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既に600冊以上を自宅で裁断・スキャンし電子化(自炊)してきた私。
そんな私がこれまでずっと使ってきたオススメの自炊に使う裁断機が、Carl(カール)のDC-210N。
自炊ブログを運営する私がなぜ他のメーカーではなくカールDC-210N推しなのか?
その理由を、ここで改めて書いておきたいと思います。
裁断機をこれから買う方の参考になれば!
裁断機の価格、大きさ、重量の比較
まずは、自炊に使える代表的な裁断機の本体・替刃の価格、大きさ、重量について、人気のある3機種を比較してみます。
※2024年10月現在のAmazonでの価格
名前 | 本体 価格 | 替刃 価格 | 裁断 能力 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|
プラス PK-513LN | △ (40,773円) | △ (10,851円) | ◯ (160枚) | △ (W405×D402×H440mm) | △ (13kg) |
大型裁断機 DS-858A4(中国製) | ◯ (17,980円) | ◯ (4,480円) | ◎ (435枚) | △ (W390×D645×H330mm) | × (17kg) |
カール DC-210N | ◯ (10,036円) | ◎ (405円) | △ (40枚) | ◯ (W360×L490×H80mm) | ◎ (2.6kg) |
上の表を見てわかることは、
- プラス PK-513LNは本体・替刃価格ともに高めで、サイズも大きい。ただ裁断能力は高い
- 大型裁断機 DS-858A4はプラスより安く圧倒的に多くの枚数を切れるが、一番大きく重い
- カール DC-210Nは安い上ダントツに小さく軽いが、裁断できる枚数が少ない
といったところ。
上の表に出てこないところで考えるべき要素としては、安全性、切断面が垂直になるかどうか、といったポイントがあります。
【安全性】切断面に指が入らないカール裁断機がいちばん安全。プラスも安全対策が比較的ちゃんとしているが、中国製裁断機はかなり注意が必要
【切断面】プラス、中国製裁断機は断面が若干斜めになるが、カール裁断機は垂直にカット可能
以下の記事も参考にしてください。
- 【自炊(本の電子化)完全マニュアル】第1回「裁断機をえらぼう!」
【自炊(本の電子化)完全マニュアル】第6回「裁断機・ScanSnapを手入れしよう!」 | おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?
私が自炊にカール裁断機DC-210Nをえらぶ2つの理由
私が自炊用にカール DC-210Nを選んだ決定的な理由が2つあります。
① 裁断可能枚数の多さは、自炊のクオリティ・スピードのアップに繋がらない
前述の比較表でわかるように、カール裁断機のネックは裁断能力(一度に切れる枚数)が少ないこと。
しかし、何百冊も自炊してみてよくわかったことがあります。
それは、裁断能力が高くても、自炊のクオリティ・スピードは変わらないこと。
まず、裁断のクオリティ面に関して。
今回紹介している3機種は、どれもきれいに背表紙を裁断できる切れ味があります。
そして、裁断してしまった本は、ただの紙の束。
どの裁断機でカットされたか、など当然ながら全く関係ありません。
唯一違いがあるとすれば、プラスと中国製裁断機では切断面が若干斜めになることくらい。
というわけで、クオリティに関して差はほとんどないと言っていいでしょう。
問題はスピードです。
裁断のスピード面に関して。
裁断能力が高いと本を素早くバラバラにすることができ、より短い時間で自炊できるはず!
…と思っている方は結構いるのではと思います。
結論から言うと、それは間違っています。
なぜなら、一定以上の能力を持つ裁断機での自炊作業において、ボトルネックになるのは裁断時間ではなくスキャンの時間だから。
具体的な数字で見てみましょう。
以前の記事(序章「本の電子化に向けての3つのハードル」)で、カールの裁断機を使ってマンガ1冊あたりの裁断〜スキャンにかかる時間を計測しています。
- 解体&裁断:1分10秒
- スキャン:4分30秒
2冊以上連続して自炊する場合、前の本をスキャンしている間に次の本を裁断するわけですが、それを終えてもあと3分ほどスキャン完了を待つ必要があります。
つまり、裁断時間がこれ以上早くなったところで、スキャンにかかる時間が早くならない限りトータルの所要時間は変わらない、ということ。
この時点で裁断能力の高いプラス、中国製裁断機のメリットは「小分けにする面倒さが少なくなる」くらいであることがわかります。
しかし、カール裁断機にはそれを上回るかもしれない、もう1つのメリットが。
② カール裁断機はスライド式なので、座ったまま操作しやすい
3つの裁断機(左からプラス、中国製、カール)を見比べてみてください。
左の2つ(プラス、中国製)は上から押しこむ方式なのに対し、カールの裁断機はスライド式になっています。
上から押し込む方式では座ったまま力を入れるのは難しいため、立ち上がってから裁断することになるでしょう。
それに対し、カールの裁断機はその場で座ったまま裁断することが可能。
何冊も裁断をするのに、いちいち立ち上がって裁断するのは非常に面倒だし、労力を使います。
かと言って、家で立ちっ放しで作業するのも疲れるもの。
カールの裁断機なら、自分が座った周りに本と裁断機を並べて、その場でサクサク裁断することができます。これはかなり大きなメリット!
自炊しやすい裁断機をえらぼう
以上、現在販売されている裁断機のなかで、カール DC-210Nがオススメである理由を書いてみました。
この記事を書いたあと、「自炊裁断機」をうたったダーレ Durodex 自炊裁断機 200DXが登場。
プラスPK-513LNに似ていますが、より軽く裁断枚数も多いので、自炊にも使いやすい。
多少高価でも1発でざくっといきたい派の方はこちらもおすすめ!
自炊用の裁断機ダーレDurodex 200DXで本を裁断。ほとんどの本が一発で切れて素晴らしいぞ!
自炊まとめ記事は以下から。この記事を見れば全てわかるようになっています。
【2024年最新】本の「自炊」方法まとめ。紙の本を裁断・スキャンしてデータ化して読む全手順と必要なものを徹底解説
ここの情報を見て、Carlの裁断機に決めました。
使い始めてみましたが、なかなかいい感じです!
>やす さん
コメントありがとうございます。気に入っていただいたようで、何よりです!
詳細に教えて下さり、本当に助かります。
たぶん、CarlをScansnapと共に注文すると思います。
本や書類の山に埋もれて、身動き取れない状態から解放されるためです。
Ushigyuさんの記事で決心がつきそうです。
呼吸器内科の医師をしています。
お役に立てることがあれば、どうぞ遠慮無く。
有り難うございます。
大國さん、嬉しいコメントありがとうございます!
自炊にはその組み合わせで間違いないと思いますよ(^^) わからないことがあれば聞いてくださいね。
蔵書が何百冊もあるなら、知り合いに手伝ってもらうか、スキャンサービス等に頼むのが楽かもしれないです。1冊5分程度とはいえ、さすがに骨が折れますから…(僕は意地で全部やりましたけど(笑))
呼吸器科、お世話にならないのが一番ではありますが、もしものときはよろしくお願いします!
ついに、手に入れ、Scansnap 1500M,とDC 210 Nを使い始めます。
目下、1500Mのマニュアルを手にしています。
うまく行くようお祈り下さい。
いつでも何でも私でよければ相談にのります。
有り難うございます。
大國 義弘
7-22
ついに届きましたか!おめでとうございます。
うまくいくといいですね。
(もちろん、当ブログで解説している通りにやればうまく行くはずです)
Scansnapの設定については、以下の記事にまとめてあるので参考にしてくださいね。
自動にしていると綺麗に読み取れない場合もあるので、お気をつけて。
https://ushigyu.jp/2010/12/07/jisui-4-scan/