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iPhone 7から、2年ぶりに先日発売されたiPhone XSへ機種変更。
iCloudを使って復元し滞りなく移行を終えたのですが、やや面倒だったり注意が必要なのはモバイルSuica、そしてLINEの移行。
iPhone同士の機種変更で、モバイルSuicaを残高そのまま移行する方法。タイムラグに注意!
トーク履歴も含め”ほぼ”問題なく移行できたものの、結果として一部のメッセージが読めなくなってしまいました。
今回はそのわずかに失敗した部分の解決策も含めて、iPhoneの機種変更において完璧にLINEのデータやトーク履歴を引き継ぐ方法を紹介していきます。
移行元の旧iPhoneで、バックアップとアカウント設定確認
まず、LINEのトーク履歴をまるごと移行するために必要なバックアップを行います。
左上の歯車マークをした設定ボタンを押し、「トーク」を選択。
「トークのバックアップ」⇒「今すぐバックアップ」と進み、現在のトークを全てiCloud上に保存します。
次に、LINE移行に必要なアカウント情報が登録されているかを確認します。
設定の「アカウント」から、メールアドレスとパスワードが登録されているかをチェックしてください。
もしまだであれば、この場で登録しておきましょう。移行先のLINEログインに使うので必須です。
トーク履歴のバックアップ、アカウント情報の登録・確認を終えたら移行の準備完了。
設定の「アカウント引き継ぎ」から、「アカウントを引き継ぐ」のスイッチをオンにしてください。
36時間限定で、他のスマートフォン(今回はiPhone)への引き継ぎが可能となります。
移行先の新iPhoneで、本人確認と番号認証
引き継ぎ先の新しいiPhone(今回はiPhone XS)のLINEアプリにて、「本人確認する」を選択。移行するアカウントのメールアドレスとパスワードを入力します。
番号認証もしくはFacebookログインが必要なので、サクッと済ませてしまいましょう。
以上でデータ移行は全て完了…のはずだったのですが、なんだか見慣れないメッセージが。
Letter Sealing
メッセージが復号されていない可能性があるため表示できません。友だちにメッセージの再送信を依頼してください。
と表示されてしまい、最近受信した一部のメッセージが読めなくなってしまったのです。
友だちリストやほとんどのトークは問題なかったんですが、メッセージ2、3通だけがこの状態。
パーフェクトに移行したつもりだったのに、何があかんかったのか。。。
「Letter Sealing」とは?失敗を避けるためには?
Letter Sealingとは
LINEアプリでは、ユーザー同士のトーク内容を保護するために「Letter Sealing」という暗号化技術が使われています。
Letter Sealingは、簡潔に言うとエンドトゥーエンド、つまり、端末~端末の間でメッセージの暗号化を行います。
Letter Sealingを採用することで技術的にも、悪意の第三者や、運営者であるLINEにもトーク内容は検閲や改ざんが不可能となりました。
第775回:Letter Sealing とは – ケータイ Watch
今回メッセージの一部が読めなくなったのは、この暗号化によるもの。
特に意識していなければ、ほとんどのユーザーはこのLetter Sealingがオンになっているはずです。
私もこの辺の技術に明るいわけではないので簡易な説明に留めますが、要するに
・トークするユーザー同士で暗号化/復号を行う。LINE社側にも読み取りは不可
・したがって双方が設定オンにしていないと動作しない
(別の方式で暗号化されるが、LINEサーバー側での検閲が可能かつハッキングによる傍受も可能性としてはあり得る)
ということらしい。
Letter Sealingによる移行失敗を避けるには
① 全てのトークを既読にする
何はともあれ、トークの未読メッセージを無くしておくことが挙げられます。
届いたメッセージを既読にした時点で復号されているはずなので、全て既読(=復号)にされていれば移行先でも読めないことはないはず。
はずなのですが、私の場合一部既読にしたメッセージも読めなくなってるみたいなんですよね。
だって、一度読んで返信までしたメッセージが一通読めてませんでしたから。
iPhoneではなくPCで既読にしちゃったっけかなあ。。。
② 移行のときだけLetter Sealingをオフにする
たとえ全て既読にしていても、移行時の絶妙なタイミングでメッセージが来てしまい、未読のままという可能性も。
それを避けるための手段として、移行作業をするときだけLetter Sealingの設定をオフにすることが考えられます。
Letter Sealingはあくまで双方オンでしか成り立たないため、こちらがオフにしていればその間のメッセージが暗号化で読めないことはないはず。
もちろんセキュリティ的には問題アリなので、移行後は速やかに設定オンに戻しておきましょう。
③ メッセージをどうしても読みたいなら、相手にお願いする
①②は事前にやっておくべきことで、私のように失敗してしまってからでは遅い。
ですが、暗号化で読めなくなってしまったメッセージを読めるようにする方法が一応存在するらしいのです。
それは、自分と同時にトーク相手にもLetter Sealingの設定を一旦オフにしてもらうこと。
実際に成功した方もいるようです。
Letter Sealingを有効にするボタンがありますので、友達と一緒に解除してから、また有効にすれば良いです。
しかし、この対処方法の欠点としては不具合の出ている会話の全員と同じ作業をしないといけないってことです。
まあログを戻したい友人だけでよいので、数人に連絡して対処しましたが、無事戻すことができました。
LINEでLetter Sealingのエラーが出た場合の対処方法 – ミニマリスト系眼鏡男子の日常
相手とある程度仲良くなければ言いづらいし、相手が何人もいると大変ですが、もしものときの最終手段として覚えておくといいでしょう。
iPhone機種変更時のLINE移行手順まとめ
- ① すべてのトークを既読にする
- ② トークのバックアップを取る
- ③ アカウントのメールアドレス及びパスワードが登録されていることを確認
- ④ 「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
【任意】Letter Sealingの設定を一旦オフにする
▼ 移行先の新iPhoneでの作業 ▼
- ⑤ 本人確認でアカウントのメールアドレス、パスワード入力
- ⑥ 電話番号もしくはFacebookで認証
【任意】Letter Sealingの設定をオフにしていた場合はオンに戻す
iPhone⇔Androidの機種変更でトーク履歴を残すには
iPhone同士やAndroid同士の機種変更であればLINEアカウントとトーク履歴はまるごと移行できますが、iPhoneとAndroidの間で機種変する場合にはLINEトーク履歴を引き継ぐことはできません(2022年8月現在)。
ですがそんな場合でも、iPad版LINEを並行して利用していればそこにトーク履歴を残しておくことが可能。
iPhoneからAndroid(あるいはAndroidからiPhone)に機種変更したいけどLINEのトーク履歴は残したい……という場合に、有力な選択肢のうちのひとつになりそう。
LINEをiPhoneからAndroidに引き継ぐ手順。スマホに残せないトーク履歴は、PC版・iPad版なら残せるぞなお、サードパーティ製で有料にはなりますが「iTransor for LINE」というソフトを使うと、iPhone⇔Androidの機種変更でもトーク履歴を保ったままLINEアカウントの移行が可能。
どうしてもトーク履歴をそのままに機種変更したい場合には、こちらも検討してみる価値ありです。
iTransor for LINEを体験レビュー&口コミや評判もチェック。AndroidからiPhoneへLINEトーク履歴を残せる!
あとがき
また1年後、2年後に必要になるかもしれないので、そのときの自分のためにもわかりやすくまとめたつもりです。
(今後仕様変わるかもしれませんが、そのときはそのときで。。。)
iPhone機種変更時のLINE引き継ぎは、これで失敗なくいけるはず!