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新潟旅行で初めて訪れた、新潟県村上市。
特産の村上牛は知っていましたが、実は村上市は鮭でも有名なところ。1,000年以上も前の平安時代には鮭を都に納めていた記録が残っているらしい。
「鮭のまち村上」その歴史は古く、文献によれば、平安時代に京の都みやこの朝廷に鮭を租税として納められていたとされます。鮭が遡上する三面川には、先人達が困難を乗り越え世界初の人工増殖に成功した歴史があります。村上の人々はその努力と豊かな恵みに感謝しながら、鮭文化を今日まで大切に受け継いできました。
三面川と鮭の歴史 | 千年鮭 きっかわ
2022年北京冬季五輪の男子ハーフパイプに出場した平野歩夢・海祝兄弟の出身地でもあります。
そんな鮭のまち・村上市で最も有名な老舗の鮭専門店が、「千年鮭 きっかわ」。
現社長の吉川真嗣氏はなんと15代目と長い伝統のある店で、酵母エキスなどといった添加物や化学調味料を使わず、一からダシを取り天然素材と発酵・熟成のみで鮭料理をつくっているとのこと。
これだけの歴史あるところに訪れておいて、鮭を食べないわけにはいかない……!
新潟市からレンタカーを借りて、「千年鮭 きっかわ」とその直営のお食事処である「千年鮭 井筒屋」に行ってきました!
千年鮭 きっかわ・井筒屋へのアクセス
「千年鮭 きっかわ」および「千年鮭 井筒屋」があるのは、村上市役所の近く。
JR村上駅からは徒歩で約25分ほどかかる距離なので、車で向かうかまたは駅からタクシーに乗って行くのがいいでしょう。
「きっかわ」と「井筒屋」の間は、徒歩2分ほど。
市役所や周辺施設の駐車場が観光客用として使えるので、車で向かう場合には村上市公式の以下のページで観光駐車場をチェックしておくと便利。
私たちは村上市郷土資料館(おしゃぎり会館)の駐車場を使わせてもらいました。
ちなみに新潟駅や新潟空港からだと、車で60〜80分ほどです。
千年鮭 井筒屋は予約していくのがおすすめ
千年鮭 きっかわが運営する食事処・千年鮭 井筒屋は予約していくのがおすすめ。
予約していくと確実に入店できるのはもちろん、時間に合わせてご飯を用意してくれるので炊きたてが食べられます。
私が電話で確認したところでは、ラストオーダーは14:00となっているものの事前予約可能な時間は11:00および11:15のみ。
電話予約をしない場合、当日の9:30開店時以降に当日予約表に記入することになります。
以下のページに電話番号などの詳細が掲載されているので、もし予約される方はこちらへ。
圧巻!「千年鮭きっかわ」で1000尾以上の鮭の熟成工程を見学
少し早めについた私たちは、予約の時間まで「千年鮭 きっかわ」の店内を見てみることに。
道中に通りがかった村上小学校でも「鮭文化を大切にした学習に取り組んでいます」との看板が。
本当に鮭が地域に根ざしているんだなあと実感。
めちゃくちゃ画になる古民家の出で立ちと「鮭」の大きな文字が入ったのれん。ここが千年鮭 きっかわです。
俳優の吉永小百合さんが、JR東日本の「大人の休日倶楽部」キャンペーンのポスターの写真撮影をここでしていたようです。もちろん同じような写真を撮りましたとも。
店内にはイクラ(はらこ)や塩鮭から見たことのないものまで、多くの鮭料理が並んでいます。
絶対に訪れてほしいのが、公開されている奥の作業場。部屋に入った瞬間に香る鮭の濃厚な香りと、驚きの光景。
天井から吊るされた千尾以上の鮭は圧巻の一言……!
日本人の、村上の人々を千年以上支えてくれている鮭。ありがたくいただきましょう。
「千年鮭 井筒屋」松尾芭蕉も泊まった旅籠で、鮭料理を堪能できる
予約した11:15に合わせて、きっかわから徒歩2分ほどのところにある食事処・千年鮭 井筒屋へ。
きっかわ同様、伝統を感じさせる店構え。ですが井筒屋は2017年オープンなのでまだそれほど経っていないんですね。
元々は江戸から続く旅籠で、あの松尾芭蕉も泊まったことがあるらしい。
2017年3月より、きっかわが受け継いで「井筒屋」として運営しているようです。
入るとさっそく目に入る囲炉裏。
予約なしの来店だとここで名前を記入することになりますが、私たちは予約済みだったのでそのまま中へ。
グランドピアノが鎮座する洋風な空間と、仏壇のある座敷の和空間が共存する店内。
私たちは座敷のほうに通されました。(写真は「洋」のほう)
予約時に注文内容も伝えてあったので、メニューなどを見ながら待ちます。
ほどなくして運ばれてくる、ご飯の入った土鍋。
予約しておくと、ちょうどよい時間に炊きあがるように準備してくれるのがありがたい。
この時点では蒸らし中なので、そのまま置いておきましょう。
コースは鮭料理八品(2,475円)、十一品(3,520円)、十四品(4,620円)、十九品(5,720円)、二十二品(6,820円)。
見たことも聞いたこともない鮭料理がたくさんあって、見ているだけでも面白い。
それに極上・豪快はらこ丼のコース(3,895円)もあります。
私たちは、はらこ丼と鮭料理八品コースを注文済み。
最高の鮭料理を食す。特にはらこ醤油漬け、塩引き鮭は必食
極上・豪快はらこ丼を注文した私の前に、まず5品が運ばれてきました。
右から鮭の焼漬、生ハム手まりずし、鮭かぶと煮、鮭の白子の寒風干し、出汁茶。
この中で特に気に入ったのは鮭の焼漬。
焼き鮭を醤油だれに漬け込んだもので、タレの風味と焼き鮭の旨味が相まってとても美味。
他の品々もおいしさや驚きがあるものばかり。
こちらは八品コースの「酒びたし皮 おどり焼き」。歯ごたえと香ばしさが心地よく、思わず日本酒が飲みたくなる一品。 ※運転があるので自重。そもそもメニューに無かったかも
村上の伝統的な製法でつくられた塩引き鮭。七輪で焼いてからいただく。
基本的に塩鮭ではあるんですが、普段食べているものよりも遥かに旨味が凝縮していてめちゃくちゃおいしい。
これまで食べた中でたぶん一番だなこれは。。。
このあたりでご飯が蒸らし上がったようで、お店の方がタイミングをみてよそってくれます。
日本を代表する米どころ・新潟県産のコシヒカリを土鍋で炊いたごはん。こんなもの美味しくないわけがない。
村上市のお隣・関川村の米作り名人がつくったコシヒカリとのこと。
とりあえずご飯だけで口に入れると、噛むたびにお米の旨味や甘味がじわじわと滲み出てくる。最高。
そして、こちらが千年鮭 井筒屋(=きっかわ)のはらこ醤油漬。
10月下旬〜11月中旬の旨みが濃いはらこだけを厳選し、特製のかえし醤油で漬けたもの。食べたのは2月なので、冷凍保存してあるのかも。粒が大きい!
ご飯とはらこのコントラストが美しい。そして確実にうまい組み合わせに食べる前から笑みがこぼれる。
イクラ(はらこ)は独特の旨味を持っていて、その味わいがイクラ好きを惹き付けているのだと思うんですが、「千年鮭 井筒屋」のはらこ醤油漬はその旨味が極大。何なんだこれは、うますぎる……!
これまでそれなりにイクラを食べてきたつもりですが、少なくとも私の人生においてこれほどおいしいイクラを食べたことがありません。
イクラ自体の旨味と、専用のかえし醤油の風味が絶妙にマッチしていてたまらん。
締めは麹プディングで。砂糖を使わないのにほのかに甘い、優しい味わい。
新潟市からは少し遠いので迷ったけど、本当に来て良かった。ごちそうさまでした。
最後にひとこと
鮭コースにも鮭はらこの味噌漬がありこちらもおいしいんですが、やっぱり一番印象に残ったのははらこ醤油漬。
マジで美味しいので、もし訪れる機会があるなら単品でも丼でもいいのでぜひ食べてみてほしい。
塩引き鮭もめちゃめちゃうまいので絶対外せない。……等々言い出したらキリがないくらい、普段はまず味わえない鮭のおいしさを堪能できました。ご飯も最高においしかった。
遠くからでもわざわざ来る価値のある店だと思います。新潟旅行や出張の機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください!
オンラインショップもあるようなので、なかなか行けなさそうな方はのぞいてみるのもいいかも。
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