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先日、秋田県は乳頭温泉郷にある秘湯・鶴の湯に宿泊してきたことを書きました。
秋田の秘湯・乳頭温泉郷最古の宿「鶴の湯」情緒あふれる風景と湯が心に染み渡る翌日は、帰りに乗る予定のバスの時間まで乳頭温泉郷の湯めぐりを楽しむことに。
乳頭温泉には、以下の7湯があります。
- 鶴の湯
- 妙乃湯
- 黒湯温泉
- 蟹場温泉
- 孫六温泉
- 大釜温泉
- 休暇村乳頭温泉郷
このうち妙乃湯はちょうど火曜で定休、黒湯温泉は冬季休業、休暇村は施設が新しく風情を求める今回の趣旨からは多少外れるということで「大釜温泉」「孫六温泉」「蟹場温泉」の3つを降りしきる雪の中、回ってきました!
湯めぐり号で「大釜温泉」へ。湯めぐり帖をゲットしておこう
まずは、宿泊した鶴の湯さんで「乳頭温泉郷湯めぐり帖」を手に入れましょう。
これは、前述の7湯の入浴が可能になるもので、価格は1,800円。1年間有効で、宿泊客のみ購入可能です。
それぞれの入浴料は500〜800円程度なので、行く場所にもよりますが4湯以上巡るのであれば確実にお得。
鶴の湯から、バス「湯めぐり号」にてまず大釜温泉へ。
なお、2時間に1本程度しか運行していないので、利用する方は時刻表をしっかりチェックしておきましょう。
3月初旬でしたが、この日はかなり雪と風が強め。
たたずまいが素晴らしい大釜温泉。
なんでも木造校舎を移築しているとのこと。
積もる雪を踏みしめながら、入り口を探します。ここかな?
受付のおばちゃんに湯めぐり帖を見せ、中へ。
「よう来たね〜おつかれさま」「毎年こんなんだから大変よ、私も福岡引っ越したいくらい。アハハハ」といった何気ない会話がちょっと嬉しい。
こちらの湯は混浴がなく、男女湯それぞれに小さな露天がある形。
私が行ったときは内湯がちょうど良いくらいで、露天がめっちゃぬるい(むしろ寒い)お湯でした。
内湯が熱すぎた鶴の湯といい、外気温が低すぎると調整が難しいんでしょうか。
こちらの大釜温泉には宿泊もできます。
「孫六温泉」への道は険しい。冬場は遭難注意!
次に、大釜温泉脇の道を抜けて、乳頭温泉郷の中でも最も山合いにある秘湯中の秘湯、孫六温泉へ。
この道…で合ってるよね……?
Googleマップでいえば下の赤いライン。マップ上は途中で途切れているように見えますが、ちゃんと孫六温泉まで通じています。
不安なら宿の方に聞くとよいでしょう。
新奥の細道というらしい。
この看板でも孫六温泉に通じていることを確認し、いざ勇気を出して先へ進まん。
ほとんど真っ白な世界の中を、信じて突き進む。
雪上車とか見えてくるだけでちょっと嬉しいほど、人も車も通らない雪道。しかも結構吹雪いてるので寒い寒い。顔が痛い。
あるはず、たぶん
きっと……
小さな橋の横に赤い看板。何て書いてあるんかな?
「雪崩注意」の看板でした。ええー、こわい。。。
どう注意しろというのか。
雪に足を取られながら歩くこと20分ほど、やっと着いた!建物が見えてきたときの喜びもひとしお。
そのまんま演歌の歌詞になりそうなこの風情よ。
ジャージを着たおじさんが「ごくろうさま」と迎えてくれました。
温泉はこちら。手前が「唐子の湯」、奥が「石の湯」。
緑の看板が目印の1つなのですが、雪に覆われてしまいほとんど見えません。さすが雪国。
唐子の湯は小さな石造りの湯船。どこからどうお湯が流れてきているのかわからないのですが、意外にも適温でした。
石の湯には、男女別の内湯と混浴露天、女性専用露天があります。
内湯は唐子の湯に近いですがもう少し大きめで、露天はその名の通りゴツゴツした石造り。素朴で味わい深い。
内湯は適温、露天はややぬるめでしたがだいたいちょうどよかったです。
孫六温泉も宿泊可能ですが、2024年現在は改修工事中。
2025年春に改装オープン予定とのことなので、楽しみに待ちましょう。
「蟹場温泉」離れの露天風呂への道が険しすぎる
来た道を戻り、さらに大釜温泉から歩いて蟹場温泉へ。
途中、女性二人組とすれ違ったので「もうすぐですよ」と声をかけました。寒くて大変やからね。
雪崩が起きたら終わりやけども、起きないことを信じて。
大釜温泉まで戻ってくれば、そこからは3分くらいで蟹場温泉に着きます。
今回訪れた温泉の中ではかなり近代的で立派な建物。
受付を済ませて内湯に入り、最後に混浴露天風呂に入ってみることに。
宿の方に教えられた通り靴を持って宿の中を進むと、外に出ます。
靴に履き替え、「こっちで合ってるよね…?」と不安になりながら狭い雪道を進む。
歩くこと数分、建物らしきものが見えてきました。たぶんあれだ!
あそこが入り口で、奥に温泉があるのかな。
と思ったらめっちゃ手前が温泉でした。
つまり、宿→雪道→温泉の湯船→脱衣所、というなかなか見ない位置関係になっているのです。
しかも混浴露天なので、特に女性はかなり勇気いるでしょうね。。。
ちなみに、お湯はややぬるめでしたが十分入れそうなくらい。
脱衣所には、ドアがなく吹きっさらし。
中にまで雪が吹き込んでいます。冬場は相当の覚悟が必要かと。
脱衣カゴも凍りついておりました。
さすがに環境が厳しすぎたので、この温泉には入らずに退散。
今度は冬以外の季節に来ようっと。
ちょうど蟹場温泉の前に田沢湖駅行きのバスが待機していたので、これに乗って駅まで戻ります。
元々「雪国行きたい!雪を見ながら温泉に入りたい!」と始めた旅でしたが、もうイヤというほど味わって満腹満足。
今度はもっとゆっくりのんびりしたいなあ。
乳頭温泉の秘湯めぐり まとめ
雪深い地なので冬はなかなか大変なところもありますが、それだけに温かい湯につかれたときの嬉しさは格別。
雪のない季節であれば、お客さんも増えるでしょうしまた違った風情が楽しめそうです。
秋田の秘湯・乳頭温泉郷、東北旅行の際にはぜひ訪れてみてください。
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