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福岡県の南西の端っこ、福岡市よりも佐賀に近い場所にある元城下町、柳川。
街にはお堀と城下町らしい街並みが一部残っており、川下り(お堀めぐり)や北原白秋のふるさととしても知られている街です。
この柳川市の名物といえば、なんといってもうなぎのせいろ蒸し。
うなぎのせいろ蒸しを300年以上前に最初に考案したのが、今回紹介する「元祖本吉屋」。
タレをまぶしたご飯の上に、焼き上げたばかりのうなぎの蒲焼をのせ、うなぎと味の合性がよい、しかも色添えにもなる金糸卵をあしらって、二度せいろで蒸します。
(元祖本吉屋 – ご案内)
他の店よりも若干高めの価格設定ではあるのですが、やはり最初に食べるなら元祖だよねえ…ということで、行ってきました!
うなぎのせいろ蒸し発祥の店、創業1681年の「元祖本吉屋」
なんとも伝統を感じさせる店構え。
柳川市の中心部に近い場所にあるのですが、あまり大きな都市ではないこともあり周りはかなり静か。車で来る場合には結構細い道を通るのでご注意を。
内部も昔ながらの料亭のような感じで年季が入っており、いかにも老舗といった風情。
めちゃめちゃ方言バリバリの額が飾ってありました。「ばってんくさんも…」
通されたのは1階の座敷。平日の16時頃だったのでさすがにお客さんは少なかったですが、ピーク時は1〜2時間待ちなんてこともあるとか。
献立。せいろ蒸し定食・蒲焼定食は4,200円。全体的にざっくりした値付けのような…(すみません)
ちなみに、単品のせいろ蒸しでもご飯に乗せられているそうですが、単品の蒲焼だとごはんはついていないとのこと。それならばと同行者とあわせてせいろ蒸し単品、蒲焼定食を注文。
中庭を見ながらうなぎを待ちます。
蒲焼&せいろ蒸しを食す。やっぱりせいろ蒸しがうまい!
まずは蒲焼定食から。
多めのごはんに、いかにも濃厚そうなタレに漬かったうなぎ。
ふむ、いい光沢だ…!
いただきます!
初代から続く秘伝のタレは濃厚で、それにどっぷりと漬けられたうなぎの味はかなり濃いめ。
香ばしいうなぎと相まって美味しいんですが、私としてはちょっとタレが強すぎ(多すぎ)るかな?という感じ。
なので、ご飯に乗せていただきましょう。このビジュアルは…たまらんっ……!
口の中がタレで甘辛く染まってきたら、あっさりと肝吸いを味わいつつ軽くリセットを。
山椒をかけるといいアクセントになってまたいい感じ。
この組み合わせ考えた人すごいな。
お次はせいろ蒸し。時代を感じさせるセイロに入って出てきました。
(正面に「本吉屋」の名入りだったのに撮り忘れた。。。)
タレがたっぷりとしみこんだご飯と一緒に…おお、これは美味しい!
一見蒲焼よりも味が濃そうに見えますが、ご飯には違うタレを使っているのか見た目よりもくどい感じは少ない。
うなぎはあまりパリっとはしていないですが、ほくほくふっくらとしてご飯によく合います。
個人的には、このお店では蒲焼より断然せいろ蒸しですねー。
柳川の風習「さげもん」を見つつ店をあとにします。
女の子の生まれた家庭で飾るものとのことなので、お雛様のような感じでしょうか。
あとがき
せいろ蒸しの元祖として名高い本吉屋さん、柳川に来るならやはり要チェックですね。
周りにも多くのうなぎ屋さんがあるようなので、次回は他店に入って食べ比べてみたいと思います!