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こんにちは。長崎の実家に帰省中のうしぎゅう（@ushigyu）です。
毎年お盆の8月15日に行われる長崎（おもに市内）の伝統行事が、「精霊流し（しょうろうながし）」。
これは、初盆を迎えた故人の家族などが、、盆提灯や造花などで飾られた精霊船（しょうろうぶね）と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶという行事です。
（精霊流し – Wikipediaより）
船を流し場まで運ぶときに、爆竹で爆音を鳴らしながら道路を通っていくので印象に残っている方もいるかもしれません。
他県だと知らない方も多いと思うので、この地元・長崎の恒例行事をちょっとご紹介しましょう。
精霊流しが近づくと、街中には精霊船が
毎年8/15が近くなってくると、精霊船（しょうろうぶね）が街のあちこちに現れます。
帆に書かれてある「西方丸」とは、仏教において極楽浄土は西方にあると信じられているため、その西方浄土に着くようにということで書かれているものらしい。
だいたい19〜21時くらいがピークなのですが、まだ全然明るい17時前くらいから精霊流しが始まっていました。
この時間帯は交通規制もまだ敷かれていませんが、構わず進んでいきます。
精霊流しの様子
夜の20時すぎごろ、精霊流しを見に外に出てみました。
この道路は既に精霊船が通ってしまった後らしく、爆竹の箱や燃えかすが散っています。
（夜中のうちに清掃されます）
1年中でこの日だけは、道路で花火をしたりなどフリーダムな感じに。
爆竹や花火で火薬を使うのと、交通規制もあるので、警察の方々がそこかしこで警戒や規制をしています。
そんな光景を見つつ”流し場”の方へ歩いていると、出てきました精霊船！
これは町内みんなで出している船ですね。
船を先導する鐘の音と、爆竹の凄まじい轟音が響き渡っています。
どのくらい鳴らしているのか、動画に撮ってみました。
※爆音注意！
花火や爆竹を手に持ったままする人もいれば・・・
箱に大量の爆竹を入れて、一気に爆発させる人も。
（あまり危ないのは勧められませんが・・・）
こちらは、個人で出している船。
軽トラックを船に見立てたものもあります。
精霊船の行列。
流し場の手前までやってきました。
精霊船が、電車も通る大きな交差点を横断しています。
このときばかりは、電車もバスも人も道を譲る。
横断の様子を動画に撮ってみました。
流し場に着いた精霊船は・・・。ちょっと儚い。
交差点を過ぎ、精霊船は大波止（おおはと）の流し場に向かっていきます。
流し場の港に着いた精霊船は、海に流されるというわけではありません。
（大量のゴミを海に流してしまうことになるので、禁止されています）
港に着いたら、遺影などを取り外した上で、参加者合掌のもと重機によって破壊されてしまうのです。
しかたないとはいえ、ちょっと儚い気もしますね。。。
万が一に備え、消防車もスタンバイしていました。
精霊流しを終えた参加者の方々は、遺影や位牌、鐘などを抱えて法被姿のまま帰っていきます。
あとがき
40代以上くらいの方であれば、長崎出身のさだまさしの歌「精霊流し」で知っている方もいるかもしれません。
実際は歌のようにしんみりした感じではなく、花火や爆竹の音、鐘の音と掛け声が飛び交うにぎやかなものです。
（ですが、お祭りではなくあくまで死者を弔う行事です）
8/15に長崎に来る予定のある方は、ぜひ見に来てみてください。
ただし想像以上の爆音が鳴り響きますので、耳栓をお忘れなく・・・。
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