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ゲオが税込3,278円で販売している格安の骨伝導ワイヤレスイヤホン。
↓以前の記事では、骨伝導業界の雄・AfterShokzシリーズを長年使っている私がゲオの骨伝導を試してみた様子を紹介しました。
ゲオの3,278円格安骨伝導ヘッドホンってどう?Shokzファンの私がレビュー、OpenMoveと比較したこのゲオの骨伝導ヘッドホンですが、既に時代遅れとなりつつあるmicroUSBを今さら使っていることから考えても、2021年につくられた新製品ではないのでは……?と思ってはいました。
そんなとき、上記記事にもらったコメントがこれ。
これ、見れば見るほどドンキの6000円とそっくり
Amazonは3999円の?
(Bluetoothさんより)
ドンキの骨伝導ワイヤレスイヤホンはこれ↓らしい。なるほど、そっくりだ。。。
【今日から】ドン・キホーテPB、耳を塞がない骨伝導ワイヤレスイヤホンを発売https://t.co/Vde36GX1SO pic.twitter.com/6x8qIXJjxK
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) February 20, 2020
Amazonを探してみると、ゲオのものと見た目がそっくりな(自称)骨伝導イヤホンを発見。発売日は2020/3/10となっています。
もしかしてこれも中身は同じ製品なのでは……?
ということで、人柱として購入し確かめてみることにしました。
「SUTOMO」の骨伝導イヤホンが届いた
聞き慣れないSUTOMOというメーカーの骨伝導イヤホン。Amazonでクーポン利用後の価格が4,681円でした。
「ようこそ、ブルートゥースイヤホン世界へ」と怪しい日本語が出迎えてくれます。
裏面は打って変わって英語による説明書きと、メーカーLINE公式アカウントの案内。
点線四角で囲われた部分に「メーカー希望小売価格:19,800(税込)」と記載があるんですが、これはどこから出てきた数字なのか、単位は円なのか元なのかウォンなのかも不明。
中身は本体、microUSBケーブル、耳栓、収納袋、説明書。
やはり、ゲオのヘッドホンとかなり似ているように思うんですが、どうでしょうか……?
ゲオの骨伝導イヤホンとSUTOMO製品を比較してみる
ゲオの骨伝導イヤホンと、今回届いたSUTOMOの製品を並べて比較してみましょう。
左のブラックがSUTOMO、右のブルーがゲオのものです。
このアングルだと全く同じ製品の色違いに見える。
横から。この角度でも、全く同じ製品の色違いに見える。
右耳上の微妙な位置にあるマイクの穴も同じ。
耳に当てる部分。この角度でも……もうやめましょうか。
ほとんど同じものですよこれ。
microUSBポートで充電する点ももちろん同じ。
型番などのプリント内容だけは違っていました。
重量は、ゲオの骨伝導イヤホンが実測値で34.6g。
今回Amazonで購入した方は34.3gでした。
0.3gの差があるので中身が多少異なる可能性はありますが、それほど精密に作っているわけでもないだろうし1%は誤差の範囲内でしょう。
ちなみに、電源オンにしたときの「Power on.」オフにしたときの「Power off.」の声もまったく同じでした。聴いた感じ音質も同じ。
分解はしていないので部品レベルで全部同じかはわかりませんが、ほぼ同じ製品とみて間違いないでしょう。
AmazonのSUTOMO骨伝導イヤホン、サクラレビュー商品では?
ゲオの製品とほぼ同じ製品と思われる、SUTOMOという会社の骨伝導イヤホン。
この製品、以下の記事で紹介した「サクラレビュー・中国系コピー製品チェックリスト」にかなり当てはまってるんですよね。。。
【Amazon】中国系企業のサクラレビュー商品を見分けて除外する方法先頭にブランド名は必須。メイン画像の装飾はNG
Amazonの規約上、タイトル先頭にブランド名 or メーカー名を入れることは必須、かつメイン画像は白抜きで装飾なしがルールらしい。
このSUTOMOの製品、タイトル先頭にブランド・メーカー名は入ってないし、メイン画像はゴリゴリに水滴つきの加工がされてますね。アウト。
商品説明の日本語が怪しい&見慣れないフォント
Amazonに公開されている商品写真を見てみると、説明の日本語や漢字、フォントがちょっと変なのがわかります。
漢字は一部が中国で使われる簡体字になっているし、そういうことなのでしょう。
商品のメーカー会社名がGoogle検索結果に出てくるか?
SUTOMOという会社を検索してみたんですが、Amazonや他ショップの販売ページしか出てきませんでした。
参考リンク:Amazon.co.jp: SUTOMO
海外の会社であっても、コンシューマー向け製品をつくっているそれなりにまともなところであれば何らかの公式Webサイトが出てくると思うんですが。
「サクラチェッカー」で確認すると
サクラレビュー商品をチェックするWebサービス「サクラチェッカー」で確認してみたところ、サクラ度90%と出ました。
「レビュー探偵」で確認すると
こちらもAmazonのレビュー信頼度をチェックするサービス「レビュー探偵」でチェックした結果は、信頼度F。最低クラスという結果に。
以上の結果より考えられる「ゲオの骨伝導ヘッドホン」発売経緯(推測)
今回ゲオより新発売された骨伝導ヘッドホンは時代遅れのmicroUSB搭載、Amazonに全く同じ商品が別の正体不明中国メーカーより2020年から売られている。
さらにドン・キホーテが2020年に発売した骨伝導ヘッドホンとも酷似。
つまり、おそらくは中国で作られた骨伝導イヤホンを謳う製品が少なくとも2020年以前からあり、それに目をつけたゲオが仕入れてパッケージだけつくり格安販売をはじめた、ということなのでしょう。
(ドン・キホーテも同様)
少なくとも、オリジナルで企画・設計・生産している製品ではなさそうです。
というか、オリジナル製品で骨伝導イヤホンがこんなに安く売れるわけがないですね。
※念のためですが、単に事実に基づく推測をしているだけでゲオさんを批判しているわけではありません。そういう製品は世の中に他にもたくさんあるでしょうし。
個人的には、骨伝導イヤホンならShokzがおすすめ
ゲオの骨伝導イヤホンは3,278円と非常に安いですし、この値段なら十分と考えるユーザーもいるようです。
一方で、いくら安くてもこのクオリティでは話にならないとコメントしている人もそれなりにいて、賛否両論。
個人的な評価としては、前回のレビューにも書いた通りです。↓
- 音はややこもっているが、それなりに聴ける
- 骨伝導の特徴として「耳をふさがずに音楽が聞ける」メリットは一応ある
- 音漏れが非常に大きく、電車や静かな場所等での利用は控えた方が良い。骨伝導というより耳元スピーカーに近い感覚
- マイクの性能は低いので(位置が微妙なせいかも?)、通話には向かない
- 今どきmicroUSBなので互換性は低めだが、手持ちのデバイスによっては充電ケーブル共用可能
- 手に入れたばかりなので耐久性は未検証
骨伝導イヤホンのShokzシリーズを4年間毎日のように使っているユーザーとしては、やはり多少高価でもそちらの方が断然おすすめ。
現在販売されている主な4機種を紹介しておきます。
OpenMove(エントリーモデル)
Shokz骨伝導イヤホンの中で最も安いエントリーモデルが、OpenMove(オープンムーブ)。
他のShokz機種との大きな違いは装着感の違い、バッテリーの駆動時間がやや短い、急速充電機能がない、充電方式がUSB-Cであること。
装着したときの感覚に関しては比べてみないと何とも言えないところではありますが、私の感覚では他機種よりやや締め付けが強め。これは良し悪しは一概には言えず、好みによるでしょう。
また、他機種と形状がすこし違うので(上の比較表参照)、少し上を向いたときに首にバンドが当たりやすいのがややデメリット。
とはいえ骨伝導としての一通りの優れた特徴をしっかり備えており、骨伝導イヤホンの入門デバイスとしては十分おすすめできる製品です。
「OpenMove」をレビュー。骨伝導防水イヤホンのエントリーモデル、長時間使っても疲れにくく運動用にもオススメ【おすすめ】OpenRun(スタンダードモデル)
OpenMoveより高くOpenRun Proより安い、中位のスタンダードモデルがOpenRun。
個人的に、これから骨伝導イヤホンを買う人には一番オススメなのがこのOpenRunです。
上位モデルのOpenRun Proと比較したときの違いは音質とバッテリー駆動時間ですが、音質に関してはProの方が断然いいというほどの違いは(私は)感じませんでした。
バッテリーに関しても、8時間以上ぶっ続けで音楽を聴くことはほぼないので、食事などの休憩時に充電しておけば困ることはない。
また、なぜか上位のOpenRun ProよりもOpenRunの方が防水防塵性能は高く軽いのも特徴。
OpenRunが、これだけの割引価格で買えるチャンスはなかなかない。おすすめです。
骨伝導イヤホンOpenRun(Aeropex)をレビュー!軽量防水で運動用や長時間の使用にも最高OpenRun Pro(ハイエンドモデル)
Shokz骨伝導イヤホンの中でも最も効果でハイエンドなモデルが、OpenRun Pro。
最先端の第9世代骨伝導技術が用いられており、5分の充電で1.5時間使用可能・バッテリー駆動が約10時間・音質がいい、と他機種よりも優れた特徴を持っています。
私としてはOpenRunで十分かなとも思うのですが、音質やバッテリー性能にこだわりたいユーザーはこちらを選ぶのもありかもしれません。
骨伝導ヘッドホンOpenRun Proをレビュー!他機種と比較した違いは急速充電対応、迫力ある低音再生などOpenComm(ブームマイクつきモデル)
近年増えているZoomなどのオンライン会議や、ゲーム等でのボイスチャットにも使いやすいのがOpenComm。
OpenCommの特徴は、ブームマイクがついておりマイクの音質が向上していること。
他のShokz骨伝導イヤホンも必要十分なマイクは備えていますが、特にマイクを使う機会が多いユーザーであればOpenCommが最適です。
マイクを通した音声を録音してみたので、聴き比べてみてください。
【OpenMoveの場合】
【Aeropex(OpenRunの前世代)の場合】
【OpenCommの場合】
OpenMoveやAeropexに比べ、周囲の雑音レベルが劇的に低減されているのがわかるはず。ノイズキャンセリングがしっかり効いている様子。
声もこもったり割れたりすることなく、明らかにクリアに聞こえます。
もちろん、音楽を聴く分にも骨伝導イヤホンとして十分な性能を持っています。
普段使いにも通話にも活躍する、たいへん有能なモデル。
Shokz OpenCommをレビュー!オンライン会議やボイチャに最適な、ノイズキャンセリングマイク搭載の骨伝導イヤホンゲオ骨伝導ヘッドホンのレビュー動画 on YouTube
ゲオ骨伝導ヘッドホンのショートレビュー動画をYouTubeにアップしています。お時間のある方はこちらもどうぞ!
ゲオの骨伝導イヤホンをチェックしたい方はこちら
それでもやっぱりゲオの骨伝導ワイヤレスイヤホンの安さに惹かれるという方は、以下の公式ページからチェックしてみてください。
Amazonにもあるコピー商品とはいえ、この安さだし気になりますよね。
そもそも価格も異なりますし、BTチップの性能も異なるので当たり前と言えばあたりまえ、形に関しても中国では同じ形の外装をかなり多くの生産先が使用しています。どちらの販売元も違う意味で頑張っていると思います。高くて性能が悪いのは論外ですが…。GEOモデルはカラーとか、バッテリーとか中身がカスタマイズしているのでオリジナルとうたっているのでは?分解した中身のレビュー見ていたいです。
確かに価格は大きく異なりますが、骨伝導イヤホンとして謳っているからにはどちらを買うか迷うユーザーもいるでしょうし、そういった方の参考になればと比較レビューをしました。
中身に関しては知る由もありませんが、一通り使ってみたかぎりでは”そのまんま”な印象ではありますね。
分解に関しては専門知識がないのでちょっと躊躇しますが、検討します。ありがとうございます!
ゲオのサポートセンターの電話番号をググったところグラモラックスという会社が出てきたので調べてみたところゲオの傘下のようで、ここの会社が仕入れたものをゲオブランドで販売しているみたいです。
なるほど、そういうことなんですね。グラモラックスというグループ会社がゲオのPB商品仕入れをしていると。
確かに、元グラモラックスのHP見ても思いっきりこの骨伝導イヤホンがフィーチャーされていますね。
https://www.gramolux.co.jp/index.html