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Amazonにはびこっている中国系企業のやらせレビュー商品。
NHK等でも特集されている通り、日本でサクラのアルバイトを雇って書き込ませたり、中国本土ではパソコンやスマートフォンを使った大規模な「レビュー工場」があったりと、組織的かつ大規模に行われているようです。
「レビューは高評価なのに、買ってみると性能がイマイチ」「よく見るとレビューの日本語がおかしい」などの声が相次いでいる。理由を調べていくと、有料で偽のレビューを書く人々の存在が明らかになった
追跡! ネット通販 やらせレビュー – NHK クローズアップ現代+
映像の提供者によると一台一台がプログラムに従ってアマゾンで商品を注文し、レビューを付けているという。大量にレビューを生み出すことができるシステムだ
WEB特集 潜入取材!中国やらせレビュー工場 | NHKニュース
やらせレビュー商品が必ずしも低品質というわけではないのですが、やはりその他のものに比べればその可能性は高い。
何より、嘘のレビューで取り繕った商品なんて信用できないし、買いたくないですよね。
そこで、今回は私の長年にわたるAmazonでのショッピング経験およびネット上で収集した情報に基づき、中国系企業によるサクラレビュー商品を見分けて回避するポイントを詳しく解説します!
先頭にブランド名は必須。メイン画像の装飾はNG
自らもAmazonに出品されている石武さんという方が、サクラレビュー商品の見分け方をツイートしてバズっていました。
石武氏曰く、Amazonの規約上タイトル先頭にブランド名 or メーカー名を入れることは必須なので、そうではない商品は選ぶべきでないとのこと。
ちょっと参考になる商品の選び方でも。amazonで商品を選ぶサクラレビューよりも「タイトル先頭にブランド名かメーカー名が入っているものがおすすめ。」です。理由はそもそもタイトル先頭にブランド名、メーカー名を入れることは【必須】で破っているやつは規約違反だからです(続く1 pic.twitter.com/lf9oweMhbB
— 石武丈嗣(新商品販売手続き中に変更) (@_596_) July 10, 2019
また、メイン画像は白抜きで装飾なしがルールであり、文字やロゴ等が入っているものはNGらしい。
こんな感じですね。メイン画像に文字が入っているのは規約違反です。イラストあるのもダメです。他にも細々ありますが、だいたい「タイトル」と「メイン画像」の見方を覚えておけば、サクラレビューが少ない商品にたどり着けますよー。amazon出品者ならではの見方ですが参考程度にどうぞー(´・ω・`) pic.twitter.com/r8FkCDqNQm
— 石武丈嗣(新商品販売手続き中に変更) (@_596_) July 10, 2019
実際にAmazonのサイト上で確かめてみましょう。
例えば以下の画像に載っている検索結果をチェックしてみると、10商品中6つは上記の「商品タイトル先頭にブランド名」「画像に装飾はNG」のルールに引っかかってしまいました。
青枠で囲った4商品のみがクリア。
青枠の商品のうち、Ankerは言わずと知れた有名メーカー。
RAVPowerはアメリカの会社で、こちらも実績があります。
メルテックは大自工業という大阪の会社らしい。
IQIYI(?)というメーカーだけはちょっと何とも言えませんが、かなり精度高く怪しいメーカーをフィルタリングしているように思います。
Amazonのルールに従わないメーカーは高確率でやらせレビューをやるようなモラルの会社である、ということが1つ。
加えて、無名の中華系メーカーはブランド名なんて先頭に入れたら逆に怪しさが増して売上が落ちる懸念があるので、あえて付けていないのかなとも考えられます。
レビュー評価の偏り
よく言われることですが、基本的にやらせレビューは5つ星をつけるので結果として評価が大きく偏ります。
さきほどの検索結果にあった怪しい製品の1つを見てみると、以下の通り評価は262件中5つ星が95%で平均値4.9。
いくら良い製品でも、262件ものレビューがあるのにここまで高評価に偏ることは考えにくいです。
ただ、レビュー評価に関しては普通に購入したユーザーがそれなりに低評価を増やしている場合もあり、なかなかこれだけで見分けるのは難しい。
「あまり高評価に偏っているものは除外する(=偏っていないからといってマトモとは限らない)」程度の認識でよいでしょう。
商品説明の日本語が怪しい&見慣れないフォント
やらせレビューを行っているのは、中国に拠点を置いている企業がほとんど。
レビュー要員として日本人を動員することはできても、内部に日本人がいるパターンは少ないようです。
その結果として、商品説明の日本語がかなり怪しい感じに。
み?
素直な虹?ボデイ?
紹介画像だけでなく、商品説明の文章もなんだか変な感じ。
商品説明の日本語がおかしいなと感じる場合には、購入は控えておいた方がよいでしょう。
また、中国で使われる「簡体字」は日本で使われる漢字と若干形が異なるため、説明のフォントが日本の漢字と若干異なる場合は要注意。
商品のメーカー会社名がGoogle検索結果に出てくるか?
Amazonの商品タイトル下に表示されている、メーカー(ブランド)名。
このメーカーの社名でググってみると、まともなメーカーのものは大抵トップに会社のホームページが出てきます。
一方、やらせレビューやっちゃう系のメーカーの場合、検索結果として出てくるのはAmazonや他のショッピングサイトのページ、Amazonの商品を紹介するよくわからないブログくらい。
会社の公式ページはまず出てきません。
前述の「ブランド名をタイトルの先頭に」みたいな判別手段は、広まってしまうと簡単に対策されてしまう懸念があります。商品のタイトルを変えるだけで済みますからね。
ですが、それなりにちゃんとした会社のホームページを日本語で作るのはかなりコストがかかるので、そこまでは対策できない可能性が高い。
よって、「商品のメーカー名をググる」は割と有効な手段なのではないかと。
ホワイトリストをつくると判別がラク
やらせレビュー企業を調べてブラックリストを作ったとしても、後から後から雨後のタケノコのように湧いてくるのでキリがない。
なので、よく買い物をするジャンルがあるなら信用できるメーカーをリストアップしてホワイトリストを作るのもおすすめです。
(※ブラックリストがNGのリストなのに対し、ホワイトリストはOKのリストを指す)
例えばモバイルバッテリーや充電器のジャンルで言うなら、Anker、cheeroあたりは実績・知名度ともに信頼できるメーカーと言えるでしょう。
一度リストアップしてしまえばあとはメーカー名を確認するだけでいいので、判別がラクなのがこの方法のメリットです。
レビュー内容で判別するのは難しくなってきている
かつては、レビューの内容や評価者をチェックすることでもある程度の判別が可能でした。
日本語が怪しかったり短文だったり、レビュアーが不自然な漢字のフルネームだったり。
ですが、ここ最近では日本人がレビュアーとして雇われていることも多く、上記の基準ではやらせレビューの判別が難しくなっています。
やらせレビュアーはやたら高評価を連発していることが多い特徴はあるものの、やらせ以外の普通のレビューもしているユーザーの場合もあるし、ひとりひとりのレビュー内容をいちいち確認するのは大変。
他の判別手段をメインで利用し、より確証を得るためのサブ的な手段としてレビュー内容やレビュアーをチェックするのがよいかと個人的には思います。
やらせレビュー商品回避の専用サービスやアプリを使う
Amazonのやらせレビューを回避するためのサービスやアプリもいくつか公開されています。
【Webサービス】サクラチェッカー
おそらく最も有名なのが、サクラチェッカー。
調べたい商品のURLや商品名を貼り付けて検索するだけで、その商品にサクラレビューがどの程度あって、危険度はどのくらいかを教えてくれます。
試しに前述の怪しいモバイルバッテリーを検索してみたところ、「サクラ度90%」と出ました。なるほどわかりやすい。
ブラウザ上で使えるので、パソコンでもiPhoneでもAndroidでも関係ないのがいいですね。
【Androidアプリ】レビュー探偵
Android専用の「レビュー探偵」は、サクラによるレビューを自動判定してくれるアプリ。
自らもAmazonのヘビーユーザーである開発者さんが、怪しい商品判別の煩わしさに業を煮やして作ったとのこと。
ある日、いつものように買い物をしようとAmazonでレビューを何時間も眺めていたところ、あまりの時間の無駄さ加減に急に怒りがこみあげてきて『もー怒ったぞ!自動化してやる』と怒りながらレビューの判定ロジックを1日で適当にプログラミングしてみたところ、割といい感じになったんです。
その勢いに任せて改善を1か月ほど重ねました。そんな感じで生まれたのがアプリの『レビュー探偵』です。
Amazonのサクラレビュー、業を煮やして「レビュー判定アプリ」を作った理由
こちらも同様にさきほどのモバイルバッテリーで検索してみると、信用度最低ランクとの結果。
作者さん自身がAmazonの利用者=アプリの一番のユーザーなので、今後サクラレビューの傾向が変わってきた場合のアップデートも期待できそう。
(そもそもAmazon自体が対策すれば万事解決やん、というのは置いといて。。。)
2019/12/6現在Androidのみではあるものの、ぜひ活用したいアプリです。
URLの末尾につけると怪しい商品を一掃できる魔法のコード…?【2020/11/27追記】
現在、以下のツイートが話題になっています。
AmazonがAliexpress(中華激安通販)のようになってしまって検索してもプライムマークのついた中華製品ばかりでてくる現状の解決策見つけました!!
Amazon販売、Amazon発送のみを表示する方法は
商品検索結果のURL末尾に"&emi=AN1VRQENFRJN5"と入れるだけ1枚目 デフォ
2枚目 Amazon販売発送のみ pic.twitter.com/pBYQl3uDfs— あたまねえ (@Atamanee) December 1, 2018
元ネタは、以下の記事とのこと。
手順1.検索する
手順2.検索結果URLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」を足す
amazonの検索結果からボッタクリ価格業者を消す方法 | N-Styles ※リンク切れ
上記手順により、Amazon発送の商品のみに絞り込む(=中国発送の商品を除外する)ことができるらしい。
試してみる価値はあるかもしれません。
あとがき
せっかくの楽しいネットショッピングで変な商品をつかまないように、この記事に記載の見分け方を駆使してよきショッピングができることを願っております!