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2015年7月、夏の北海道にてツーリングデビューしてきました。
普通のホテルや温泉宿に泊まるのもよいのですが、せっかくバイクなのであれば一度泊まってみたかったのがライダーハウス。ツーリング客が泊まるためにつくられた、簡易宿泊所のようなところです。
今回いろいろ検索していて見つけたのが、小樽にある「レストハウスおしょろ」。
部屋といい料理の爆量っぷりといい、なかなかに個性的で面白い宿でした!
小樽市の西、国道5号線沿いにある「レストハウスおしょろ」
「レストハウスおしょろ」は、JR小樽駅からだと国道5号線を西に車・バイクで15分ほど行ったところにあります。トンネルを抜けてすぐ右なので、見逃さないように注意。
ちなみに「おしょろ」は「忍路」と書くこのあたりの地名。
この趣ある建物がそうです!
名物は「ヤン衆ラーメン」。ヤン衆とは、外からやって来た雇われ漁師さんのことを指すらしい。
基本的には食堂のようなところで、その裏に宿泊できる部屋を増設している形になっています。
声をかけると中からおかみさんが出てきて、部屋への道を教えてくれました。
やけに「本当に、本当に足元に気をつけてくださいね」と念押しされたのを不安に思いつつ…。
店の横を抜けて裏に回るとのことですが……え、この道?
年季の入った設備を楽しめる人向け。でも楽しい。
かなり年季の入った建物、乗ったら壊れたりしないか心配な階段、トタン屋根。
あ、これ面白いとこや。
「古い階段通路は気をつけて」
「足元にご注意」
「隣り近所の畑には入らないで下さい」
うん、いいよ。いい味出してる。
おじゃましまーす。
積み上がった布団、何かいろいろ書いてあるたくさんの張り紙。私以外のライダーさんは一人のようです。
奥はこんな感じ。ここを今日の寝床とする!
学生時代の合宿を思い出しますなあ。
布団や枕なんかにはシミがあったりもして清潔感はあまりないですが、雰囲気とすさまじい安さで許せようというもの。
(潔癖症の方、女性にはあまりおすすめしません)
壁には、宿泊客からの手紙や年賀状がびっしりと。集合写真、結婚や出産の報告などなど、このライダーハウスがどれだけ愛されてきたかわかります。
ほどなくして晩ご飯の時間に。レストハウスおしょろは、1泊2食付きなのです。しかも2,500円ほどとめちゃくちゃ安い。
泊まる所を出て外へ。
上から見るとねじれててちょっと怖い階段を降り、夕食へ。
ボリュームたっぷりの食事、しかもうまい!これで1泊2,500円とは…
私のほかに宿泊客は1人、北海道の伊達市から来た話好きのおじさん。
もう1人は夜のフェリーで帰る、大阪から来た渋い感じのおじさん。どちらも常連客らしい。
2人とも口をそろえて「ここのご飯はすごいよ」とおっしゃる。どうやら品数と量がめちゃくちゃ多いらしい。
これが一人分です。なんとご飯、味噌汁+おかず7品!チキンの照り焼きにフライ、刺身、煮魚と、メインになりそうなものがいくつもある。。。
しかもちゃんと全部美味しくて驚きました。刺身もしっかり新鮮、文句なし。
バブル時代よりツーリング客がめっきり減っていることや、次の日の予定などを話しつついただきます。
朝食もやっぱりかなりの量らしく、翌日昼にウニ丼食べに行く予定だと話すと「それは無謀すぎるよ…」と呆れられました。笑
毛利宇宙飛行士ゆかりの温泉「余市川温泉 うちゅうの湯(余市町)」へ
風呂の設備はないので、バイクで15分ほどの「余市川温泉(うちゅうの湯)」へ。
宇宙飛行士・毛利衛さんのふるさと余市町にあり、毛利さんの協力でできた温泉施設らしい。
受付のおばあちゃんや、裏になぜか売っている瓶入り竹の子がこれまたいい味出してる。
お湯もいい感じにヌルヌルでとても良かったです。
そうか、余市はマッサンの舞台でもありましたね。
余市川温泉の2回は休憩や食事ができるスペースになっています。(私が行ったのは閉店間際だったので、既に営業終了してました)
なぜか筋トレマシーンやマンガ、ゲームの攻略本まで置いてました。
毛利さんの写真やサインも。
朝食もお腹いっぱい。人が温かい宿でした
宿に戻り、翌朝。7時起床で朝食なのですが、とんでもなくでかい音のサイレン(だったかな?)で起こされて心臓止まるかと思いました。あれだけは寝覚め悪いのでやめてほしい。。。笑
これから宿泊される方におかれましては、7時より前に起きて朝食の場所に向かわれることをおすすめします。
パッと見それほどでもないように見えますが、これまたかなりの量の朝食。でもちゃんと美味しいのです。
最後は、ご主人とおかみさんが手を振って見送ってくれました。ありがとう、ありがとう。
あとがき
他のお客さんの話によると、完全に放置されたり寝具すらないライダーハウスも多いとのこと。
その点、この「レストハウスおしょろ」は、宿泊部分は多少布団が汚れていたりトイレが遠かったりしますが、ちゃんと寝る場所や寝具があるしご飯は美味しくボリュームたっぷりだし安いしで良いところでした。常連客に愛されるのも納得。
ただ残念ながら、道路拡張工事の影響で2015年9月までをもって閉店なされました。残念……。
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20年以上前に利用した宿泊施設の存在が引っ掛かっていました。場所、名前、何も手掛かりは在りません。でも、ネットサーフィン中に、この記事を通り、”おしょろ”の文字と、”FOLLOW ME”に使われている建物の写真で、”…もしかして?”と気付きました。階段や部屋の写真も懐かしく、朝、男性陣に起こして貰った事等を思い出しました。既に無くなったのが、残念です。色々思い出せ知れて嬉しかったです。有難う御座いました♡