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2020年8月20日にGoogleから発売された、コストパフォーマンスが非常に高い「Pixel 4a」。
税込42,900円という低価格で容量128GB、使いやすい指紋認証と必要十分な機能を備えたAndroid機種です。
一方、AppleからはiPhone 8の仕様をほぼ踏襲し、最新CPUを備えた手頃な価格の機種「iPhone SE(第2世代)」がすでに発売されています。
税込価格は64GBモデルが49,280円、128GBモデルが54,780円、256GBモデルが66,880円。
Pixel 4aほどではありませんが、他のiPhoneと比べるとかなりリーズナブル。
こちらもTouch ID(指紋認証)を搭載しており、普段使いに十分すぎるほどのスペックを持っています。
では、このコスパ抜群のPixel 4aとiPhone SE(第2世代)を天秤にかけた場合、どちらを選ぶべきなのか?
どっちにしようか悩んでいる方に向けて、この記事では両機種のデザインや性能、機能、カメラで撮影した写真などを比較してみました。
デザインやサイズ、ボタンの位置を写真で比較
まずは、Pixel 4a(Just Black)とiPhone SE(PRODUCT RED)の見た目、デザインやサイズをチェックしていきましょう。
Pixel 4aは144.0 × 69.4 × 8.2mmでディスプレイが5.81インチ、iPhone SEは138.4 × 67.3 × 7.3mmで4.7インチ。価格帯やターゲット層でいえば近い両機種ですが、サイズはPixel 4aの方が一回り大きい。
幅はそれほど変わりませんが、縦はPixel 4aの方が明らかに長いのがわかるかと思います。
サイズが大きくベゼル(縁)が狭いため、Pixel 4aはディスプレイがサイズの差以上に大きく見えるのも特徴。
Pixel 4aを手に持ったところ。
iPhone SEも同じように持ってみました。持った感覚ではそれほどサイズが違う感じはしません。
比べるとサイズはPixel 4aがやや大きいのですが、重量はなんとPixel 4aの方が軽いんです(143g)。iPhone SEは148gで、iPhoneシリーズの中ではサイズ相応の重さ。
ほとんど変わらないサイズのPixel 4やiPhone 11などと交互に持つと、Pixel 4aは明らかに軽く感じられます。
幅や厚さもPixel 4aの方が若干大きいですが、差は小さいので気になるほどではありません。
iPhone SE(上)の充電ポートはLightning端子ですが、ワイヤレス充電可能なので個人的にはほとんど使うことがありません。
Pixel 4a(下)はUSB-C接続で、こちらはワイヤレス充電非対応のためケーブルが必ず必要。
ベゼルが狭く、ほとんど全面にディスプレイが広がるPixel 4a。左上の黒い円は、自撮り用のカメラです。
iPhone Xシリーズの切り欠きと同様、好みが分かれそうな部分。
上下に太めのベゼルがある、昔ながらのスタイルがiPhone SE。ホームボタンもありますよ。
背面側。Pixel 4aには指紋認証用のセンサーが確認できます。
両機種ともシングルレンズのカメラとフラッシュライト搭載ですが、形状が違う。
Pixel 4aとiPhone SEの価格や機能、性能(スペック)の比較
Pixel 4aとiPhone SEの公開されている価格、スペック(性能・機能)といった情報をまとめた表をつくったので、気になるポイントがあればご確認ください。
Pixel 4a |
iPhone SE (第2世代) | |
---|---|---|
画像 | ||
容量と 価格 (税込) | 128GB:42,900円 |
64GB:49,280円 128GB:54,780円 256GB:66,880円 |
ディス プレイ |
5.81インチ FHD+ 2,340×1,080 |
4.7インチ Retina HD 1,334×750 |
CPU | Snapdragon 730 | A13 Bionicチップ |
サイズ |
144.0 ×69.4 ×8.2mm |
138.4 ×67.3 ×7.3mm |
重量 | 143g | 148g |
メモリ | 6GB | 3GB |
カメラ |
シングル12.2MP 広角:f/1.7 光学・電子手ブレ補正 HDR+ 夜景モード ポートレート |
シングル12MP 広角:f/1.8 光学式手ブレ補正 次世代スマートHDR ポートレート |
ズーム | – | 5倍デジタルズーム |
ビデオ | 4K(30fps) |
4K(24,30,60fps) ビデオの拡張ダイナミックレンジ |
フロント カメラ | 8MP f/2.0 |
7MP f/2.2 FaceTime HD |
防水防塵 |
記載なし (防滴?) |
IP67 (水深1mで30分) |
ワイヤレス 充電 | 非対応 | 対応 |
電子マネー | 対応 | |
オーディオ |
デュアルステレオ再生 オーディオジャック | ステレオ再生 |
認証 | 指紋認証 | Touch ID |
カラー | Just Black |
ブラック ホワイト PRODUCT RED |
発売日 | 2020/8/20 | 2020/4/24 |
※2020/8/25現在
特に注目すべき違いのある部分のフォーカスし、解説をつけた表が以下です。
Pixel 4a | |
---|---|
価格 | |
128GB:42,900円 Pixel 4aは128GBの1サイズのみだが、iPhone SEよりさらに1万円以上安い | 64GB:49,280円 iPhoneの中では群を抜いてリーズナブル、コストパフォーマンスが高い |
ディスプレイ | |
5.81インチ iPhone 11 Proとほぼ同じサイズ | 4.7インチ iPhone 7や8と同じサイズ |
サイズと重さ | |
144.0 ベゼルが狭いためディスプレイのわりにサイズは抑えめ。重量もこの大きさにしてはかなり軽い | 138.4 iPhone 7や8とほぼ同じサイズと重量 |
メモリ | |
6GB | 3GB |
夜景モード | |
◯ Pixelシリーズはソフトウェア処理で明るくするため、シングルカメラでも夜景モードが使える | ✕ iPhoneはデュアルカメラ以上の機種でないと現時点ではナイトモードを使えない |
ワイヤレス充電 | |
✕ Pixel 4aはUSB-Cケーブルを直接差して充電する必要あり | ◯ |
防水防塵 | |
記載なし 公式サイトに記載はないが、Pixel 3aと同じ防滴仕様だと予想される | IP67 |
認証 | |
背面指紋認証 手に持った状態で自然にロック解除が可能 | Touch ID ホームボタンで認証するため、やや不自然な指の置き方となる |
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メモリとベンチマークスコアの比較
次に、Pixel 4aとiPhone SEのメモリとベンチマークスコアを比較してみましょう。
Pixel 4aとiPhone SEのメモリを比較
一般に、メモリは並行して多くの処理を行える容量を表します。机の上の作業スペースに例えて説明されることが多い印象。
・メモリとは?
メモリはCPUが処理を実行するための作業スペースで、同時に開いて作業のできるソフトの最大値を示す。ソフトは1つ立ち上げるごとにちょっとずつメモリを使用するので、メモリの限度以上の数のソフトを一度に使うことはできない。
今さら聞けない、メモリ、CPU、ハードディスクの役割の違い | @niftyIT小ネタ帳
メモリの容量を確認してみると、Pixel 4aは5.44GB。
iPhone SEは2.88GBでした。
Pixel 4aは公称だと6GB。iPhone SEは公式には未掲載ですが3GBだとされています。
以上より、メモリの大きいPixel 4aの方がより多くの処理を同時に行える能力がある(可能性が高い)ということになりますね。
ただ、処理のキャパシティに関してはOSや常駐アプリがどの程度のメモリを消費しているかなどにもよるため、そもそもOSからして異なるPixelとiPhoneについてメモリの容量のみで単純比較はしづらい面があります。参考程度にとらえてください。
Pixel 4aとiPhone SEのベンチマークスコア(CPU性能)比較
Pixel 4aはCPUとしてSnapdragon 730(8コア、2×2.2GHz + 6×1.8GHz)、iPhone SEはA13 Bionicチップ(6コア、2×2.66GHz + 4×1.8GHz)を搭載しています。
このCPUが、どの程度の性能を発揮するのかベンチマーク測定アプリで確認してみましょう。
一般にベンチマークスコア(=CPU性能)はパソコンやスマートフォンの処理スピードを表し、メモリは並行して多くの処理を行える容量を表します。
・CPUとは?
(中略)
要するに、“頭の回転の速さ”のようなもので、数値が高いほど高度な作業ができることになるのだ。
今さら聞けない、メモリ、CPU、ハードディスクの役割の違い | @niftyIT小ネタ帳
GPUは、3Dグラフィックスなどの画像処理を行うチップ。
Pixel 4aのベンチマークスコアは、シングルコアが552、マルチコアが1641。
GPU(グラフィックス用チップ)の性能を表すスコアは1007でした。
それに対し、iPhone SEのベンチマークスコアはシングルコア1334、マルチコアが3144。
GPUのスコアは6391。
CPU・GPU性能に関しては、iPhone SEの圧勝という結果になりました。
アプリでの重たい作業であったり、3DCGの編集や描画といった面においてはiPhone SEの方がより高速に処理してくれることが期待できます。
少なくともSNSやYouTube程度の普段遣いでPixel 4aを遅く感じることはないのでその点は安心していいと思いますが、CPUに負荷のかかるアプリを使うつもりなら考慮が必要になりそう。
Pixel 4aとiPhone SEで撮影した写真を比較
さいごに、Pixel 4aとiPhone SEのカメラを使い同じシチュエーションで撮影したものを比べます。
日中の屋外
まずは、日中の屋外で撮影した写真から。
Pixel 4aで撮影。
iPhone SEで撮影。
色味の違いはありますが、どちらが優れているというのはない印象。好みの問題ですね。
Pixel 4a・iPhone SEいずれも光学ズームはできませんが、どのように写るのかデジタルズームも試してみました。
Pixel 4aの2倍ズーム。
iPhone SEの2倍ズーム。
Pixel 4aの5倍ズーム。
iPhone SEの5倍ズーム。
Pixel 4aのソフトウェア処理が効いてくるのか、ズームするとPixel 4aの方がノイズが少なめに見えます。
食べ物の撮影
Pixel 4aで撮った食べ物(燻製盛り合わせ)の写真。
iPhone SEで撮った写真はこちら。
Pixel 3aや4とiPhone 11を比べたときにも思いましたが、Pixelシリーズは色の境界線がはっきりパリッとしていて若干鮮やかに写るのに対し、iPhoneはそれと比較するとやや暖色寄りで悪く言えばぼんやり、良くいえば見た目に近くナチュラルに写る印象があります。
どちらが気に入るかは好みですが、多くの写真加工アプリもありますしあとはフィルタ等で調整するとよいでしょう。
フィギュア物撮り、暗い室内での撮影
さいごに、フィギュア(amiibo)を室内で撮りました。
明るい室内で、Pixel 4aにて撮影。
明るい室内で、iPhone SEで撮影。
ライトを常夜灯にし、かなり光が少ない状況での撮影。
Pixel 4a。
iPhone SE。
Pixel 4aで使える夜景モードを使うと、まるで明るい室内で撮ったかのような明るい写真が撮れます。なお、撮影時に5、6秒ほど静止して待つ必要あり。
iPhone SEではナイトモードが使えないので、この点はPixel 4aの大きなアドバンテージ。
なお、同じ状況でiPhone 11のナイトモードで撮ったものがこちら。
あとがき
iPhoneとPixel(Android)ではそもそも使い勝手が違うのでどちらのシリーズを買うか事前に決めているユーザーも多いかと思いますが、両方持っている私からすればどちらも優秀で甲乙つけ難い機種。
なお、私は指紋認証の圧倒的使いやすさが決め手でPixel 4aをメインに使うつもりです。
この記事が、どちらか迷っている人の参考になれば嬉しいです!
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