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普段はほとんど風邪もひかず健康そのものなのですが、扁桃腺だけはどうも弱く年に1,2回ほど扁桃炎にかかっては病院のお世話になっていました。
そして昨年末から年始にかけて10年ぶり2度目の扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう、扁桃炎の酷いバージョン)にかかってしまい、帰省中に大変な思いをすることに。両親にもずいぶん心配かけてしまいました。。。
元日から病院とは…華々しいスタートやで
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2019年1月1日
いつもなら早めに病院にかかれば抗生剤で治るんですが、今回は抗生剤に耐性のある厄介な「耐性菌」とやらだったらしく、いくら薬を飲んでも悪化する一方。
注射器で膿を抜きつつ点滴で抗生剤投与を数日続けて、やっと治すことができました。
もうほとんど治ったというくらいのとき、かかりつけのベテラン医師が言うには『これは100%再発するしその場合命に関わる可能性もあるから、その前に扁桃腺取った方がいい』。
手術には時間もお金もかかるし何より怖いし……と避けていたのですが、さすがにここまで言われると踏み出さざるを得ない。
紹介状を書いてもらい、近くの大病院で扁桃腺を取る手術(口蓋扁桃摘出術)を受けることになりました。
扁桃腺を取る手術(口蓋扁桃摘出術)の流れ
私が手術を受けた病院では、扁桃腺を取る手術(口蓋扁桃摘出術)のおおまかな流れは以下の通り。
おそらくこのフローはどの病院でもそれほど大差はないはずです。
私が受けたのは
・血液検査
・尿検査
・心電図
・レントゲン
・肺機能チェック
の5種類。肺機能チェックでは息を思いっきり吐き出すんですが、「もうちょっとやれるはずです。もう1回やりましょう。」となぜか体育会系部活のような指導が入りました。
(他の数値を見る限りもう少しいい値が出そうだったのでやり直したとのこと。でも1回目の数値でも手術には問題ないらしい。なぜ2回やらせたのか。。。)
所要時間は合計1時間程度ですぐ終了。
執刀医、麻酔医、看護師さんなどそれぞれの担当者と直接話せるので、リスクであったり院内の設備、持ち込んでよいもの、術後の経過見込みなど気になることはこのときに全部聞いておきましょう。
こちらも合計1時間程度。
21時より絶食、24時からは水分もNG。
ただ、手術当日の0時〜6時には病院から支給されたパック入りの経口補水液が飲めました。
※時間はうろ覚えなので、30〜60分ほど前後している可能性あり
11:00:点滴開始
11:50:手術室に呼ばれる
12:00:手術開始、麻酔投与
13:30:手術室で目覚める。観察室に移動
14:00〜17:00:観察室で過ごす
17:00:問題なければ病室に移動
退院日は経過によりますがだいたい手術後5〜10日くらい。
病院食は完全流動食(液体のみ)から三分粥、五分粥……と徐々に普通の食事に近づいていきます。味はまあ可もなく不可もなく
約1週間後の検診で問題なければ、それらも解禁となります。
事前にやっておく準備と手続き
入院する前に、絶対にやっておくべきなのが限度額適用認定証の取得手続き。
限度額適用認定証は、高額療養費制度を利用するための証明書。
これがあると、収入によって月あたり一定額を超える医療費が免除になるんです。
例えば年収370〜770万円だと、月あたりの上限額は8〜9万円ほど。
入院費も含めた扁桃腺手術の費用はだいたい10万円台前半なので、少なくとも数万円は払わなくて済む計算になります。
また、この制度をフル活用するために入院期間をひと月の間に収める(例えば3月なら3月中に収まる日程にする)のがとても重要。
以下の記事に詳しく紹介してあります。
高額療養費制度の「限度額適用認定証」を取得する方法とポイント。手術などで医療費が高くつくなら絶対やっておこう!約1週間の入院生活を可能な限り快適で充実したものにするため、入念な準備も欠かせない。
仕事内容や趣味嗜好にもよりますが、病院に設備がない場合はインターネット環境(レンタルのモバイルWi-Fiルーター)を整えておきたいところですね。
もちろん、それを利用するためのスマートフォンやタブレット、パソコンもほしい。
例えば子供ならゲーム機、中高年の方であれば本もあると良さそう。
入院準備についての詳細は以下の記事をどうぞ。
入院に必要な持ち物はこれで万全!必須アイテムから暇つぶしまで網羅したチェックリスト入院初日(手術前日)から退院までの体験レポート
ここからは、私が実際に入院してから退院するまでのリアルな感想とレポートを、写真を交えながら紹介していきます。
入院初日 / 手術前日
手術前日の14時ごろ、病院に到着。受付を済ませるとそのまま病室に案内される。
追加料金を払えば個室もあったようですが結構な料金だったので、追加料金なしで4人部屋の一角。
特にやることがないので院内を散策。この病院はいまどきテレビカード式で、テレビを見たり冷蔵庫を使うのにプリペイドカードを買わなければいけないらしい。
(よくビジネスホテルにある有料チャンネルのことではなく、普通の地上波やBSを見るのにお金が必要な方式)
ですがそんなことは把握済み。通信制限なしのモバイルルーターを持ち込んでいるので、加入しているNetflixやらAmazonプライムがいくらでも見られるので問題なし。
入院中に使うWi-Fiレンタルを比較。私が選んだのは「Wifiレンタルどっとこむ」その理由は?
なんならテレビも見られる。自宅テレビにnasne(ナスネ)をつないで、iPadやiPhoneのアプリからインターネット経由でいくらでも。録画だってできるし死角なし。
ソニーのnasne(ナスネ)で、スマホで録画予約&テレビ・ビデオ再生。PS4無しでOK!
21時からは絶食。24時からは水を飲むのもアウト。
就寝前に、経口補水液が2パック支給。これは手術当日の朝6時まで飲んでもいいとのこと。
22時に消灯だが、相部屋の患者さんのいびきがうるさくて眠れない。。。
ノイズキャンセリングヘッドホンをすれば多少防げるものの寝るには邪魔だし、耳栓は持ってきてないし詰まった感じが苦手。
なんとか1時過ぎごろに寝た気がする。
手術当日
朝6時起床。寝不足だし手術前で何をする気もしないので、ぼんやりしながら過ごす。絶飲食なので朝食はなし。
手術予定は12:30。
11:00頃、手術前の水分補給用に点滴を開始。腕の外側に刺されるのですごく痛そうだった(その上に看護師さんも「かなり痛いかもしれないです」と前置きしていた)けど、それほどでもなかった。
11:40頃、予定よりも早く声がかかり準備してくれとのこと。
用意されたグリーンの手術衣を着て、手術用らしきストッキングっぽいものを履いて備える。
11:50頃、看護師さんが呼びに来て手術室へ移動。
12:00頃、テレビでしか見たことのないような手術室と医者や看護師の手術衣に「おお…」と思いつつ、手術台に仰向けで横たわる。
固定されたのち、点滴を刺していた管の先をつなぎ替えて麻酔(プロポフォール)を注入。
確認のため看護師さんが「プロポフォール入ります、1、2、3…」とカウントダウンしているのを聞く。
『寝付きが悪かったりすることもあるけど、麻酔はちゃんと効くんだろうか……?』と心配しつつ、「深呼吸してくださーい」の声に応じて深呼吸。その後の記憶なし。
おそらく13:30頃、ハッと目覚めるとまだ手術台の上で、手術は終了していました。いつの間に。。。麻酔ってすごい。
睡眠とは全然違う、時間が吹っ飛ぶ感覚。
寝たときは「だいたいこのくらいの時間寝たかな?」とある程度認識できるけど、全身麻酔はキング・クリムゾン食らったみたいな感覚。時間がぶっ飛んで結果だけが残る
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2019年3月7日
14:00頃、万が一の事態に対応しやすいよう、ナースステーションに近い観察室で3時間ほど様子見。
喉は思ったほど痛くなかったが喉の腫れが大きく、違和感も強い。ガーゼのようなものが残っている感覚がある。医者に聞いてみたところガーゼは使っておらず、手術の影響によるものでじきに無くなるだろうとのこと。
喉よりも舌がジンジンして大きく腫れ上がっているのが気になる。
血の混じった唾液をひたすら吐き出しつつ寝転がっているこの時間はなかなかにしんどかった。
17:00頃、特に問題はなさそうとのことで4人部屋の病室へ運ばれる。出血も止まってきた様子。
麻酔の影響でふらつく可能性があるのでトイレのときは呼んでくれと言われたが、立ち上がるのに特に問題はなかった。
舌を鏡で見てみると、内出血のような感じで縁に沿ってボコボコになり腫れている。手術中に舌が落ちて窒息しないよう強く固定する影響らしい。
18:00頃、夕食は液体のみでドリンク×2とダシ汁。
糖質やたんぱく質などを多く含むドリンクのようだが、そりゃ足りない。でも我慢。
22:00、消灯時間。
眠れないとき用にともらっていた睡眠導入剤を飲むも、喉の腫れで気管が圧迫されているのか寝転がるとやや息苦しく、眠りそうになると「プガッ」と変ないびきが出てその音で起きてしまう。唾が喉につっかえて詰まる感じもある。
(扁桃周囲膿瘍が酷かったときにも同じ症状があった)
結局、ほとんど眠れず翌朝を迎えることとなる。
手術翌日
6:00に起床。眠れなかったためウトウト、ボンヤリとしつつ過ごす。
8:00頃に朝食、三分粥ほか。食欲がないわけではないし、喉の腫れはあるが痛みはそれほどでもないので完食。
主治医にその報告をすると「全部食べたんですね。すごい……」と言われる。
(特に男性は痛みに弱く、翌日時点では食べられない人がほとんどらしい)
食事は問題ないが、いくら眠くてもやはりほとんど眠れない。まどろんだ時点でいびきや唾の喉詰まりで起きてしまう。
のどちんこの部分が腫れているらしく、喋りづらくこもったような声になっている。
昼食。五分粥ほか。
喉が腫れている影響でいつものように噛めず時間がかかるものの、食欲自体は普通にあるので完食。
夕食。五分粥ほか。完食。
ブログなど多少書いてみるもののあまり集中できず、映画を観たりマンガを読んだりして過ごす。
高さや傾きなどを調整できる電動ベッドの操作をおぼえた。
以下のリモコンでいう「頭」を起こしてやるといい感じに背もたれになるので、作業したり動画を見たりが捗る。
前日と同様に睡眠導入剤を飲んで就寝。
やはりしばらく眠れなかったが、多少は睡眠時間が取れたように思う。
術後2日目
術後2日目の朝食。全粥。
昼食。
夕食。
食事はNetflixやAmazonプライムで動画を見ながら。もう慣れたもの。
この日の夜で点滴は終了。針が外されて身軽になる。
術後3日目
術後3日目、朝から普通の食事が出る。
時間をかければ食べられるものの、喉よりも舌が痛くてわりと大変。鏡で見るとひどい口内炎(舌炎?)のようになっている。
味覚もかなりダメージを受けているようで、食べ物の味が体感で半分以下にしか感じられない。
特に朝食において顕著だが、ご飯ばかり多くておかずが少なすぎるのがしんどい。
というわけで、1階に併設されているコンビニでご飯のお供を仕入れ。
冷蔵庫が使えるなら、「ごはんですよ」なんかも良いと思う。
昼食。やたら爆量のパスタが出るが、多すぎるし食べづらいしではじめて残す。
診察で舌の口内炎がかなり痛いことを訴えたところ、塗り薬をもらった。
夕食。やたら多いご飯に対しておかずがさみしい。
喉の腫れはかなりマシになってきているが、まだ収まってはおらず声が変な感じ。
診察時、2日後に退院予定だということを聞く。あれ、思ってたより早い?
(医者によると予定通りとのことだったが、私の記憶にはなかった)
術後4日目
術後4日目の朝食。病院食にかなり飽きてきた。
ご飯を減らしてくれと伝えたものの、それは難しいとの回答。仕方なくちょいちょい残す。
昼食。
夕食。
仕事できるしネットも動画も本もあるので退屈はしないが、ベッド上での生活にもそろそろ飽きてきた。
術後5日目(退院)
術後5日目、退院日。
朝食。
喉にかさぶたもできており経過は順調とのことで、このまま退院しても問題ないだろうとの判断。
10時頃に準備をするよう告げられ、着替えてから忘れ物がないことを確認して退院。
この時点で喉には多少の違和感があるものの痛みはなし。
舌はまだ炎症が残っており味覚も薄いが、日常生活を送る分には問題ない程度。
退院2日後に盛大に吐血。救急搬送で再び手術、入院へ
退院してから2日後。
退院後の診察までは引きこもって大人しくしていようと、昼前に家でゲームをしていたときのこと。
なんだか温かいものが喉の奥からこみ上げてくる感覚あり。最初は唾か喉の浸出液かと思ったが、どうにも量が多い気がする。
洗面台に行って吐き出してみると、それはすべて血だった。
少なくとも私のこれまでの人生では見たことのない、おびただしい量の血。ペッと吐き出すなんて生易しいものではなく、喉の奥からとめどなく溢れてくる。マーライオン状態。
痛くはないがこれだけの量の血、しばらく続けば失血死しかねない。しかも傷口は喉なので押さえたり縛ったりして止血することもできない。
『え、もしかして俺死ぬの?こんなところで?』
『こんなことなら手術なんて受けなければよかった…』
などと考えつつ、これは一刻の猶予もないと自力での病院はあきらめ119番通報。
「消防ですか?救急ですか?」
『救急です!ガフッ』
「住所教えてください」
血を吐き流しながら救急隊員とのやり取りを続ける。
- 救急隊員はとても冷静に症状や経緯などを聞いてくる。こちらは緊急事態なので『何を悠長に……早く来てくれ!!』と思っていたが、隊員が焦ったところで早く着くわけでもないし後から考えればそりゃそうだよな、と
- 救急車が着くまでの時間をとても長く感じる
- 「血は絶対に飲まないでくださいね」と念を押される。それまで結構飲んでしまっていたが、指示にしたがいすべて洗面台に吐き出す
- マンションのオートロック開けるときに「ピンポーン」鳴らされた日には、『こちとら死にかけとんねん!やっとる場合か!』と思ってちょっとウケつつ解錠ボタンを押した
- 搬送も速攻で運ばれるわけではなく、「保険証ありますか?」と促されたりして『そんなことやってる場合なのか……?』と思いつつ探した
(おそらくしっかり歩けて大丈夫そうだったこと、血の勢いが弱まりかけていたことからの判断だったとは思う) - 救急車に乗せられてからも、病院に電話したり色々するタイムラグがあった。ただ、幸いその頃には血はあまり出てこなくなっていた様子
2度目の退院後に撮った、乾いた洗面台の様子がこちら。そのままだとちょっとアレなのでモザイクかけてあります。
当時のヤバさがわかるでしょうか。。。マジで死ぬかと思った。
経緯を伝えていたこともあり、手術を受けた病院へ逆戻り。またも全身麻酔を受けて血を再度止める手術を受けることに。
大量出血した理由は、医師によると次の通り。
- 2度の扁桃周囲膿瘍により、左の扁桃腺がかなり癒着していて手術もかなり大変だった
- そのため、止血はしたもののその傷口は若干ガタガタに(綺麗ではない形に)ならざるを得なかった
- 患者である私に落ち度があったわけではなく、運悪くその傷口が開いてしまった。これは一般的には1/100、医師の経験上では1/200の確率
どうやら激レアを引いてしまったということのようです。
とはいえ基本的には危険が少ないとされている手法が確立した手術で、もっと危ない事態になってたらどうなっていたんだろうか。。。
2度目の手術後の経過
麻酔の感想やら、3時間は観察室で経過を見て……というのは最初の手術時と同じ。
術後の夕食。再度完全流動食からスタート。
前回は考えうる限りのパーフェクトな準備をして臨んだものの、今回は救急搬送なのでそんな余裕は全くない。
ギリギリで持ってこれたのが財布とiPhoneのみ。
これじゃ入院生活厳しいだろうということで、観念してテレビ用イヤホンとテレビカードを買いました。
“イヤホン”の楽しげなフォントが腹立たしい…。
イヤホンはコードが長く片耳のみのタイプ。人生でこの一度しか使わないであろうものにお金を使うのが憚られますが、仕方ない。
テレビカードを挿入して利用。ですが結局4時間くらいしか見なかった。
トイレに行くと便が黒い。おそらく飲んでしまった血の影響だろう。
これは翌日午前中くらいまで続いた。
再手術後1日目
再手術後1日目の朝食。三分粥。
他の病室が空いていなかったのかせめてもの待遇なのか、なぜかナースステーション前の個室。眺めはとても良い。
昼食。五分粥。
夕食。味覚がまだ戻っていないのに物足りなすぎてハンバーグを買ってくる。
今回は止血のみの手術だったため、喉の腫れは最初の手術後から収まってきたときのまま。気管が圧迫されて眠れないとかそういう症状はなし。
再手術後2日目
朝食。全粥。
2人部屋への移動を促される。
「移動してもよろしいですか?」
『しないっていう選択肢はないんですよね?』
ちょっと意地悪な返しだっただろうか。
昼食。全粥。
2人部屋は4人部屋より避けるべきということを知る。
2人部屋のもう1人の患者さんが痛がってて、母親らしき方が励ましてる様子も含めいたたまれない。こんな状況で落ち着いてメシ食えんわ。。。
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2019年3月15日
音を殺してiPhoneをいじるしかなかったやつ。
隣の男性患者の彼女さんがお見舞いにきててめっちゃ病室にいづらい。2人部屋は4人部屋より避けるべきということがわかった
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2019年3月16日
夕食。全粥。
再手術後3日目
朝食。全粥。
昼食。全粥。
今回食べた病院食の中でこれが一番うまかった。
夕食。全粥。
再手術後4日目(退院)
再手術後4日目。
経過も(今度こそ)順調とのことで、この日で退院となりました。
2度目の入院は救急搬送だったため、最初の入院で活躍した無制限のモバイルWi-Fiルーターは当然なし。
辛うじて持ち込めたのはiPhoneと財布のみ。
テレビカードは買ったものの大して見たい番組はなく、寝る以外はiPhoneをずっといじる日々。
日常生活ではほとんどWi-Fi環境にいるので携帯プランは月3GBしか高速通信が使えないプラン。
そんな状況でもどうにかなるだろうとiTunesで映画をレンタルして観たら、2GB以上を消費してえらいことになったりしていました。
IIJmioのクーポンスイッチOFF、既にダウンロードしてあったKindle本を読むなど様々な手段を駆使して何とか乗り切った。がんばった。
2度目の退院後の経過
退院時に喉の痛みはなく、舌の口内炎もだいぶおさまった状態。
ただ喉に多少の違和感がまだ残っているほか、味覚がまだ戻ってきていない。
退院1週間後(再手術2週間後)
診察を受け、医者から「もう何をしてもいいよ」とのお墨付きをもらう。
痛みはもう無くなっているが、喉にわずかに違和感があるのと味覚がまだ体感5〜6割くらいしか感じられない。
退院2週間後(再手術3週間後)
口を開けて動かしたりするとまだ引っ張られるような感覚があるが、普通にしていれば何も感じない。
喉の違和感もどんどん小さくなっている(が、まだごくわずかにある)。
味覚も少しずつ戻ってきているような気はするが、昼飯に食べた冷凍ちゃんぽんはあまり味が感じられなかった。
退院約3ヶ月後
未だに味覚障害が完治せず。肉や魚などわかるものはある程度わかる気がするが、ラーメンの味が特にわからない。
よって食レポなどもできないし、美味しい店の噂を聞いても駆けつけられない。
他の耳鼻咽喉科に行き事情を話したところ、
・味覚の神経は、線形ではなく治り方にはムラや個人差がある
・他の患者で、半年間くらいかけて治った例もある
・まれに治らない患者もいるが、全く味がしないわけじゃないなら神経が完全にダメになったわけではないので、これから治る可能性は十分ある
とのこと。味覚障害の原因の1つと呼ばれる亜鉛不足を確認するため、血液検査をした。
⇒検査の結果、亜鉛不足の所見はやはり見られない。手術等で治る類のものでもないようで、様子を見ることしかできないらしい。
劇的な効果がある薬ではないが、何かの足しにと神経の回復を助けるというビタミン剤(メチコバール)を処方してもらった。
とりあえず半年待って、治らなければ手術した病院に突撃しようかな。
味覚障害の診察は手術を受けたのとは別の病院に行ったんですが、「私が大病院にいた頃は、4、5年はそんな患者さんいませんでしたよ」とのこと。
手術担当したあの病院、あの医者。。。味覚障害治らなかったらどうしてくれようか。
退院約4ヶ月後
ここにきて、急に味覚障害が治りはじめた模様。
まだ100%とはいきませんが、明らかに以前よりも味がわかるようになってきている。
万が一治らなかったらどうしようかと心配だったけど、本当によかった。。。
完治までどのくらいかかるのかは不明ながら、何とか元の状態に回復できそう。
退院半年後
日常生活で味覚障害の影響を感じることはほとんどなくなったが、やはりラーメン(特に豚骨)に対してはどうも鈍い。
他の料理もそれなりに味わえているとは思うが、やはり100%ではないのかもしれない。
改善はしてきているので、いつか完全回復することを祈るしかない。
退院10ヶ月後
味覚障害を意識することはなくなった。
おそらく治っているように思うが、ラーメンのような汁物系だと2口目以降の味がやや弱くなるような気がしないでもない。
もしかしたら手術前からそうだったかもな、と思う程度のもの。
扁桃炎には手術後まだ一度もかからず。
だいたい私が扁桃炎にかかるのは冬なので、次の冬を越しても扁桃炎にかからなければ効果があったと言えるかなと。
退院2年後
未だに扁桃炎には手術後一度もかからず、風邪すらひいていない。
元から病気には比較的かかりにくく扁桃腺が唯一の弱点(?)だったようなので、その弱点を克服した今は尻尾のないサイヤ人状態となっています。
味覚もおそらくずいぶん前には全快しており、手術の影響を感じることは全くありません。よかった。
扁桃腺の手術をすすめるか、すすめないか
医者的には、年に3,4回以上扁桃炎になってしまう人、あるいはそれが酷くなって扁桃周囲膿瘍に1度でもなってしまったような人には扁桃腺の手術をすすめているようです。
(※医者により多少意見が異なる可能性があります)
私の場合、扁桃炎は年に1,2回程度でしたが昨年末の耐性菌による扁桃周囲膿瘍が結構酷く、手術を受けることにしたという経緯。
今後はおそらく扁桃炎に悩まされることが少なくなる、あるいは無くなるとすれば嬉しいこと。
一方で、激レアを引いてしまったとはいえ死を覚悟するほどの大量出血を経験したこと、また3週後の現時点で後遺症の味覚障害がまだ治っていないことを考慮すると、扁桃腺に関するリスクが今後どれだけ減ったとしても手放しで勧めることはできないなと感じています。
少なくとも料理人やグルメライターなど飲食に関する仕事をしている人は、手術を受けない方がいいかもしれません。味がわからないと仕事にならないと思うので。
(味覚障害も手術を受けた全員に起こるわけではありません。ただ、リスクはそれなりにあるし現に私はそうなっている)
他の人の体験談
ネットに上がっている他の人の体験談を読むと、術後の痛みが強かった人そうでない人、退院が早い人遅い人、全力でオススメする人そうでない人、とかなり千差万別のようです。
以下に私が調べた限りのものを貼っておくので、手術を受けるかどうかの参考にしてください。
コンユウメモさん
入院から9日で退院、味覚障害は起こっていない様子。
扁桃腺が腫れてつらいということがなくなり、風邪の引きやすさが体感1/10になったとのこと。
荒川区に住んでますさん
入院後9日で退院。術後の痛みは割と強かったようですが、味覚障害は起こっていない。
扁桃炎にかからなくなり高熱を出すことも減って「受けて本当に良かった」との感想。
ミカコライフさん
年に13回もかかっていた扁桃炎にかからなくなり、風邪すらひかなくなって人生が変わったそう。
味覚障害は起きたものの、4〜5ヶ月で治ったとのこと。
Every day is a new day!! さん
私と同じ大量出血の経験者。
私以上に出血が多く、失血・脱水症状・輸血……と壮絶な経験をされたようです。
だるまとみき堂 さん
手術後の痛みは耐えられないほど強かったようですが、術後の経過はよく扁桃炎にもならなくなったようで、概ね満足されているようです。
あとがき
私自身が扁桃腺手術の低確率なリスクを思いっきり踏み抜いた当事者なので、全力でオススメはできないというのが正直なところ。今後味覚障害も完治すれば、あとは恩恵を受けるだけだとは思うんですけどね。
一方で慢性的な扁桃炎に悩まされている人の中には、人生が変わるほどに受けてよかったと感じている方もいるよう。
今後手術を受ける、あるいは検討している方に少しでも参考になれば幸いです!
最後に、入院し手術を受けるにあたっての準備に役立つ記事をもう一度貼っておきますね。
入院に必要な持ち物はこれで万全!必須アイテムから暇つぶしまで網羅したチェックリスト
今まさに扁桃腺が腫れています。飲み込み痛を無視しアサヒスーパードライを扁桃腺にめがけて飲み込み、ヤツをイジメてやってますが、飲み込み痛で耳が痛すぎて泣きそうです。でも負けません。扁桃腺炎はもう4度目で、毎度毎度ツライです…
町のお医者さんには、あなた扁桃腺デカイですね!扁桃腺炎繰り返すならもう切除した方が良いかと。と、言われまして。高熱出るのはいいのです。飲み込み痛がツライです…
そのような状態なら、手術して切除するのが良いかと思います。
私の出血体験が二の足を踏ませてしまっている部分もあるかと思いますが、手術以来のどの風邪や扁桃炎にはかかっていませんし、高熱も飲み込み痛もそう起こらなくなると思いますので。。
なるべく家から近く信頼できる病院が見つかることを祈っております。