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「マジで義務教育で教えてほしかったお金の制度がいっぱい書いてある」とウワサになっているのを見てから、気になっていたFP(ファイナンシャルプランナー)3級試験。
なにかの足しになるかなと、先日ノリで受験してきました。
ざっくり結果だけ言うと、知識ゼロの状態からFPの問題集をやるだけで合格できました。
ファイナンシャルプランナーと言われるとそれなりに難しそうな印象がありますが、試験範囲など実際のところはどうなのか?合格するためにはどういった勉強をすればいいのか?
実際に受けてみた感想を交えつつ、紹介していきます!
FP3級試験とは
FP(ファイナンシャルプランナー)3級とはどんな試験なのでしょうか?
FPと言われてもピンと来ませんが、日本FP協会によれば以下のような定義があるとのこと。
FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。そのため、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。
ファイナンシャル・プランナーについて | 日本FP協会
日本の法律や税制度などを踏まえながら、人生のさまざまな場面における資金計画・資産設計のアドバイスをするのがFPの役割。
FP技能検定には1〜3級までがあり、そのうち最も初歩的な内容がFP3級試験となります。
試験範囲
わかりにくい話なのですが、FP3級を運営してる団体は「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(通称:金財)」の2つあります。
学科試験は全く同じですが、実技試験はそれぞれ多少異なるようです。
- 学科試験
- 実技試験(金財は以下より選択、FP協会は「資産設計提案業務」のみ)
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継
・個人資産相談業務
・保険顧客資産相談業務
・資産設計提案業務
FP協会と金財それぞれの2019年1月試験のデータを比べてみると、
・受験者数は金財の方が多い
・合格率はFP協会の方が高い
という特徴があるようです。
申請者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | ||
---|---|---|---|---|---|
FP協会 | 学科 | 29,924 | 23,270 | 17,240 | 74.09% |
実技 | 28,508 | 21,950 | 18,303 | 83.38% | |
金財 | 学科 | 35,357 | 26,256 | 13,631 | 51.91% |
実技 | 39,201 | 29,766 | 14,215 | 47.75% |
出典①:2019年1月実施3級FP技能検定試験結果 | 日本FP協会
出典②:試験結果:2019年1月試験 | 一般社団法人 金融財政事情研究会
試験範囲に含まれるものを一般の人でもわかりやすいキーワードで挙げるなら、「生命保険」「年金」「投資」「税金」「相続税」といったところでしょうか。
3級だと初歩的な内容のみですが、それでもざっくり知っていれば役に立つ機会があるかもしれません。
なお、FP協会と金財どちらで技能検定を受けても価値に違いはないとのこと。
金融財政事情研究会と日本FP協会の両団体は、国家検定であるファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)の実施団体として厚生労働大臣から指定された試験機関であるという点では違いはありません
FP資格に関するQ&A | 日本FP協会
スケジュールと合格ライン、受験料
日本FP協会、金融財政事情研究会ともに試験日はまったく同じで1月、5月、9月の年3回。よって両方を同じ時期に受けることはできません。
合格ラインはFP協会、金財ともに6割となっています。
学科 | 実技 | |
---|---|---|
FP協会 | 60点中の36点 | 100点中の60点 |
金財 | 50点中の30点 |
受験料はいずれも学科3,000円、実技3,000円、合計6,000円。
60%という甘めの合格ラインに加え、実技は前半が2択、後半が3択。
実技も”実技”とは名ばかりで表や文章などを読み解く3択問題。
ハッキリ言って合格するだけならかなり難易度の低い試験だと言えるでしょう。有り体に言えばヌルい。
一夜漬けでやれるのか?チャレンジしてみた
FP3級試験にいかに合格するか?試験範囲や内容・合格ラインをチェックした上での私の印象は以下の通り。
- 試験範囲はそれなりに広いし、全てを覚えようとするとそれなりに時間がかかる。「3年」「5年」「2,000万以上」など数字がたくさん出てくるため正確に覚えづらそう
- だが、2択or3択&60%でOKという合格ラインが大甘すぎる。ある程度勉強すれば受からない理由がない
- 1週間、1日2時間くらいかけて勉強すれば余裕では
- あれ、これ一夜漬けでもいけるんじゃね?
しっかりと身につけるためには時間をかけてじっくり勉強するのがいいと私も思うのですが、学生時代以来の一夜漬けを試してみたくなり勉強は前日からスタートすることに。
準備した教材は以下の2つ。
実際は「FPの問題集」の方だけしか使いませんでした。
問題集を使い、私がこれまで培ったテスト勉強メソッド(というほどのものでもないけど)で前日18:00頃より勉強スタート。
ざっくり以下のような考え方、方法で進めていきました。
・教科書やテキストを読む”だけ”では記憶に残らない。せっかくテキストがあるのに全ての範囲をノートにまとめるのも効率が悪すぎる
・全くわからない分野でも、とにかく「問題を読んで考える」→「選択肢を選ぶ」→「答えを読み、正誤の理由を理解する」の繰り返し。これをリピートすれば最初は50%以下の正答率でも徐々に記憶に刷り込まれる
・2,3回やっても間違える/うろ覚えな部分は、付箋なり線を引くなり別途まとめるなりして抑える。テスト直前はそこだけを再度読み返す
試験当日の感想と結果
ツイートを見るに途中でゲームやったり大坂なおみの全米オープン決勝を見たりしていたようですが、ともかく一夜漬けでほぼ寝ずに試験会場へ。
(あまりよい方法とは思えないので真似しないでください)
↓はFP3級の受験票。スキャンして捨ててしまったので電子データのキャプチャで。
眠かったせいなのか試験会場の写真は全く撮っておらず、試験後に立ち寄った懐かしの定食屋(の別店舗)の写真しか残っていませんでした。。
うまいし安いし学生がたくさん来そうな雰囲気も含めて最高だった。
試験後、数時間のうちに回答が発表されるので、それを見て答え合わせ。無事合格していることを確認できました。やったぜ。
一夜漬けでFP3級取ってみた
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2018年9月9日
試験後に思ったこと。学科試験は考え込んでもしかたない知識問題ばかりだし60問しかないのに、2時間もあるとかどう考えても長すぎる。
ここがヘンだよFP3級試験
・試験時間が長すぎる。午前中なんて2時間もあるけど20分で十分終わる。完全に設計ミス
・前半の学科試験は半分が2択、残り半分が3択。なのに合格ラインが60%という超甘々仕様
・後半の"実技"が全然実技じゃない。多少表が加わる程度の3択問題
・やたらと相続放棄する奴がいる— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2018年9月9日
しばらくすると結果通知書と、合格していれば合格証書が届きます。
学科試験は52/60(約86.7%)、実技試験は85/100で合格していた模様。よかった。
試験難易度的には一夜漬けでもオーバーキルくらいの感覚でしたが、それはあくまで試験自体の設計がそうなっているだけ。
試験範囲をきちんと覚えようとするとそれなりに時間がかかりますし、じっくり勉強した方が後々活用しやすいのは確かでしょう。
とはいえ、短期間でざっと覚えただけでも「あれ、確かこういう制度があったような…?」程度のインデックスを脳内に貼るくらいの効果は期待できそう。
今後FP3級試験で勉強した範囲のことが身の回りに起こったら、全く勉強していない状態に比べれば多少は良い方に働くはず……と信じています。
あとがき
これからFP3級の勉強、受験をする人にはそれなりに有益な情報だと思うので、ぜひ参考に!