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『どこに住むのが良いのか?』
誰もが、一度は考えたことはあるテーマでしょう。
「やっぱり都会に住みたい」
「いや、落ち着いた田舎の方がいい」
「子育てを考えると、治安が良くて教育レベルが高いところを…」
「多少住みにくくても、仕事があるところに住むしかないな…」
その人の考え方や好み、仕事、家族構成、生い立ちなどなど、様々な要因によって住みたい場所というのも当然変わってくるはずです。
そんな中でよく比較されるのが、東京を中心とした首都圏と、福岡のような地方中核都市。
どちらにもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えませんが、
私はこれまで、福岡に6年、関東に6年半ほど住み、それぞれの都市の違いをある程度は感じてきたつもりです。
今回はその経験を踏まえ、巨大都市・東京と地方都市・福岡、それぞれのメリット/デメリットを比較してみました!
面積や人口など、基礎データの比較
まずは、東京都と福岡県の基礎データを比較してみましょう。
東京都 | 福岡県 | |
---|---|---|
2,194 |
面積 (平方キロ) | 4,988 |
1,379 |
人口 (万人) | 510 |
6,287 |
人口密度 (人/平方キロ) | 1,024 |
5,849,300 |
平均年収 (円) | 4,563,100 |
73,160 |
平均家賃 (円) | 55,930 |
186,028 |
外食費 (円/年) | 138,493 |
751.8 |
犯罪率 (人口10万人あたり) | 676.3 |
※面積・人口・人口密度・平均家賃は2022年、外食費・平均年収は2021年、犯罪率は2019年のデータ
面積・人口・人口密度の違いはイメージ通りといったところ。
ただし、福岡県には福岡市の他にも北九州市、久留米市など独立した比較的大きな都市があるのに対し、東京は周りの神奈川・埼玉・千葉などの県と「首都圏」というひとかたまりの大都市群を形成しているので、住んでみると上記の数字よりもさらに人口・人口密度共に差がある印象です。
平均年収は東京の方が高く全国トップですが、その分家賃や外食費といった生活費もトップ。入っていく金も出ていく金も多いのが東京です。
福岡の平均年収は全国18位で、家賃は9位、外食費は6位。あまり収入は高くなく、支出も東京に比べれば多くないが少なくもない。
治安に関しては、2019年(令和元年)のデータだと東京の方が福岡よりも人口10万人あたりの刑法犯認知率は高いという結果に。
福岡を「修羅の国」などと揶揄するネットニュースなどもたまに見かけますが、実は東京の方がデータ上は犯罪率が高いんですね。
なお、他データもそうですが東京都内、福岡県内でも大きく地域差があるのでご注意を。
ひとくちに東京と言っても港区と檜原村では全然違いますし、福岡でも福岡市中央区と東峰村ではまったく状況が異なります。
ここまでは、両方に住んだことがない方でもある程度は知っているデータかと思います。本題はここから。
以下から数字には現れにくい、私が感じた東京(おもに都内)・福岡(おもに福岡市)の違いを挙げていきます。
以下5つのポイントに絞りました。
- 食べ物
- 仕事
- 住環境
- 趣味を楽しむ
- 人
① 食事
まず1つ目は、「食事」について。
やはり家賃をはじめすべての物価が高い東京と、そこそこの福岡では、同じ価格で食べられる食事のクオリティが違います。
コンビニは全国統一価格、スーパーでの値段もそこまで変わりませんが、外食の料金(全国チェーン除く)はかなり違う。高級店になればなるほど価格差が大きくなるイメージがあります。
東京:ハズレ率もそれなりに高い。ただ食のバラエティは日本一
東京ではきちんと下調べしないと結構ハズレを引くし、人気店や行列店でも行ってみるとがっかりすることもそれなりにある印象。特に人が集まりやすい街(渋谷、新宿など)では、適当に入って当たりを引く方が難しいほど。
歌舞伎町でなんとなく2次会に入った店、冷凍食品解凍しただけみたいな料理出してきてびっくりしたなあ。。。
おそらく、人が多いと立地だけで食っていけるので、原価を極限まで下げた結果そうなるのだとは思うのですが…。福岡ではとても店で出せるレベルじゃない料理が出てくることもしばしば。
もちろん、中には本当においしい店もたくさんあるんですけどね。
お金を出せばおいしい店に当たる率は上がりますが、ネームバリューや雰囲気だけで高い店もあるので注意が必要。
一方、人もお金も集まる東京には全国各地、世界各地のお店が集まってきます。
中にはパチものも多く福岡とビタイチ関係ない博多ラーメン(を名乗る)店などもあったりするんですが、食の裾野の広さ、バラエティの多さはさすがに日本一。
たとえば以前、東京の東中野でアフガニスタン料理を食べたことがあるんですが、福岡にはアフガン料理の店さすがにないですからね。。。
東中野「キャラヴァンサライ包」スパイスの利いた羊や鶏のアフガン料理が美味いぞ!【孤独のグルメ】福岡:それなりの価格でも美味しい店が多い
また、福岡ではその辺の安い店でもおいしいものが食べられる率が高いように思います。
周辺県も含めて新鮮な食材の調達がしやすいのと、食にこだわる地域性もあるのかもしれません。そもそもおいしくない店はほとんど生き残れませんしね。。。
福岡はおいしい店が本当に多く、福岡市の中心部だけでも山ほどの良い飲食店が軒を連ねています。いくら回っても回り足りない。
食べ歩くのが好きな人なら、これ以上ない街が福岡です。
福岡市中心部のおいしい店に関しては、以下の記事に全力でまとめていますので参考にどうぞ。
本当に美味しい福岡・博多グルメおすすめ店まとめ。地元民の私がガチで選びました!② 仕事
東京:大きい会社が集積、働き口が多く収入も高い
仕事(勤務先)の関係で、他の地方から首都圏に移り住んでいる人は多いはず。
日本で最も人・モノ・金が集まる東京には、当然会社の中枢である本社の所在地も集中しており、働き口の種類も数も豊富。
東京でしかできない仕事も多いです。
ビッグな仕事をしたい・一旗上げたいという人も、地方活性化が目的だったりご当地の特産物を活かしたい場合でもない限り、東京が拠点となる場合がほとんどでしょう。
また、東京には有名企業の他、各業界で名を成した有名人も多数住んでいます。
そういった方が来る講演や集まりも多く開催されているので、憧れの人と交流を持てる機会は必然的に多くなるでしょう。
収入も高く、福岡の平均年収456万円に対し東京は585万円(2021年のデータ)。約130万円もの開きがあります。
その分物価も高いので必ずしも東京のほうがいい生活ができるわけではないですが、働き口と収入に関して東京の右に出る都道府県はありません。
福岡:それなりに会社はあるが、東京に比べれば仕事は少なく収入も低い
福岡では、大企業の支社はあっても本社はほぼない。
TOTOや安川電機などもともと福岡で創業した企業か、西鉄や九州電力など地元やその周辺で営業している会社がほとんどです。
私は福岡を拠点としておもに大企業への就職活動をしましたが、最終面接となるとまず間違いなく東京や大阪への移動を余儀なくされていました。
九州でNo.1、全国でも5番目の人口を誇る福岡市。それなりに会社や仕事はありますし、特にサービス業は発達しています。
とはいえ仕事の面で言えば、首都・東京に比べると選べる仕事の種類や会社の規模、収入、他社との繋がり等において及ばないのは事実。
③ 住環境
東京:住にかけるコストが高く、人が多いのでどこも混雑。通勤も大変
もともと首都圏在住だと感じにくいかもしれませんが、地方から首都圏へ移住した人にとって最も悩みの種となるのが住環境でしょう。
東京含む首都圏は収入が高いとはいえ、地価や家賃も非常に高い。
たとえば千葉や埼玉などの少し離れたところに一軒家を買えたとしても、通勤は満員電車に片道1時間以上…という方も多い。私の身の回りにもいました。
公園などはあるにはありますが自然は少なめで、そういった場所に行こうにも時間がかかるし渋滞もひどい。
ディズニーランドなどのエンタメスポットには事欠きませんが、ほとんどの場所は信じられないくらい混みます。
私は九州の人間ですが、就職後はじめて平日夕方ごろの渋谷を訪れたときには「何か祭りでもあるのか?」というくらい混んでいて驚いたものです。。。
福岡:家賃それなり、すぐ周辺に自然が多く通勤も比較的ラク
福岡では、街の中心(天神)から自転車20〜30分以内で行ける距離に、家賃がそれなりに安いところがたくさんあります。
少し車で行けば海や山など自然に触れられる場所はたくさんあるし、特定の道路・時間帯を避ければ渋滞も回避可能。
ちょっと足を伸ばせばさらに雄大な自然や温泉などにも事欠かないし、首都圏周辺ほど混むこともありません。
ディズニーランドのように全国的に有名なレジャースポットはあまりないですが、そこまでのものを求めないなら遊ぶ場所は十分。
福岡で一番の繁華街・天神であっても、渋谷・新宿等の東京の街に比べればかなり落ち着いているし、休日の日中であっても人にぶつかるほど混むなんてことはまずありません。
好みにもよるでしょうが、住環境の面では福岡の方がはるかに快適に過ごせる。
地元の長崎、福岡、首都圏と住んで全国各地に滞在もしましたが、福岡は大都市でありながら家賃もそれなりで住環境も良い、全国有数のバランスが取れた街だと思います。
福岡への赴任が決まったとき、「福岡は住みやすいところ」といろんな人から言われました。1年半住んでみて、食べ物はおいしいし、空港は中心部から近いし、たしかにそうだな~と思っています。
人口ずっと右肩上がり福岡市 「住みたい街」の姿はいつ、なぜできたhttps://t.co/JRztvJlnpC
— 杉山あかり (@akari_sugiyama) November 16, 2022
なお、治安に関しては直近のデータでは東京の方がやや犯罪率が高いですが、全体的に見ればどっこいどっこいといったところ。東京・福岡ともに地域によっても大きく差があります。
④ 趣味を楽しむ
東京:趣味の同志が多くショップやスポット、イベントも多数
趣味を突き詰めたい、趣味の仲間がほしいという人にはやはり東京は憧れの地です。
マンガ・アニメ・電子機器の聖地、秋葉原がその象徴的な場所。
他にもたとえば日本一の古書街である神田がありますし、コミケやコンサート・ライブ、その他さまざまなイベントもまずは東京で開かれるのが普通。
人が多いということは、それだけレアな趣味でも同志がたくさんいるということに他なりません。
東京でしか開かれないライブ、東京にしかない店…海外から新しい店が進出してくる場合でも、まずは最も人が集まる東京をターゲットにするのが当然。
趣味の内容にもよりますが、東京でしかできないことは非常に多いのが事実です。
福岡:東京ほどの多様性や層の厚さはない
福岡には秋葉原のような大規模な電気街も、神田のような古書街もありません。
日本でも指折りの大都市ではあるのである程度の規模のショップ等々はありますが、さすがに東京ほどではない。
福岡で同じ趣味の人を集めようと思っても、東京の半分どころか1/10以下しか集まらない場合も。周辺県も含めた人の絶対数が違いすぎます。
ドライブやキャンプ、温泉など福岡の方が捗りそうな趣味もありますが、人・モノ・金が集まる東京が多様性&層の厚さといった面ではやはり日本一でしょう。
⑤ 人
東京:冷たい…というか余裕がない人はそこそこ多い。だが多様な人が集まる面白さはある
私は九州から上京した人間ですが、上京する前は「東京の人は冷たい」という先入観を持っていました。
結論から言うと、それは半分正解、半分間違いでした。
東京の店は、ホスピタリティを感じにくい店が比較的多いように思います。
「東京砂漠」と言われるように、地方から東京に出てきた人がどこか寂しさを感じるのは、こういうところなのかも。
ただ、その原因の1つとして「人が多すぎる」という理由があるのかなと思いました。
通勤電車などほとんどの人が疲れた顔をしていて冷たい感じですが、あのギュウギュウさでは無理もないと思いました。根はいい人達なんだ、たぶん。。。
私も特に混んでいる朝などは、通勤するだけで会社についた頃にはかなり消耗してしまっていることも多かった。
なお、当たり前ですが、東京にも温かい人、熱い人はたくさんいます!首都圏に住んでいてそのことも非常に強く感じました。やっぱり偏見はよくない。
同じ志向を持った人も探しやすい/集まりやすいので、私も東京でたくさんの友人ができました。温かい・熱い人もたくさんいる。
日本中から人が集まる東京だからこそできたこと。上京してきて本当に良かったです。
人が集まるからこそのパワーをもっているのが東京。
そのパワーに当てられて消耗している人もそれなりに多い、それも東京。
福岡:東京より世界は狭いが、心地よく過ごしやすい
「博多は人情の街」という言葉もある通り、福岡の店(とくに個人店)は比較的温かい接客の店が多いと感じます。まあ変だったり無愛想な店ももちろんあるにはありますが、東京よりは少ない印象。
※あくまで私が遭遇した範囲での話。東京にも素晴らしい接客の店はいくらでもあります。念のため
特に福岡市の人は、わが町福岡が大好き。”福岡”に愛着とプライドを持っている人がとても多い。
これは東京にはない特徴でしょう。
2022年福岡市長選のCMで流れていた数字によると、福岡市を好きと答えた人は97.7%らしい。高すぎ。
今日は福岡市長選のようですね。
僕は実は福岡市民ではなく志免町というところに住んでるんですが、福岡市は元々住んでた期間も長いし本当に好きな町です。
しかし、この見せ方上手だなーと感心。
インパクト大ですね🙂 pic.twitter.com/GjT8Mkc0MD— 磯山大樹@税理士・FP1級 (@isoyama_tax) November 20, 2022
大好きな福岡をよそから来た人にも気に入ってほしいので、楽しんでもらおうというホスピタリティも全体的に高めです。
一方、東京ほどビジネスが盛んではないせいか、意識の高い人にとってはぬるま湯的な感覚もあるかもしれません。
福岡が好きで満足している分にはいいんですが、もっと大きなビジネスをしたい、起業等で成功したすごい人に会いたい、といった人には物足りなく感じるかも。
おまけ:福岡はかわいい子が多い?
ついでに言うなら、福岡のかわいい子率は驚くほど高い(気がする)。
私が九州出身だからとかではなく、旅行などで福岡に行った友人なども口々にこう言います。
もちろん、東京にもきれいな人はたくさんいます。ただ「率」という観点で言えば、福岡の美人率はやはり高い気がします。
(※こればかりは数字で証明しづらい情報なので、ぜひ自分の目で確かめに来てください)
あとがき
以上、個人的な偏見もあるかもしれませんが東京と福岡を比較してみました。
特に地方から上京してきた人にとって、東京を中心とした首都圏に済むか?地元や地元近くの都市に住むか?というのは永遠のテーマの一つでしょう。
この記事が「将来どこに住むか?」について考えるきっかけになれば嬉しいです!
私がそれでも福岡市に住み続ける、その魅力を6つにまとめて語ります!住と食のクオリティが高すぎる。 福岡〜東京間の交通機関は、どれを選べばいい?飛行機・ツアー・新幹線など比較してみた
18切符で沖縄以外行った感想だと、
もっと気軽にほいほい引越しができるといいんだけどね★
18切符だけで…そりゃすごいっすね!どこでも好きなところで働ける仕事が増えるといいですよね〜。
Q大は旧帝のプライドなのか、仲間意識が強く、仲間以外にはとても冷たいです
まあたまたま同級生に恵まれなかったのかもしれませんが
私の周りの人は幸いにしてそんなことはなかったと思いますが、中にはそういう人もいるんですね。。。
同じ大学出身者としてとても悲しいことです。
どこの大学でもそうですが、社会人になってからも所詮昔の話にすぎない「◯◯大学出身」をプライドとして強く持ちすぎている人にロクなのはいないですね。