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知り合いが話題にしていたのを見て試しに買ってみた、シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」。
なんでも、材料を入れてボタンを押すだけで料理ができあがるらしい。本当なら夢みたいな製品だ……!
水を入れなくても料理ができる”無水調理”も気になるところ。
結論から言うと、これ最高です。
「2017年買ってよかった」記事でMVPに輝いた自動食器洗い乾燥機(食洗機)と同様、うまく使えばキッチンでの労力と時間を圧倒的に減らすことが可能に。
凝ったこだわりの料理は鍋でも何でも使って時間と手間をかけて作ればいいですが、毎日そこまで時間をかけるのは大変。
このヘルシオホットクックを使えば、材料を切って入れ、調味料を加えてボタン押すだけです。
火加減もかき混ぜるのも自動なので、鍋についておく必要もなし。
浮いた時間にゆっくり休むもよし、趣味や家族との時間に充てるもよし。
クセがあるのでうまく使えるまで多少の慣れが必要ですが、便利なことは間違いなし。
食洗機とともに、一家に一台あって然るべきとさえ言える逸品です!
3種類ある「ヘルシオホットクック」どれを選ぶ?比較してみる
2018年2月時点で、ヘルシオホットクックには以下の3種類があります。
それぞれ2015、2016、2017年に発売されたモデルですが、それぞれ特徴や価格が若干異なるため以前のモデルも併売されている様子。
製品名 | 画像 | 発売年 | 容量 | 予約設定 | メニュー数 | 付加機能 | 参考価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
KN-HW24C | 2017年 | 2.4l | 15h | 155 | 無線LAN対応 音声発話 | 約5万8千円 | |
KN-HT24B | 2016年 | 2.4l | 12h | 143 | 約4万5千円 | ||
KN-HT99A | 2015年 | 1.6l | 12h | 100 | 約3万円 |
この3種類の大きな違いは、容量と付加機能、そして価格。
初代モデルであるKN-HT99Aは最もシンプルで、容量は1.6リットル(2〜4人分)。
あらかじめ登録されているメニュー数も最も少ないですが、その分価格は比較的お手頃。
2代目のKN-HT24Bは容量が2.4リットル(2〜6人分)にアップ。
メニュー数も少し増えて143に。
2017年発売の最新モデルKN-HW24Cは、容量2.4リットルは変わらず。無線LAN(Wi-Fi)経由でメニューがダウンロードできるほか、画面が大きく見やすくなりました。
これまでのモデルではブザーでお知らせだったところ、音声による案内にも対応。その分3モデルの中では一番高価。
私は基本的には1人で使うことと、無線LAN対応もさほど必要性がなさそうだと判断し、容量が小さくシンプルなKN-HT99Aを購入しました。
無水自動調理鍋・ヘルシオホットクックが届いた
Amazonで注文したヘルシオホットクックKN-HT99A。容量小さめのモデルとはいえ、なかなか大きな箱で届きました。
炊飯器のような見た目の本体、カラーは深めのレッド。それに説明書、メニュー、保存用のフタ、まぜ技ユニット、電源コードが入っています。
本体内には蒸し料理用の蒸し板、つゆ受け。
5.5合炊きの炊飯器と並べてみました。見た目だけでなく大きさもだいたい炊飯器と同じくらい。
ざっくりどのような特徴があるかについては、シャープ公式の以下の動画をどうぞ。
自動調理、予約機能について。
水なしで調理できる仕組み。
鍋と違い蒸気や栄養素を逃がさない、ということのようです。
社員さんが駆り出されでもしたのか、母と子の演技が微笑ましいレシピ編。
ホットクックでの調理の流れ
ヘルシオ ホットクックでの大まかな調理の流れは、以下の通り。
(1)材料、調味料を内鍋に入れる
(2)ヘルシオホットクックのメニューから料理の番号を入力(自動)、もしくは自分で調理方法や時間を設定(手動)
(3)スタート or 予約ボタンを押す
※めんゆでの場合のみ、一回目のブザーが鳴ったらフタを開け麺を入れる
最初はホットクックのメニューにある料理を作ってみて、特徴を把握してきたら徐々に作りたい料理にチャレンジしていくのが良いと思います。
ホットクックでいろいろ作ってみた
御託を並べてもしかたありません。一番のポイントは、ヘルシオホットクックでどの程度料理が作れるのか、どれだけラクになるのか。
いろいろと作って試してみました。
冷凍肉うどん
最初に作ったのは、大学時代からこれまで数百食は食べてるであろう冷凍肉うどん。
「讃岐麺一番 肉うどん(テーブルマーク冷凍食品)」は一人暮らしの強い味方。素晴らしさを今こそ語ろういきなり元々お手軽な食べ物で恐縮ですが、試してみたかったので。。。
ヘルシオには「めんゆで」というメニューがあるので、その番号を入力してセット。
濃い目が好きなので分量より少なめの水と冷凍麺、スープを入れてスイッチオン。
待つこと15分ほど、見事にうどんが完成していました!
全く問題なく、いつもの冷凍肉うどんの味。ただ、これまで鍋だと蒸発した分の水も全て中に戻るため、分量少なめにしたはずの水分も通常量くらいでした。
ちょっとブザー音が変な気がしたので説明書をよく読んでみると、「めんゆで」のメニューは
(1)水を入れてスイッチオン
(2)一回目のブザーが鳴ったら麺を入れる
(3)二回目のブザーで完成
が正規の手順だったみたいです。私はいきなり全部入れて一回目の「麺を入れて!」なブザーで完成としてしまってたようです。
ちゃんとできたからいいけどね。
お手軽豚汁
次に、カット野菜を使ったお手軽豚汁。余談ですが、豚汁を「ぶたじる」って呼ぶ人が多いのは北海道と北部九州あたりだけみたいですね。(私は長崎出身なので「ぶたじる」文化圏)
調理例よりやや少なめの水で試してみました。レシピでは600ccのところ500ccしか入れずにチャレンジ。
水、豚汁の具(冷凍)、白だし、味噌を入れます。
プリセットのレシピには味噌汁や豚汁は無いようだったので、野菜スープと同じくらいでどうにかなるだろうと手動1-1、設定時間20分でセット。
はい、できました!
買ってきた冷凍の具が小さくてショボめに見えますが、しっかり豚汁してます。
適当な鍋
白菜、鶏肉、しめじ、しらたきを入れた適当な鍋。糖質控えめにしつつたんぱく質など栄養素が取れるこういったものを普段よく食べるので、自動で作れるならすごく嬉しいぞ。
調味料は「プチッと鍋」を2つほど入れてみました。
無水調理メニューに「白菜と豚バラの重ね煮」があったので、その番号を入力してセット。水なしで果たして大丈夫なのだろうか。
完成したものを盛り付けた図。しっかりと水分が出て、鍋が出来上がってました。おいしい!
水を沸かして作るときはプチッと鍋2個でちょうどいいのですが、ホットクックでつくると水を使わず野菜の成分も残りやすいためか、若干味濃い目に仕上がっていました。
そういう意味では、塩分控えたい人にも良さそう。
インスタントラーメン
袋のインスタントラーメンも作ってみることに。
本来なら水を入れてスイッチオン→水が沸騰したら麺を入れる→完成、という順序をたどるのですが、面倒なので最初から水の中に麺を入れて一発調理できないかやってみることに。
※私が面倒がって試しにやっているだけで、ホットクックの公式なやり方ではありません
九州のインスタント麺といえばうまかっちゃんですよね。
やっぱりこの味!「うまかっちゃん」九州トップシェアのインスタント袋ラーメン!手動設定で煮物3分にセット。
待つこと15分ほど、できた!かな?
食べてみると、麺がだいぶ伸び気味。。。これはこれでおいしいけども。
ヘルシオホットクックの設定時間は沸騰してからの時間なので、最初から麺を入れつつ沸騰してからさらに3分となると茹ですぎてしまうんですね、なるほど。
例えば設定を1分にする、前述の冷凍うどんのときのようにめんゆで&一回目ブザーで調理をやめる、とか工夫の余地はありそう。
手間はなるべく減らしたいですからね。
※ホットクックのレシピ通りにやれば普通にちゃんとしたインスタントラーメンが作れます
インスタントラーメンのような元々大した手間もかからないメニューだと、自動調理鍋ホットクックの利点があまり活かせないかなというのが率直な感想。
これは今まで通り片手鍋で作った方がいいかもしれない。
無水カレー
特にその美味しさに驚いたのが、無水調理で作ったカレー。
ヘルシオホットクックで無水調理で作ったチキンカレー、めちゃめちゃうまい。これが放置で作れるんだから素晴らしいわ。
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2018年2月8日
おそらく水分の多い野菜を選んでいるであろうホットクック用レシピに合わせ、鶏肉・トマト・玉ねぎ・セロリを使いました。
セロリのクセはそれほど好きじゃないんだけど、大丈夫かな。
レシピ内の角切りトマトはホールトマト缶、鳥手羽元はカット骨なし鶏肉、すりおろしにんにくとしょうがはチューブタイプのものを使って手間を減らし、スパイシーなカレーが好きなのでカレールーの他にパウダーも若干入れ、ホットクックで調理開始。
70分ほどでカレーが完成!水は一切入れてないのに、そうとは思えないこのつゆだくっぷり。
これがもうとにかく美味しい…!野菜と肉の旨味がしっかり溶け込んでいる感じ。塩分とか調味料っぽくないのに濃厚。
セロリの苦味や臭いも全然ありませんでした。無水調理、凄い。
普通にカレーを作ろうとしたら、
まず肉を炒めて火を通す
→野菜や調味料を入れてある程度火を通したら水を入れる
→沸騰したら火を止めカレールーを溶かす
→火加減をみながら焦げ付かないようときどき混ぜつつ数十分
みたいな手順をたどると思うのですが、ホットクックなら材料入れる→スイッチオンで完成。
これだけ手軽においしい料理が作れるのが、何よりホットクックの素晴らしいところなんです。
メリットと注意点
最後に、ヘルシオホットクックを使うメリットと注意点をまとめておきます。
・火を使わないため煮込み中も注意を払う必要がなく、安全
・予約調理もできるため、例えば夜中に仕込んで朝起きたら料理ができている、という運用も可
(カレーのあたため直しに30分もかかった。。。)
・水分が蒸発しないため、普通のレシピで料理する場合は水の量を減らす必要あり
・炊飯器並に場所を取る
・基本的に食洗機で洗えない
※勝間さんのブログによると、内鍋以外はOKとのこと
ホットクック、旧ホットクックのマニュアルには、部品の食洗機使用はNGになっていますが、シャープの人たちが検査機関でチェックしたところ、内鍋以外は問題ないということになり、最新型から食洗機OKの表記に変わっています
ホットクックの部品は、内鍋以外は食洗機オッケーだそうです – 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ
あとがき
ややクセのある部分もありますが、材料切って入れてスイッチ押すだけで料理ができる、それが何より最高。
料理に使う時間も労力も精神力も節約できるので、うまく使えばQOL(クオリティ・オブ・ライフ)がグッと上がること間違いなしです。2018年MVP筆頭候補!
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