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私のふるさとであり古くから栄えた歴史ある街・長崎には、カステラ元祖の福砂屋や松翁軒、ちゃんぽん・皿うどんの元祖である四海樓、かの坂本龍馬がつけた刀傷が残る料亭花月など、100年以上つづく老舗が数多くあります。
そんな名店のうちのひとつが、元祖茶碗むしと卓袱(しっぽく)料理の「吉宗」。
「よしむね」ではなく「よっそう」と読みます。
江戸時代の慶応二年(1866年)に創業し、長崎の地で百五十年以上の歴史を紡ぐ店。
長崎市の繁華街・浜町にありアクセスもしやすいので、地元民はもちろん観光客にも人気が高い吉宗。
他県出身の妻にもぜひこの味を知ってもらおうと、年末の帰省時に行ってきました!
吉宗へのアクセスと基本情報
吉宗(よっそう)は、長崎市でも一番の繁華街である浜町にあります。
路面電車で行くなら、4号・5号系統の「めがね橋」「浜町アーケード」、1号・4号系統の「観光通」いずれの電停からでも徒歩5分以内。
眼鏡橋や新地中華街からなら徒歩で行けますし、長崎駅・原爆資料館・平和公園からだと1号系統の崇福寺行き電車に乗って「観光通」で降りればOK。
【吉宗の基本情報】
店名 | 吉宗 |
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電話番号 | 095-821-0001 |
住所 | 長崎県長崎市浜町8-9 |
営業時間 | 11:00〜16:00(15時オーダーストップ) 17:00〜21:00(20時オーダーストップ) |
定休日 | 毎週月・火(祝日・繁忙期は除く) 1月1日、8月15日、12月31日 |
Web | 公式:長崎の元祖茶碗むしと卓袱料理の吉宗(よっそう)|公式サイト |
「吉宗」昭和二年造の歴史ある店構え。観光客にも大人気
「吉宗(よっそう)」は長崎市内でも一番の繁華街、浜町のアーケードから入ってすぐのところにあります。
私たちが訪れたのが帰省客なども多い12月30日のお昼時だったので、お店前は長蛇の列。
可能ならば観光シーズンやピークタイムを避けて行くのがおすすめ。
法被(はっぴ)を着た店員さんが、一組ずつていねいに案内してくれます。木札を鳴らして来客を伝える昔ながらの知らせ方も風情があってよい。
特に都会ではなかなか見ることのない、歴史的な建造物。昭和二年に造られたとのこと。
この亀はおそらく長崎の伝統工芸品「長崎べっ甲」でしょうか。
玄関、階段、天井など店内のすべてに歴史を感じさせます。ですが手入れが行き届いているのかリニューアルされたのか、伝統とモダンさを同時に表現したような不思議な空間。
私たちは赤ちゃん連れということもあり、座敷に案内してもらえました。
通路を挟んで向かいの部屋にはテーブル席も。
吉宗のメニュー。基本となる茶碗むし御一人前(茶碗むし・蒸寿し揃)が1,485円。茶碗むし単品が858円など。
他に角煮などが豪華に揃った吉宗定食、天ぷら定食、幕の内などがあります。
(※価格はいずれも2022年12月30日の情報)
優しい味わいの丼入り茶碗むしと、彩り豊かな蒸寿し
味のある器とお盆でやってきた、吉宗定食(2,530円)。
吉宗の茶碗むしはよく見る湯呑みサイズの茶碗蒸しとは違い、丼ぶりのような大きなお椀に入っているのが特徴。
ダシがきいていてとてもおいしい!子供から高齢の方まできっと気に入る、優しく素朴な味わい。
吉宗のもうひとつの名物、蒸寿し。茶碗むしと一緒に蒸す「夫婦蒸し」らしい。
黄色は錦糸卵、茶色は穴子の蒲焼そぼろ、ピンクは白身魚のでんぶ。彩り豊かで茶碗むしともよく合う。
長崎の中華料理店などでもよく提供される名物、角煮。そりゃ間違いなくうまい。
こちらは天麩羅定食。茶碗むしは上述の吉宗定食より少し小ぶりになりますが、その分天ぷらの豪華さがすごい。
なんと大きなエビの天ぷらが5本も乗ってました。大満足。
長崎の名店「吉宗(よっそう)」の茶碗むしを、ぜひ
余談ですが、現在の「吉宗」当主である七代目の吉田宗由さんは中学の同級生だったりします。あだ名はそのまんま「吉宗(よっそう)」でした。
同級生が伝統ある店を継いで頑張ってるんだなあ……と思うと、感慨深いものもあり。
長崎文化とともに百五十年の歴史を刻んできた茶碗むし。長崎旅行の際には、ぜひ吉宗を訪れてみてください!