この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
チェコツアーで訪れた、ボヘミア地方西部の都市プルゼニュ(プルゼニ、ピルゼンとも表記される)。
人口的にはチェコで4番目ですが、文化や歴史的には非常に重要な位置を占める都市です。
私たちに身近なところで言えば、プルゼニュは日本のみならず世界で飲めるほとんどのビールの元祖である「ピルスナー・ウルケル(チェコ語:Plzeňský Prazdroj、ドイツ語:Pilsner Urquell)」が生まれた場所。
他には音楽の時間によく習う「モルダウ」も作った大作曲家スメタナや、かつて世界最高峰のGKとして活躍したペトル・チェフの出身地もこのプルゼニュ。
チェコはマリオネット(人形劇)で有名なのですが、その歴史に触れ実際に操る体験までできる人形劇博物館があるのもここ。
実はチェコだけでなく世界的にも非常に重要な都市だったんですね。知らなかった。。。
プルゼニュのシンボル、街の中心にそびえ立つ聖バルトロメイ大聖堂へ
ツアーバスが降り立った場所のすぐ横には、日本ではまず見ないような変わった形のマンション。のっけから芸術に造形の深い街であることを感じさせてくれます。
あの部屋の住み心地、どんなんだろう。
ネオゴシック様式で1901年に建てられたティル(Tyl)劇場。オペラやミュージカルなどが今でも上演されているそう。
今回は時間なかったけど、本場のオペラ見てみたい。。。
1892年に完成した大シナゴーグ。シナゴーグとはユダヤ教の教会のことで、ここはヨーロッパで2番め、世界でも3番目に大きなシナゴーグ。
美しい街並みを眺めながら歩いているうちに、プルゼニュの中心部に建つ一際目立つ建物、聖バルトロメイ大聖堂に着きました。
13世紀後半に建てられたもので、塔の高さチェコで1番。
2014年にできた3つある噴水はそれぞれ天使、ラクダ、グレイハウンドを表しているそう。
先進的すぎて私にゃわからん…これはラクダかな……?
芸術って難しい。
旧ソ連……とチェコの人は言われるのを嫌がりますが……の国々の街は、ところどころに広場がありますよね。そしてそれを取り囲むように店などが並んでいる。
政治的なことはともかく、個人的には広場のある街並み結構好きです。
聖バルトロメイ大聖堂の中に入ることもできますが、残念ながら撮影不可とのこと。内部の様子は現地に行った人だけのお楽しみということで。
今回の旅で訪れた都市のほとんどにあった柱が、ここにもありました。聖母や聖人の像で飾られています。
非常に古いように見えるこちらの建物は、現在も使われているプルゼニュ市の公会堂。
大聖堂脇の格子についている天使のうち11人目を左手で触ると幸運が訪れるという伝説があり、11人目だけがツルッツルになっていました。みんな触りすぎやろ!(私も当然触ったけど)
プルゼニュのシンボルとも言える聖バルトロメイ大聖堂。高層ビルが全然ない街並みに突如として現れる巨大建造物、日本ではなかなか見られません。
プルゼニュ人形博物館
次に訪れたのは、バルトロメイ大聖堂の目の前にある、周りと変わらない大きさの小さな建物。
ここは、世界的に有名でユネスコの世界無形文化遺産にも指定されているチェコの人形劇の歴史を見学できる、人形劇博物館なのです。
そういえば友人が人形劇が好きだからチェコに行ってみたいと言ってたけど、ここで見ることになるとは。
博物館では、チェコの伝統とも言える人形劇の歴史と、新旧大小、種類もさまざまなマリオネットたちに出会えます。
ええ顔しとる。
日本人をモチーフにしたと思われるものも。
自動操縦のミニシアターを観劇。けどやっぱり劇場で本場の人形劇が見たかったなー。また次回の旅では絶対に。
(代表的なところだと、プラハには国立マリオネット劇場があり観劇が可能です)
なんとマリオネットの操作体験までできる!よーし
けどやってみるとこれが相当難しい!普通に歩くことすらままならない。。。(素人なので当たり前ですが)
これを自由自在に動かすんだからプロはすごいよなあ。
とはいえ、動かしながらアテレコしてみたりして楽しめました。
お土産マリオネットもこの博物館で購入できますよ。
ピルスナー・ウルケル工場
世界で1番ビールを飲む国は、ドイツでもベルギーでもなくチェコ。
そのチェコには、世界で流通しているほとんどのビールの元祖である、世界で最初のピルスナービール「ピルスナー・ウルケル」があります。
チェコはダントツで世界一ビールを飲む国!なのでチェコで飲んだ美味しいビール(と料理)を振り返ってみるピルスナー・ウルケルが生まれた場所が、何を隠そうここプルゼニュ。
今でも大規模な工場があり、内部を見学することもできます。
ビールびんでできたウェルカムボードがお出迎え。
ピルスナー・ウルケルの主力工場だけあって構内はとても広いため、バスで見学できる工場まで移動します。
さすが、ピルスナー・ウルケルのパッケージバス!
数分走ったあとバスを降り、内部へ。私たちのほかにもアジアや欧米から多数の見学客が訪れていました。
この工場で作られているのは、ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)、コゼル(Kozel)、ガンブリヌス(Gambrinus)、RADEGASTの4種。
その中でも最も有名なのは、やはり圧倒的にピルスナー・ウルケル。
次いでコゼルでしょうか。
おびただしい数のビールが、すごい勢いで流れていきます。複雑な機械が整然と動き、普段まず見ないような大量の製品が爆速で作られていく。工場見学って楽しいですよね。
井戸から汲み上げた水で醸造されているとのこと。
チェコで1番大きなエレベーターで上の階へ。
ドイツやロシアをはじめ、50カ国以上に輸出されているピルスナー・ウルケル。実は日本のアサヒビールが運営元を買収しており、2018年には日本でも飲めるようになるとのこと。これは楽しみ!
アサヒグループホールディングスは2018年に、著名なチェコのビール「ピルスナーウルケル」を日本で売り出す。小路明善社長がピルゼンでの記者会見で表明した。アサヒの販路を活用することで、ウルケルのブランドをより広く浸透させる。
アサヒ、チェコのビール「ウルケル」を日本に投入 :日本経済新聞
ビールをつくる元となる麦芽やホップの展示。
ここからは、地下の貯蔵庫に入っていきます。内部はとても広いため、はぐれると帰れなくなるかもしれないと厳重に注意されました。こわっ。
内部はかなり寒い。おそらく10度前後くらいでしょうか?暑い季節でも長袖持ってくるのを忘れずに。
年季の入った樽の中で熟成されるビール。ここであの味が生み出されてるんですね。
この道何十年であろう、プロが注ぐ樽生ビール注ぎたて。これまで飲んだ中で間違いなく1番フレッシュなビール。
爽やかな口当たりと、ふわっと広がる香り、ほのかな苦味と深いコク。最高でした。
迷路のような地下貯蔵庫を出て地上へ。長袖シャツ1枚でも耐えられましたがやっぱり結構寒かった。
最後にお土産屋さんへ。やっぱりチェコといえばビールだよな…と実感したので、ここでの体験を後で少しでも思い出すべくビールジョッキを買いました!今は自宅で活躍中。(注ぐのは日本のビールだけど)
プルゼニュどころか、チェコを語るにも欠かせない場所の1つに間違いありません。
プルゼニの三ツ星ホテル「ホテルトレンド(Hotel Trend)」
この日宿泊したのは、市中心部に近い三ツ星ホテル「ホテルトレンド(Hotel Trend)」。
ちょっと変わった形の室内ですが、かなり広い。テレビ、冷蔵庫、デスク、Wi-Fiなど必要なものは全て揃っています。
トイレやシャワールームも清潔で文句なし。
部屋によるようですが、ベランダはちょっとしたテラス席になっていました。2人で泊まっていたらここでチェコビールで晩酌でもしたかったぜ。。。
高層ビルがなく、1つ1つの家に味があるので、窓の外を眺めるだけでも乙なもの。
レストラン「シュヴェイク レストラン“ウ・ピエタトゥジツァートゥニークー”」
この日のディナーは、街中にあるシュヴェイク レストラン「ウ・ピエタトゥジツァートゥニークー」(Švejk restaurant “U Pětatřicátníků”)という日本人にはとても読みづらい名前のレストラン。シュヴェイクとは、チェコの有名小説の主人公の名前らしい。
泡の量によって、3種類の飲み方に分かれているのを始めて見ました。1番右のMLIKOって泡しかないやん…でも飲んだことないし面白そう。
というわけで頼んでみました。本当に泡しかない!笑
泡がめちゃめちゃ細かくてクリーミーでマイルド。ですが物足りないなんてことはなく、しっかりとビールのコクと香りも楽しめます。見た目も飲み口も楽しい。
これ、日本でもやってみたらいいと思うけど種類が違ってもできるもんなんだろうか?
他にも層の分かれたハーフ&ハーフビールや、
アルコール入りのアップルサイダーを楽しみました。
料理もそれぞれおいしくいただいたのですが、
中でも驚いたのがこれ「ソーセージのピクルス(ウトペネツ)」。
ピクルスと言えば野菜を思い浮かべますが、ここチェコでは酸味の効いたソーセージのピクルスが定番とのこと。めっちゃおいしいしお酒に合う。
新しい世界が開けた…!
大満足でホテルへと戻りました。
あとがき
ビール好きの聖地であり、聖バルトロメイ大聖堂や人形博物館での観光も楽しめる文化都市・プルゼニュ。
今回は駆け足での観光でしたが、次はゆっくりと滞在してみたくなる場所でした。
ただ執筆料はいただいておらず書く内容についての制約もないため、当ブログの方針によりPRタグはつけておりません。