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いつものように福岡の街中を自転車で通っていると、新しくできたラーメン屋さんを発見。
……ん、始めて見る店構えのはずなのになぜか既視感が。。。
今泉で見かけた新しいラーメン店、初めて見るのになぜか見覚えのある感じ。これは完全にアレやん……(店内も完全にアレだった) pic.twitter.com/3o9S1Gd4kt
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2018年4月11日
福岡の人であれば見てすぐピンとくるはず。
それ以外の方に説明しますと、福岡の名物ラーメン店「元祖長浜屋」にうり二つなんです。
オマージュってレベルじゃない。
「元祖長浜屋」のラーメンは観光客にはすすめないが、一部に中毒者を生む博多のソウルフード
元祖長浜屋はお家騒動でも有名。
「元祖長浜屋」が道路拡張工事に伴い閉店しているときに元従業員が「元祖ラーメン長浜家(ながはまけ、通称:家1)」を開き、その後本家である元祖長浜屋が復活。
さらに「長浜家」から独立した従業員が新たに全く同じ名前の「元祖ラーメン長浜家(通称:家2)」を開店。これら3店は外観、内装、味に至るまで酷似していて、長浜”家”同士で訴訟まで起きているんです。
被告が独立する際、「元祖長浜家」の屋号使用を認めるという覚書を両者が交わしていることから、原告側は「元祖ラーメン長浜家」の使用は認めていないと主張したが、岩木裁判長は「『ラーメン』の有無に違いがあるにすぎず、意識的に区別していたとはうかがえない」と退けた
ラーメン「長浜家」2店の訴訟 福岡地裁、屋号差し止め請求棄却 :日本経済新聞
今回訪れた元祖ラーメン元長屋(がんながや)も、元祖長浜屋を略したような店名に、支店と見紛う外観に内装。
長浜家と同様、おそらく…というか間違いなく確信犯。
もしかすると元祖長浜屋の正統な支店なのかなとも思いましたが、だったら名前を変える必要ないわけですしおそらく違う。”屋”もしくは”家”の元従業員さんが新たに出した店なのでしょう。
食べながら大将に店名はなんて読むんですか?と聞いたら、ガンナガヤですとのこと。
元祖と関係あるんですか?と聞いたら、私働いてたんですよ、とおっしゃる。
そこからバタバタお客さんが入って聞けませんでしたが、どこかのセカンドブランドでもなく、従業員さんの独立店ってことみたいですね。
元祖ラーメン 元長屋「今日は今泉にお届けものがあり、帰りにたまたま最近オ…」:今泉 【Retty】
いろいろ大変だなあ。。。とは思いつつも、とりあえずは味で評価してみないことには始まらない。
というわけで行ってきました!
福岡の中心部・今泉にできた「元祖ラーメン元長家」
国体道路を入ってすぐ、天神からのアクセスも良い立地にある「元祖ラーメン元長屋」。
「長浜屋」や「長浜家」よりも繁華街に近く土地が高いということもあってか、小さめのお店です。
現在の長浜屋、長浜家と同じく食券制なので、まずは入口横で買いましょう。
昼前でまだお客さんが少ないこともあってか、食券購入中にアルバイトらしき女性から「麺の硬さはどうなさいますか?」と聞かれました。
普通に「カタ」「バリカタ」といったオーダーでも通じますが、ここ元長屋にも長浜屋系のお店でしか通じない「ナマ(要するにバリカタ)」「ベタ(脂多め)」といった特殊なオーダーが存在します。
例えば脂多めのバリカタが良ければ「ベタナマ」と伝えればOK。
ちなみに替え玉硬麺を頼むと「カタイタマ」とコールされるのも、長浜屋系の特徴ですね。
店内は厨房を囲むL字カウンター、
壁向きのカウンター、
テーブル席1つ。長浜屋関連のお店のお約束ですが、大きなヤカンはお茶、小さなヤカンはラーメンダレですので間違えてタレを湯呑みに入れてしまわないよう注意。
お茶入りの大ヤカンがやたら巨大な上に開店直後なのかなみなみと補充されており、片手では持てないほど重かった(少しこぼしてしまった。。。)。
スタッフはラーメンを作っている大将らしき年配の男性、修行中らしく大将から指導を受けている30代くらいの男性、アルバイトっぽい若い男女1人ずつという構成。
壁にはシンプルなメニュー。これも長浜屋、長浜家とほぼ(全く?)同じです。
ただ、同じく長浜屋の名物とも言える\アブナイ/の看板は無し。
元長家のラーメン、お味は?
私はカタで注文したのですが、席に座ってほんの1、2分ほどで到着。
ラーメンの見た目も丼も、やはり元祖長浜屋や長浜家とほとんど同じ。
もはや”元祖”とは何ぞや?な気分になってきますね…。
スープを飲んでみる。…うん?元祖長浜屋ってこんな感じだったっけ?
てっきりスープの味もほとんど同じだろうと思っていたのですが、若干違う。確かに近い風味はあるんですが、あっさりした長浜屋よりもやや豚骨感があるかなという印象。
ただ、豚骨感があるからと言ってもそれほどではなく、比較的パンチのあるスープが好きな私としては正直薄い。そしてややぬるい。
「めんむすび」さん、「破竹の勢い」さんのレポートを見ると肉(チャーシュー)が長浜屋らしくない分厚さで期待していたのですが、私が行ったときはめちゃめちゃ薄くしかもちょこっとしか入っていませんでした。
方針転換早すぎんよ。。。
ちなみに長浜屋だとこの肉がかなりしょっぱいんですが、ここ元長屋では普通の味でした。見た目はしょっぱいけども。
麺は長浜屋よりも若干細い、普通の博多ラーメンくらいの感じ。長浜屋だと結構麺のボリュームがあるんですが、元長屋の方は量も普通でした。
スープもあっさりめなので、成人男性だと替え玉なり何なりしないと物足りないかも。
あとがき
長浜屋っぽい見た目と味の店が天神地区にできるなら良いかなと思っていたんですが、有り体にいってしまえば全体的に劣化コピー感が否めず、味にもインパクトがないので人には勧めづらい。
逆に、この辺に住んでいたり働いてる人の日常食としてはアリなのかもしれません。あまりもたれずサラッと食べられるし。
(実際、お昼時には作業着や制服姿の男性がわりと来店していた)
それこそ元祖長浜屋的味のバラツキがあると考えると、たまたまイマイチな日に当たった可能性も無きにしもあらず。
まだ2018/3/20にオープンしたばかりで、チャーシューの変化っぷりをみても試行錯誤中だと思われます。
よい立地にあるので、これから良い店になっていくことを期待!
店名 | 元祖ラーメン元長屋 |
---|---|
電話番号 | |
住所 | 福岡県福岡市中央区今泉1-13-27 |
営業時間 | |
定休日 | 無休? |
Web | Retty:元祖ラーメン 元長屋(がんながや) (今泉 – Retty |