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2024年9月現在、iPhone Proシリーズ(12 Pro・13 Pro・14 Pro・15 Pro・16 Pro)で撮影可能なApple ProRAW。
Apple ProRAWはいわゆるRAWデータ(生データ)での撮影となるので、さまざまな画像処理をしても品質を落とさずに現像可能。
その代わりに、データ容量が大きくなってしまうデメリットも。
この記事では、iPhone 13 Proを使ったApple ProRAW撮影の設定方法と、実際のファイルサイズがどの程度違うかについて紹介します。
Apple ProRAWで撮影するための設定
iOS 14.3以降を搭載したiPhone 12 Pro・Pro Max、およびiPhone 13 Pro・Pro Maxでは、Apple ProRAWでの撮影設定が可能。
設定から「カメラ」→「フォーマット」と進み、「Apple ProRAW」のスイッチをオンにしてください。
これだけでApple ProRAWが撮影できると勘違いしがちなので注意(←私です)。
上記設定をした上で、カメラアプリを開いたときに縦持ちなら右上に表示される「RAW」のボタンを押すことで、RAW撮影がオンになります。
iPhone 12 Pro・13 Proユーザーはとりあえず設定をオンにしておいてRAWボタンを出現させておき、撮影時にどちらで撮るか選ぶのが良さそうですね。
通常撮影とRAW形式のファイルサイズ差は約15倍
同じ風景をApple ProRAW形式および通常の形式で撮影し、ファイルサイズを比較してみました。
まず1枚め。通常撮影(.HEIC)だと2MBのところ、Apple ProRAWでの撮影(.DNG)だと32.5MB。
後者の方が16.25倍大きいデータ容量となっています。
実際の写真はこちら。
HEIC
※HEICはApple独自の画像圧縮形式
RAWデータを現像した写真
2枚目。こちらは通常2.8MBに対し、RAW形式だと37.4MB(13.39倍)。
わかってはいたことですが、ファイルサイズの差は圧倒的。
Apple ProRAW形式で撮影しまくると、iPhoneのデータ容量的に少々厳しそう。
ここぞというときのみにするか、こまめにパソコン等にデータ移動させるかといった工夫が必要かもしれません。
Apple ProRAWで撮影するメリット
普通の撮影(HEICやJPG)とRAW撮影では何が違うのかについては、以下のStudio9さんの記事が詳しい。
超ざっくり言うと、HEICやJPGは圧縮されているため編集(レタッチ)したときに欠けた部分ができやすく、RAWは非圧縮で画像データをガッツリ持っているので編集により劣化しにくい、という感じでしょうか。
結局の所、JPEGとRAWの画質面での一番の違いは「編集(レタッチ)耐性があるかどうか」と考えて良さそうです。
JPGでもレタッチは可能ですが、RAWに比べると不都合が起きやすい。
その点、RAW形式だと明るさやホワイトバランス、コントラストなどを大きく調整しても劣化が起きづらい。
↓RAWデータを色々なテイストで現像してみたもの
ガッツリ容量を食うデメリットはあるものの、しっかりレタッチしていい写真に仕上げたい場合はApple ProRAWを活用したいところですね。