、青々とした木々が大量に生い茂り、こちらは違った意味で打ち捨てられたような景色になりました。面白い。
サファリパークのキリンを撮ったこちらの写真は……
雪山フィルターで氷漬けに。
「被写体を保持」にチェックを入れると、Photoshopにより被写体と判断されたキリン(の脚より上の部分)だけが元写真のまま浮き上がるような形に。人物写真で使うといろいろ遊べそう。
さらに「被写体を調和」にもチェックを入れると、浮き上がったキリンが少しだけ加工に合わせて青白くなりました。
あとがき
簡単に使えて面白い機能ですし、プリセットのみならず自分の写真で独自のフィルター(風景ミキサー)を作るのも楽しそう。
今回はちょっと触って遊んでみただけですが、さまざまな用途がありそう。
Photoshopが使える人は、ぜひ試してみてください!