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携帯電話会社にはそれぞれ、家族であれば割引となるプランがあります。
多くの場合は、家族(ファミリー)として登録している人数に応じて割引額が増えていくパターン。
ですがよく考えてみると、”家族”の範囲をどこまでにするかは解釈が分かれるところ。
近年では事実婚や同性パートナーもやっと世の中に認知されてきていますが、携帯各社はそれらを家族割対象として認めているのか?
じゃあ孫は?遠くに住む親戚は?同居している友人は?シェアハウスの仲間は?
私がメイン回線として使っているワイモバイルから以下のハガキが来たことで、そんな疑問を持ちました。
まさかシェアハウスの住人同士で(少なくともワイモバイルでは)家族割が使えるとは。。。
このページでは、ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルそれぞれで家族割はどこまで適用されるのかを調べました。
ドコモ(三親等以内、事実婚、同性パートナー)
ドコモの家族割引は「みんなドコモ割」(2022年10月現在)。
同一のファミリー割引グループ内で、回線数に応じて回線ごとに最大1,100円が割引となります。
1回線 | 2回線 | 3回線以上 | |
---|---|---|---|
割引額 | – | -550円 | -1,100円 |
ドコモのファミリー割引が適用されるのは、三親等以内の親族。つまり甥や姪、曽祖父母からひ孫まで含まれることになりますね。
また法律上の結婚だけでなく事実婚や同性パートナーも対象で、同居・別居は問いません。
また、事実婚や同性パートナーについては2020年12月より家族確認の書類不要となっています。
書類なしだと本当にパートナーなのか他人なのか判断が難しい気もするので、おそらく同一住所であればOKとしているのでしょう。
【ファミリー割引に関するお知らせ】
2020年12月1日より「ファミリー割引」受付条件及び受付方法を一部変更します。
それに伴い、事実婚や同性パートナーのお客様も家族確認の書類不要でファミリー割引へのご加入が可能となりました。
詳しくはHPをご覧ください⇒https://t.co/Dipq2iBplr pic.twitter.com/iu1Vx1eoZb
— NTTドコモ (@docomo) December 2, 2020
ソフトバンク(親戚、同性婚や事実婚、同棲、シェアハウスもOK)
ソフトバンクが2022年10月現在提供しているのは、新みんな家族割。
加入している料金プランによって割引額が違うので、以下の表を確認ください。
なお、ミニフィットなど対象外のプランもあるので注意が必要。
1回線 | 2回線 | 3回線 | 4回線以上 | |
---|---|---|---|---|
データプランメリハリ無制限 | 0円 | -660円 | -1,210円 | |
データプランメリハリ データプラン50GB+ データ定額50GBプラス | 0円 | -550円 | -1,650円 | -2,200円 |
データ定額50GB | 0円 | -1,650円 | -1,980円 | -2,200円 |
(出典:新みんな家族割 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク)
ソフトバンクの場合、親等数の制限なく血縁/婚姻が証明できれば家族割への加入が可能。
別住所もOKで、事実婚や同棲、同性パートナーシップも対象。
さらにはシェアハウスの仲間までが対象に含まれます。住所を同じくするルームシェアの友人なんかも当然含まれるでしょう。
(出典:家族割手続きに必要なもの | 店舗を探す | ソフトバンク)
シェアハウスの仲間って、それはもはや家族ではないのでは……?と思わなくもないですが、割引されるならそれに越したことはない。
シェアハウスに住んでいる方は、同じソフトバンクユーザーを探して家族割に加入すれば月々の料金を安くできるかもしれませんね。
au(ネット手続きは同一住所のみ。店頭ではそれ以外も可)
auのファミリー割引プランは、「家族割プラス」。
割引額は、ソフトバンクと同様にプランによって異なるため、自分や家族が利用しているプランに応じて確認が必要です。
1回線 | 2回線 | 3回線 | 4回線以上 | |
---|---|---|---|---|
使い放題MAX 5G ALL STAR パック 使い放題MAX 5G テレビパック 使い放題MAX 5G Netflixパック(P) 使い放題MAX 5G Netflixパック 使い放題MAX 5G with Amazonプライム 使い放題MAX 5G 使い放題MAX 4G テレビパック 使い放題MAX 4G Netflixパック(P) 使い放題MAX 4G Netflixパック 使い放題MAX 4G ※受付終了プラン | – | -550円 | -1,100円 | |
※受付終了プラン データMAX 5G ALL STARパック データMAX 5G テレビパック データMAX 5G Netflixパック(P) データMAX 5G Netflixパック データMAX 5G with Amazonプライム データMAX 5G データMAX 4G LTE テレビパック データMAX 4G LTE Netflixパック データMAX 4G LTE | – | -550円 | -1,100円 | -2,222円 |
ピタットプラン 5G ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN) ※受付終了プラン | – | -550円 | -1,100円 | |
※受付終了プラン auデータMAXプラン Netflixパック | – | -1,100円 |
(出典:家族割プラス | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au)
auの場合、家族割プラスが適用されるのは同一住所に住んでいる家族のみとなっています。
ただし、店頭で手続きする場合のみ住所の異なる家族でも加入が可能とのこと。
この点はドコモやソフトバンクよりちょっと面倒ですね。
事実婚や同性パートナーシップも、確認できる書類や証明書があればOK。
楽天モバイル(家族割なし)
楽天モバイルには、家族割引に相当するサービスはありません。
大手3社よりもずっと後発、かつ唯一のプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」が月1GBまでは0円とかなり特殊。他社とは違う攻め方をしているようです。
家族割はないものの、月1GBまでは0円、3GBまでは980円、20GBまでは1,980円と他社に比べて元々の料金がかなり安い。
行動範囲の電波さえ問題なければ、家族割がないのを差し引いても安くなる可能性はあります。
ワイモバイル(親戚、同性婚や事実婚、同棲、シェアハウスもOK)
私もメイン回線として利用しているワイモバイル。
割引される金額はシンプルS/M/Lの場合は2回線以上で一律1,188円、それ以外の場合は550円です。
1回線 | 2回線以上 | |
---|---|---|
シンプルS/M/L | – | -1,188円 |
スマホベーシックプラン Pocket WiFiプラン2(ベーシック) データベーシックプランL | – | -550円 |
(出典:家族割引サービス|割引サービス|料金|Y!mobile – 格安SIM・スマホはワイモバイルで)
ワイモバイルの家族割引サービスの対象は、同じグループ会社であるソフトバンクと同じ。
親等数や同居・別居の制限なく血縁、あるいは婚姻関係があること。
また、同一住所であれば同棲、ルームメイト、シェアハウスいずれもOK。もちろん同性パートナーシップも問題ありません。
UQモバイル(ネット手続きは同一住所のみ。店頭ではそれ以外も可)
UQモバイルでは、UQ家族割というファミリー割引サービスを提供中。
割引額は、2回線目以降が550円割引となっています。
1回線 | 2回線以上 | |
---|---|---|
スマホプラン おしゃべりプラン ぴったりプラン | – | -550円 |
(出典:家族まとめてUQ、だぞっ│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)|【公式】UQコミュニケーションズ)
UQモバイルも、家族割の範囲については同じグループの会社であるauと同じ。
同一苗字・住所であれば電話で申し込みが可能ですが、苗字または住所が異なる場合は店頭での手続きのみとなっています。
事実婚や同性パートナーシップについても、確認できる公的書類があれば家族割が適用可能。
【一覧表】携帯各社の家族割対応
ドコモ、ソフトバンク、auの携帯大手3社、およびワイモバイル、UQモバイルの準大手2社の家族割対応について一覧表にまとめました。
(楽天モバイルは家族割がないので除外)
なおソフトバンクとワイモバイル、auとUQモバイルはそれぞれ同じグループの会社であり、家族割範囲の捉え方についても同じなので1つの行にまとめています。
ドコモ |
ソフトバンク ワイモバイル |
au UQモバイル | |
---|---|---|---|
家族・親戚 |
○ (三親等まで) | ○ | ○ |
事実婚 |
○ (同一住所なら証明書不要) |
○ (同一住所なら証明書不要) |
△ (要証明書) |
同性パートナー |
○ (同一住所なら証明書不要) |
○ (同一住所なら証明書不要) |
△ (要証明書) |
ルームメイト シェアハウス仲間 | × | ○ | × |
※2021年11月15日現在
家族割の適用範囲についてはソフトバンクとワイモバイルが最も広く、一般的な”家族”の範囲を超えてルームメイトやシェアハウス仲間までが対象。
一方、au・UQモバイルがやや厳しめで事実婚や同性パートナーについては証明書が必須となっています。
同性パートナー証明書は発行していない自治体もまだまだあるはずなので、住んでいる場所によっては家族割適用が難しいかもしれません。
ドコモはその中間で、個人的には「家族割」として最も納得できる範囲。
家族・親戚は三親等以内が条件となっていますが、曽祖父母や甥・姪まで含まれるので実質的には他社同様ほぼ制限なしと言えるでしょう。
最後にひとこと
調べる前まで家族割といえば同居している家族やパートナー、別居の場合は単身赴任の親子くらいだと思っていたんですが、遠くの親戚まで含めることが可能とは知りませんでした。
ソフトバンク・ワイモバイルに至っては、ルームメイトやシェアハウス仲間まで家族割に含められると。驚き。
家族割は特にリスクなしで月々の携帯料金が安くなるので、可能な限り活用していきたいところですね。