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スマートフォンで手軽にカメラが使えるようになり、多くの人にとってより写真撮影が身近になりました。
旅先での絶景から何気ない日常の一コマまで、人物からペット、食べ物まで。
ほとんど誰でも、無くしたくない写真の1枚や10枚や1,000枚、あるでしょう。
昔はフィルムカメラで撮って現像しアルバムに収めていた写真も、今やデータの形で残すのがほとんど。
便利になった一方で、バックアップをサボっていると一瞬にして無くしてしまうリスクもはらんでいます。
iPhoneやAndroidスマホを無くしたり壊した、パソコンが故障した、操作をミスった、天災や火事等の被害に遭った、などなど。
予測困難なこれらのトラブルに備え、常にバックアップを取っておかなければなりません。
……べき論としてはそうなのですが、スマートフォンやパソコンに疎い人の中にはまだまだ「iPhoneで撮影してそのまま、無くしたら終わる」「パソコンに保存してあるけどバックアップ取ってない」といった声も聞かれます。
実際、先日もFacebook友達の一人が「iPhone壊れた!子供の写真が全部消えて悲しい。。。」と嘆いてるのを見たばかり。
そこで、今回はiPhoneなどスマートフォンやパソコン内に入っている写真のバックアップ方法についてまとめました。
もし不安なら先延ばしにせず今すぐバックアップを取って、有事に備えましょう!
写真が消えるリスクはたくさんある。ほとんど予測不可
まず、写真が消えてしまうリスクにはどのようなものがあるのか?確認しておきましょう。
天災や火災
地震や台風、水害など、天災はいつやってくるか予測ができません。火災も同様。
考えたくもないことですが、そんなときにパソコンやスマートフォンのデータをどうこうしようなんて土台無理な話。というか命の方が大事なのでそんなものにかまっている暇はありません。
パソコンやスマホの故障、破壊
パソコンやスマートフォンは便利なものですが、家電などと同様にいつ壊れるかわかりません。
経年劣化で壊れる場合もあれば、「間違って落とした」「子供やペットがやらかした」「何もしてないのに壊れた」など、こちらも予測不可能。
いつだって起こりうるものだと考えて対策しておく必要があるでしょう。
スマートフォンの紛失や盗難
いつだって持ち歩くスマートフォンは、無くしてしまうリスクもそれなりに孕んでいます。
路上で落とす、お店や電車、バス、タクシーなどに忘れる、酔っ払ってなくす、盗まれる。
iPhoneやAndroidスマートフォンで撮影した写真をどこにもバックアップしていなかったら、その時点でアウトです。泣くに泣けない。
アルバム等に入れてある写真の劣化
現像してアルバム等に入れてある写真は、電子機器と違って壊れることはありません。天災はさすがにどうしようもないですが、家から持ち出さなければ紛失のリスクも低いでしょう。
ただ、現像した写真のデメリットとしては劣化があります。昔の写真を見てみればわかるとおり、日焼け等で色あせてしまい当時の色味が失われているものが多いはず。
(それも味があるっちゃあるんですけどね。。。)
デジタルでない紙の写真はバックアップが取れないし、誰かに送ったりすることもできないので扱いづらいしリスクにも対処しにくい。なのでまとめてスキャンしてデータ化することをおすすめします。(後述)
クラウドサービスを使ってバックアップ
バックアップを考えるとき、まず活用したいのがクラウドストレージサービス。
サービスを運営する会社のサーバーに保存することになるので、家がなくなろうがPCやスマホが壊れようが関係なく大切な写真を保持してくれます。
以下紹介するサービスはちょっとやそっとでは潰れそうもない大手企業が運営しているので、そう簡単にサービス終了することも考えにくい。万が一そうなったとしても別のサービスに乗り換えればいいだけですしね。
プライベートな写真を企業に預けることに不安を覚える方もいるかもしれませんが、「自宅のパソコンとGoogleのサーバーと、どちらが強固なセキュリティを持っているか」と問われれば圧倒的に後者じゃないですか?
複数のサービスを併用しておけばさらに安心感が高まりますし、例えばGoogleフォトなら「ネコ」「ラーメン」といった文字列で写真が検索できるなど利便性も大幅にアップしますよ!
Googleフォト
写真をバックアップしたいユーザーにとってまず最初に試すべき神のサービス、それがGoogleフォト。
なんと容量無制限かつ無料で写真を保存できるほか、前述の通りキーワード検索までできちゃう優れもの。
Googleフォトは、2021年6月より容量無制限サービスを終了。無料で使える容量は15GBになってしまいました。残念。。。
写っている人の顔を認識して、その人が写っている写真だけを表示する……なんてこともできちゃいます。
動画ももちろんOKで、さらにはLive Photosの写真+動画まで両方きっちり保存してくれていました。
WindowsやMacパソコン、iPhoneやAndroidスマートフォンいずれのデバイスでも利用でき、半自動でバックアップ。
※iPhone/Androidアプリの場合、全自動ではなく立ち上げたタイミングでバックアップが実行される模様
バックアップしたいけどどうすればいいかわからない……という人に、まず使ってみてほしいサービスです。
【対応機器】
Windowsパソコン
Mac
iPhone
Androidスマートフォン
【容量】
無料で15GB、大容量の有料プランあり
【料金】
15GB(無料)
100GB(月250円)
200GB(月380円)
2TB(月1,300円)
5TB(月3,250円)
Dropbox
クラウドストレージ言えば真っ先に名前が挙がるのが、Dropbox。
写真データも含め、あらゆるファイルをクラウド上に保存しいつでも利用することができます。
パソコンやスマートフォンに保存された写真を自動的にアップロードする設定が可能なので、もしもの時にも安心。
無料のベーシックプランだと、2GBしか使えないため全ての写真や動画を保存するには心もとない。
メインのバックアップ用としてがっちり使うなら、1,300円/月のPlusプラン(容量1TB)が必要になるでしょう。
写真や動画以外のファイルも含めてクラウドに保存したい場合には、最有力の選択肢となり得ます。
【対応機器】
Windowsパソコン
Mac
iPhone
Androidスマートフォン
【容量と料金】
無料(〜2GB)、月1,300円/年12,000円(〜1TB)、月2,600円/年24,000円(〜2TB)
iCloud
Appleのクラウドストレージサービス、iCloud。
iPhoneやiPad、MacといったApple製品を使っているならバックアップとして検討すべきサービスです。
設定しておけば、iPhone/iPadの写真ライブラリやMacの写真.appと連携して自動的に写真や動画をバックアップ。心強い。
無料で使えるのは5GBまでで、130円/月だと50GB、400円/月で200GB、1,300円/月で2TBの容量を利用できます。
iCloudはiPhoneのまるごとバックアップにも利用する場合があるので、全部でどの程度の容量を使うのかを確認しつつプランを選ぶのがよいでしょう。
iPhoneを機種変更し、iCloudバックアップでアプリやデータを復元する手順と注意点
【対応機器】
iPhone
Mac
【容量と料金】
無料(〜5GB)
月130円(〜50GB)
月400円(〜200GB)
月1,300円(〜2TB)
Amazon Photos
あのAmazonも、写真や動画を保存するクラウドサービス「Amazon Photos」を運営しています。
Windows/Macパソコン、iPhone/Androidスマートフォンを問わず使えて、自動的にバックアップ。
ただし、年3,900円(月400円)のAmazonプライム会員でないと使えません。
Amazonプライム会員ができることや料金、解約方法までくわしく解説!無料体験30日間&1,000ポイント紹介特典も 非公開: Amazonプライムが月額500円のプランを開始!改めてプライム会員のメリットと便利な使い方を紹介Amazon Photosの特徴は、Googleフォトと違ってRAWファイルでもそのままバックアップできるところ。しかも写真に関しては容量無制限。
その一方で、ビデオ(動画)は無料だと他ファイルと共通で15GBまでしか保存ができません。有料のAmazonストレージを購入すればその範囲内で保存が可能。
写真だけならプライム会員にとって最強のサービスだけど、動画の容量にはちょっと不安あり。
とりあえず写真は全て保存しておいて、メインのバックアップとして使うなら有料プランを検討してみるといいでしょう。
【対応機器】
Windowsパソコン
Mac
iPhone
Androidスマートフォン
【容量と料金】
プライム会員(年3,900円)限定サービス
・写真は無制限
・動画は15GBまで追加料金無料、それ以上は↓の表の通り
OneDrive
OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービス。
Windowsパソコンはもちろんのこと、iPhoneやAndroid、Macの写真を保存することもできます。
無料で使えるのは5GBまでで、249円/月で50GBまで利用可能。
また、WordやExcel、PowerPointなどの利用権が含まれた「Office 365 Solo」であれば1TB使えます。料金は12,744円/年(月払いなら1,274円/月)。
MicroSoft Officeのユーザーであれば、ストレージに加えてOfficeの各ソフトも使えるのでかなり有力な選択肢になりそうですね。
【対応機器】
Windowsパソコン
Mac
iPhone
Androidスマートフォン
【容量と料金】
無料(〜5GB)
月249円(〜50GB)
月1,274円(〜1TB、WordやExcelなどMicrosoft Officeの利用料込み)
なお、公式サイトだと年額12,744円するMicrosoft Office Soloですが、Amazonで購入すると少し安く購入できます。
Flickr
写真をネットにアップして保存できるサービスの老舗といえば、Flickr。
かつては無料で1TBまでアップロードできる便利なサービスでしたが、2019年よりプロ向けにシフトした関係から無料では写真・動画合わせて1,000点までしかアップロードできなくなってしまいました。
無料版のユーザーは現在、1TBのストレージを利用できているが、これが来年には写真あるいは動画を1人1000点までしか保存できなくなる。
写真共有のFlickr、無料版は1TBから1000点に縮小、超過分は2019年2月5日に削除へ – ITmedia NEWS
有料版のFlickr Proは年額50ドル(約5,500円)で、サイズの大きい写真や動画を無制限にアップロードできます。ただしアップできる動画の長さは10分までで、RAWデータには対応していません。(2019/2現在)
また、WindowsやMacから写真を自動アップロードするためにはFlickr Uploderというアプリが必要なのですが、有料のProユーザーにならないとこのアプリは入手できなくなっているようです。
無料だと1,000枚制限やPCからの自動バックアップ不可なのでイマイチですが、年5,500円で容量無制限に写真がアップロードできるのはそこそこ魅力的。さらにオンライン上でアルバムを作ってWebに公開したり、友人に共有するといったことも可能です。
一方で動画は10分まで、RAWデータ非対応、また公式サイトが日本語で表示できず使いにくいのは注意すべきポイント。
【対応機器】
Windowsパソコン、Mac(ただし自動バックアップにはPro加入が必須)
iPhone
Androidスマートフォン
【容量】
無料(〜1,000枚まで)
年額約5,500円(サイズ・容量無制限、ただし動画は10分まで。RAW非対応)
ローカルで別のハードディスク等にバックアップする
クラウドサービスも便利ですが、手元で他のハードディスク等にバックアップを取っておくのももちろん大事。
さすがに家ごと被害に遭うような事態だと仕方ないですが、パソコンやスマートフォンの紛失や故障といったトラブルならローカル(自宅環境)でバックアップさえ取っておけば無問題。
写真や動画以外にも大事なデータはあるでしょうから、パソコン/スマートフォンごとバックアップしておくといざというときに安心ですね。
クラウドサービスとどちらかを選ぶという話ではないので、双方を組み合わせて多重にバックアップを取っておくのがオススメです。
「Qubii」で、iPhoneの写真データを自動バックアップ
iPhoneで撮った写真・動画のバックアップ用におすすめしたいのが、「Qubii(キュービィ)」。
microSDメモリーカードが差し込める充電器の形をした製品で、なんとこのQubiiを使って充電するだけで写真・動画データをバックアップしてくれる画期的な機能を持っています。
パソコンやクラウドなどITに詳しくない人でも、充電するだけでバックアップしてくれるならとても簡単。
バックアップしたデータはQubiiアプリで確認可能で、microSDカードに保存されているためiPhoneに万が一のことがあっても大丈夫。
iPhoneで撮った写真や動画をなくしたくない、けどクラウドとかバックアップとかなんもわからない。。。そんな人にぜひ使ってみてほしい!
「Qubii」レビュー!iPhoneの写真や動画を、充電中にバックアップ。ProやDuoと比較したときの違いは?
TimeMachine
MacにデフォルトでプリインストールされているApple標準のバックアップソフトがTimeMachine。
単にバックアップを取るだけでなく、その名の通り「過去の任意の時点までMacの状態(もしくは特定のファイルやフォルダ)を巻き戻せるという機能もあります。
Macユーザーなら、何はともあれまずは利用しておきたいアプリ。
当然のことながら外付けもしくはWi-Fi経由で別のストレージが必要になるので、準備しておきましょう。
【対応機器】
Mac
【必要なもの】
外部ストレージ
外付けHDDのデータを消去し、MacのTime Machineバックアップとして利用する方法
Windows標準バックアップ
2010年以来ずっとMacユーザーなので知らなかったのですが、Windowsにもデフォルトでバックアップ機能が搭載されているようです。
こちらもTimeMachine同様に利用しない手はありません。バックアップ用外部ストレージの準備を忘れずに。
【対応機器】
Windowsパソコン
【必要なもの】
外部ストレージ
iTunes
写真データも含めたiPhoneのバックアップを取る場合、2つの選択肢があります。
1つは前述のiCloud、そしてもう1つはiTunesを使ったMac/Windowsパソコンへのバックアップ。
パソコンに有線接続する必要があるため多少面倒ですが、それだけで写真から何から全部バックアップを取ってくれるのでとてもありがたい。
iPhoneを無くしたとしても、新しいiPhoneを手に入れさえすればiTunesからほぼ完璧に再現可能です。
iPhoneにiTunes経由で旧iPhoneのアプリ・データを復元する手順。15分で完了!
【対応機器】
iPhone
【必要なもの】
Windowsパソコン/Mac
物理的な写真やアルバムを電子データ化する
デジカメやスマートフォンで撮影した写真・動画データであればいかようにもバックアップできますが、現像した現物の写真となるとそうはいきません。
焼き増しして別々の場所に保管しておくなど考えられなくもないですが、保管場所が2ヶ所以上ないとバックアップとして機能しないし、そもそもネガが見つからない場合もあるでしょう。
(そもそも今現在で焼き増しできる店ってどのくらいあるのかな……?)
なので、手元にある物理的な写真は全てスキャンしてデータ化することをおすすめします。
一旦データにしてしまえばいくらでもバックアップが取れるし、家族や友人に送ったり、見返したりするのも簡単。もちろん劣化もしません。
アルバムに入っていないのあれば、ScanSnap iX1500のような家庭用スキャナーにかけてまとめてスキャンしてしまうのが最もラク。
ScanSnap iX1500の使い方と設定方法。自炊用にも優秀な超定番スキャナー【レビュー】古いアルバム等に入れてある場合は、1枚ずつ取り出してスキャンするのは大変だしベッタリと張り付いていて取れない場合も。
そんなとき、iPhoneユーザーであれば「Omoidori(おもいどり)」を使うのが便利。
iPhoneを取り付けてハンディスキャナーのように扱える製品で、写真をアルバムに入れた状態のままスキャン(iPhoneでキレイに撮影)できます。
アルバムに入った昔の写真を綺麗にデータ化する「Omoidori」を持って帰省。家族と思い出を振り返ろう
ただし、Omoidoriは2019/2現在でiPhone 5〜8までしか対応していないようです。
iPhone XシリーズやPlusシリーズには現時点で非対応なのでご注意を。
あとがき
大事な写真が詰まったスマートフォンやパソコン、壊れてからでは遅いです。後悔先に立たず。
いかなる事態が起こっても失われないように、必ずバックアップを取って備えておきましょう!