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先日、山口県の萩市へ行く機会があり、いろいろと訪ね歩いてきました。
萩といえば焼き物や白壁の情緒ある城下町が有名ですが、なんといっても今はNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台としても注目を浴びているところ。
萩は吉田松陰やその妹・文はもちろん、松陰の教える松下村塾で学んだ高杉晋作や木戸孝允(桂小五郎)、山縣有朋など幕末から明治時代に活躍した人物を多数輩出した、日本の歴史上も非常に重要な場所。
私自身、歴史に関する知識はさほど深くなかったのですが、せっかくなのでいろいろと写真を撮りつつ松陰先生に思いを馳せてきました。
松下村塾(吉田松陰の私塾)・松陰神社
吉田松陰を祀っている松陰神社と松下村塾は、同じ敷地にあります。
最寄りの東萩駅からでも徒歩で約20分ほどかかるので、車の方がよいでしょう。
松陰神社入り口の鳥居。
現在放送中の「花燃ゆ」ののぼりがたくさん。
微妙にヘタウマな巨大絵馬が迎えてくれました。
境内には多くの植物とともに、松下村塾をはじめとした当時の建物が残されています。
松下村塾跡の石碑。
『親思う こころにまさる 親ごころ
きょうの音ずれ 何ときくらん』
江戸に囚われ、いよいよ処刑を覚悟した吉田松陰が、故郷の両親に向けた思いを詠んだ辞世の句です。
享年三十。今の私よりも若い。。。
無念のうちに亡くなったのか、それとも覚悟して悔いなく散っていったのでしょうか。
修復された松下村塾の建物。
松陰先生に学んで、ここから日本を変える人材が多数育っていったんですなあ。。。
松陰が謹慎生活を行っていた幽囚室。3畳しかないこの狭い部屋で家族などに講義をはじめたことが、松下村塾で教えるきっかけとなったとのこと。
もちろん、松陰神社にもお参りしてきましたよ。頭が良くなりますように。。。
松陰先生の御教訓が入ったおみくじ。
大吉を引かせていただきましたありがとうございます。引き続き精進いたします。
明倫館
次に訪れたのは、当時の日本三大学府の一つであり松陰の出身校でもある明倫館。
ちなみに松陰は10歳のときから明倫館に出仕(勤務)し、11歳のときに当時の藩主・毛利敬親の前で「武教全書」の講義を行い、19歳で独立師範(現在でいう教授)になったらしい。半端なさすぎる。
昨年まで小学校として使われていたとのこと。こんな風情のある学校いいなー。
渡り廊下。なんとなくの懐かしさと情緒と。
「他国修行者引請場」なる看板を発見。ここは有備館という場所らしい。
中は道場となっており、藩士の剣術・槍術の修業の場であるとともに他国からの修行者の道場でもあったらしい。
木刀を持って立ち合っている様子が目に浮かぶよう。
元々の明倫館の看板らしきものもありました。
有備館から出て、明倫館の周りをぐるっと回ってみることに。
残念ながら中には入れませんが、開いた窓からは中の様子が見えました。
(この写真は手を伸ばして撮ったもの)
こんな張り紙も。小学校だった名残も随所にあります。
ここは、当時遊泳術や水中騎馬が行われた、日本最古のプール「水練池」。
そして向こうに見えるよさげな建物は……?
なんと、現在の明倫小学校でした。なんちゅう立派な建物なんや。羨ましい。
すぐ横には大河ドラマ「花燃ゆ」にちなんだ大河ドラマ館が。
特に大河ドラマに興味があるわけではないのでここはスルー。
今も残る、明倫館の南門。看板だけ掛け替えられたのか、妙に新しい感じでした。
すぐそこには2つの石碑が。
左が元文碑、右が新碑といい、明倫館を建てた理由などが書かれているらしい。
亀に乗ってます。
いやー、本当に風情のある建物だ。ここが本館のようですね。
これで一周してきたようです。なかなかいい散歩でした。
円政寺・木戸孝允旧宅・高杉晋作像
次に、萩の城下町を巡りながら、松下村塾で学んだ松陰の弟子ゆかりの地を訪ねてみることにします。
ところどころに夏みかんがなっている白壁の情緒ある城下町を歩く。
ここは円政寺。尊皇攘夷の志士・高杉晋作と初代総理大臣・伊藤博文が幼少時に学んだ場所とのこと。
入場料が200円かかります。意外と高い。
高杉晋作が幼いころ、肝試しに何度も見せられたという天狗の面。子供は泣くだろこれ……。
高杉晋作や伊藤博文が幼いころ遊んだといわれる神馬。
そんな中、何の脈絡もなくあらわれる長州ファイブのひらがな表記。なぜこれを建てたし。
気を取り直して、散策を続けます。
タイムスリップしてきたかのような格好の方が犬の散歩をしてました。どこかのガイドさんかな?
通りの家々は、こんな感じで立派な門構えのものばかり。
いずれにしてもこの付近で近代的な建物やマンションは建てられないようになってるんでしょうなあ。
木戸孝允旧宅。昔ながらの日本家屋は、いつ来ても懐かしい感覚。
高杉晋作旧宅は時間切れで行けなかったので、像×2で。
イケメン!
菊屋家住宅
最後は松陰とはあまり関係なくなってしまいますが、藩の御用商人をしていた豪商・菊屋家の住宅。
なんと400年前の建物で、現存する商家としては最古の部類。国指定重要文化財にも指定されています。
こちらも昔ながらの日本家屋なのですが、
広さと展示されている調度品の数が桁違い。さすが豪商やでえ……。
当時のレジのようなものでしょうか。
この電話室はいつのものだろ?
アメリカから送られた(持ち帰った、だったかな?)時計。今でも現役で時を刻んでいました。
こちらは炊事場でしょうか。
この菊屋家住宅で一番グッと来たのは、なんといってもこの中庭。縁側でぼんやり木々を眺めて何時間でもいられそう……!
ザ・日本の庭ですね。
障子から除く庭もまた良し。
なお、毎年GWと紅葉の時期(11月頃)に、普段は非公開となっているさらに広い奥庭が特別公開されるそうです。それは見てみたかった……!次回は秋に来たいなあ。
毎年、新緑の美しい時期と紅葉の時期に、普段は非公開の奥庭が特別公開されます
春の奥庭特別公開/
平成27年4月29日(水・祝)~5月6日(水・祝)
5月9日(土)~17日(日) オープンガーデン
あとがき
冒頭にも書いたとおり恥ずかしながら吉田松陰についてほとんど知らなかったのですが、萩でいろいろ見ていくうちに「今の日本があるのも松陰先生のおかげ……ありがとうございます……!」という気持ちになっていました。
萩は松陰ゆかりの地のほかにも、街並みや焼き物、海産物、温泉など見どころの多い場所。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。