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本の電子データ化(自炊)をする上で感じる、3つの心理的・物理的ハードル

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序章「本の電子化に向けての3つのハードル」

いざ紙の本を電子データ化するとなっても、「何が必要なのかそもそもわからない」「お金かかるんでしょ?」「めんどくさい」など、心理的・物理的なハードルを感じてしまう方は多いことでしょう。


何故だろう??と昔を思い出して考えてみると…大きく分けて以下3つのハードルがあることに気づきました。

  1. 金銭的ハードル(スキャナーと裁断機、けっこう高い)
  2. 心理的ハードル(その本の背表紙をやぶるなんて、とんでもない!)
  3. 物理的ハードル(本を解体して、裁断して、スキャナーにセットして…めんどくさそう)


今回は、普通の方が感じる本の電子データ化(自炊)に向けての3つのハードルを、具体的に考えてみたいと思います。

前回の記事と見比べつつ、スキャンに踏み切るかどうかの判断材料にしていただければと思います!

① 金銭的ハードル

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電子化に向けてまず最初のハードルが、「お金」です。

最低限、本の電子化にはスキャナー(4万程度)と裁断機(1万~4万程度)が必要ですから、確かに安い出費ではないことは事実。

この出費に踏み切るかどうかは、前回の記事で書いたようなメリットが、どれだけその人にとって嬉しいかによります。


ただ、

「本の電子化によって家が整理され、スペースを確保できる」「何十冊でも気軽に持ち運べる」「自由に検索ができる」…

といったメリットは、たくさん本を読む人であればあるほど、どこでも本を読む人であればあるほど、ビジネスや仕事に関連する本を読む人であればあるほど、指数関数的に増大していきます。


ちなみに、自炊による電子化以外の方法だと。。。

☆メリット例(1)「本の電子化によって家が整理され、スペースを確保できる」

→(代替案)トランクルームだと、例えば1畳だと月15000円程度。ちょっと高い…

☆メリット例(2)「何十冊でも気軽に持ち運べる」「自由に検索できる」

→(代替案)スキャンサービスを利用すると、普通のpdfにするだけなら1冊100円程度。ただし、検索可能にすると+100円、雑誌はダメ、設定等も業者任せ(基本的に「自動」のため、スキャナーの誤認識に対応できない)などの問題あり

…「本の電子化」の代替案って、ありそうでなかなかないんですよね。

金銭的ハードルを越えるかどうかは、「それを補ってあまりあるメリット」があるかどうかがポイント。

では、電子化のための設備投資(スキャナー&裁断機で5~8万程度)の出費が、電子化のメリットと釣り合うかどうか?

少なくとも読書家、ライフハッカーの方々であれば、出費以上のメリットは十分あると私は考えます。


なお、設備投資がどうしても厳しい場合には街中にある「自炊スペース」を利用する手もあります。

福岡・ヨカラボ天神の自炊スペース

福岡・ヨカラボ天神の自炊スペース

自炊したい冊数がそれほど多くない場合は、こちらも有力な選択肢。


② 心理的ハードル

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2つ目は「心理的ハードル

これは子供の頃からの刷り込み(?)によるものなので、実は最も高いハードルかもしれません。


私達は、小さい頃から様々な本に慣れ親しんできています。絵本、教科書、小説、マンガ…

ただ、それはどれも「読んで、本棚や机の中にしまう」ものだったと思います。

本を意図的に破るなんて、ほとんどの人は考えもしなかったのでは。

(破ろうものなら、学校の先生や親にこっぴどく叱られたことでしょう。。。)


こういった幼い頃の習慣から、スキャンのためとはいえ「本を破る」「裁断する」ことに、漠然とした抵抗を持っている方は非常に多いはず。

でも、よく考えてみてください。ここで本を破ったり裁断することは、本を粗末にしているわけではありません。

ともすれば本の山に埋もれ、二度と読まれなくなるかもしれない本を、電子化して取り出しやすく、また手に取ってもらいやすくしているのです。


加えて、前回述べたようなメリットも享受でき、よりその本を様々な場面で活用することができます。

これって、自分にとっても本にとっても素晴らしいことだと思いませんか??

もしこういったハードルを感じている方がいたら、もう一度自分が感じている漠然とした心理的抵抗と、電子化によって得られるメリットを冷静に比べてみてほしいと思います。


③ 物理的ハードル

最後のひとつは、物理的ハードル。かいつまんでいえば「労力」です。

本を解体して、裁断して、スキャナーにセットしてスキャンして、縛って捨てて…そんな面倒なことできるか!という方はたくさんいることでしょう。

確かに、何十冊も裁断しようとすると、それなりに労力をかける必要はあります。


ただ、ちょっと待ってください。

今これを読んでいるほとんどの方が感じている物理的ハードルよりは、もっと少ない労力で、もっと短時間で電子化することができるんです!

そのノウハウを少しでも多くの方と共有し、本の電子化への敷居を下げること、これがこのブログの大きな目的の一つなのです。

それでは、1冊あたりの電子化にどのくらいの時間がかかるのか?マンガ本1冊を裁断、スキャンしてみました。

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かかった時間は以下の通り。

-解体&裁断:1分10秒

-スキャン:4分30秒

-設定、ファイル整理:1分弱
※表紙含まず

1冊あたり6~7分。

これは2010年当時の測定で、2024年現在は裁断機やスキャナーの性能も上がっているのでさらに速くデータ化できます。

何冊も電子化する場合はスキャン中に裁断できたりするので、もう少し短くすることも可能。


どうでしょう。意外と短時間で、さほどの労力も使わず楽にできるんだな、と思いませんか?

これは、僕が1000冊スキャンによって身につけた熟練の技を体得しているから早い…のではありません。

やり方を知っていれば、誰でもこのくらいでできます!


3つのハードルを乗り越えて「自炊」をはじめたい人へ

この記事で紹介した3つのハードルを乗り越え、紙の本の電子データ化(自炊)を始めたい方へ向けたノウハウを、このブログ「ushigyu.jp」では掲載しています。


私が2024年現在でおすすめする裁断機とスキャナーは以下のとおり。

裁断機どちらか1つとスキャナーを手に入れれば、すぐに自炊がはじめられます。

私のおすすめ自炊用裁断機①

私のおすすめ自炊用裁断機②

私のおすすめ自炊用スキャナー

自炊に関してよくある質問とその回答をまとめた記事はこちら。

本の「自炊」に関する質問に、1,000冊以上の本を自分で裁断・スキャンしPDF化した私が回答します


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【自炊(本の電子化)完全マニュアル】 全2+6+1回シリーズ

序章「本を電子化する6つのメリット」

☆ 序章「本の電子化に向けての3つのハードル」 ←本記事

第1回「裁断機をえらぼう!」

第2回「スキャナーをえらぼう!」

第3回「本を裁断しよう!」

第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」

第5回「電子化した本をiPadやiPhone、MacやWin機で読もう!」

第6回「裁断機・ScanSnapを手入れしよう!」

番外編「裁断した本を処分しよう!」

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