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全国ではそれほど知名度の高くない佐賀県ですが、実はうまいものや良いところがたくさんあるんです。
そんな場所の1つが、佐賀県の南「太良町」にある蟹御殿(かにごてん)という宿。
太良町は竹崎カニが有名。
種類としてはワタリガニなのですが、有明海の干潟にいる栄養豊富なエサをたくさん食べて格段に美味とのこと。
有明海の干満の差でできる広大な干潟、その干潟に棲むプランクトンや小動物は、1日1回は潮の引いた干潟の上で日光を浴びます。食べ物をおいしくする遠赤外線を多く吸収したそれら小動物は竹崎カニの格好のえさであり、それを食べる竹崎カニはそれゆえに、格段に美味であるといわれています。竹崎カニ |太良町ホームページ
蟹御殿ではその名の通り、竹崎カニをふんだんに使った料理が楽しめます。
カニ料理を目当てに訪れた蟹御殿ですが、それだけではありません。
部屋がとてもモダンで綺麗、眺めも最高。
雰囲気やサービスもとても良く、また来てみたい宿として心に刻まれました。
佐賀や長崎あたりを旅行する際には、ぜひおすすめしたい宿です!
和のテイストを取り入れたモダンなエントランス、ロビー
長崎県との県境付近にある佐賀県太良町。
蟹御殿は、その中でもほぼ県境付近に位置しています。
所要時間は福岡市からだと車で約2時間、長崎市からは1時間強ほど。
この趣のある建物が蟹御殿。
周囲の観光なども考えると車で来るのが一番便利かと思いますが、最寄りのJR肥前大浦駅までの送迎も行っているようです。
駐車場に車を停めて、さっそく中へ。
エントランス横には竹があしらってあるなど和のテイストも取り入れつつ、スッキリとした内装。
イメージとしては旅館とホテルの中間くらいな感じでしょうか。
ウェルカムドリンク&スイーツとして、自家製ミルクプリンとお茶がいただけます。おいしい。
プリンを食べながらふと後ろを振り向くと、そこには晩の食卓に並ぶ(かもしれない)大きなカニが!
ご飯が楽しみですなあ。
大きな窓からのオーシャンビューが楽しめる客室
蟹御殿の客室は、全室オーシャンビュー。
はなれや展望風呂・露天風呂付きなどもあるのですが、今回は初めての来訪ということでスタンダードな部屋を選んでみました。
その眺めがこちら。めちゃめちゃええやん!
ソファが窓向きに配置されてるのもすごくいい。
眼前に広がる有明海。足元までほぼ全面が窓になっているので、広がりがすごい。これを部屋のソファから楽しめるなんて贅沢やなあ。
下の方に目を移すと、宿泊客が自由に出られるテラスも。あの真ん中の席に座りたい…!
写真映え的にも文句なし。
窓際には大きな鏡と洗面台。普通はトイレの横などにあることが多いですが、部屋に違和感なく溶け込むデザイン。
テレビは壁掛け式で、地上波やBSのほかYouTubeやVODコンテンツも楽しめます。スマートフォンのミラーリングもできるらしい。
とはいえ、見られる映画等のコンテンツはかなり限られているので、あまり期待せずに。
わざわざいい宿に泊まりに来て、2時間も映画に費やすこともないでしょう。
おしゃれなCDプレイヤーに、ブルーレイプレイヤーもありました。
ジャズのCDなんかも置いてあるので、雰囲気をつくりたいときに。
トイレとシャワーブース。ここだけ見てもデザインへのこだわりがわかろうというもの。
ウェルカムメッセージも嬉しいですね。
8つの貸切露天風呂は、宿泊者は1,000円で利用可能。プランによっては1時間無料で入れます。
電話で予約が必要で、予約状況はテレビで確認可能。
風呂に行くときに使えるカゴがこれまた便利!
多くの旅館では小さな袋くらいしか置いていない場合が多く、結局着替え等を入れるのに自分のバッグを使うか抱えていくしかないんですよね。
このカゴなら容量十分だし浴衣とも合うし、風呂に限らず館内を回るときにも使いやすい。
総じてデザインやセンスの良さもさることながら、しっかり実用性も両立していて非の打ち所がない。やるな蟹御殿。
展望風呂と選べる浴衣
誰もいなかったので、最上階の露天風呂で写真を撮ってみました。手すりも低いので眺めは最高。
「温泉」と銘打ってはいますが、それほど温泉成分は濃くないようで普通のお風呂とそれほど違いは感じません。(蟹御殿としてもそれはわかっているようで、あまり”温泉”としては押し出していない)
貸切露天も含め、お湯よりは景色や雰囲気を楽しむお風呂ですね。
フロント近くには、多くのサイズやデザインから選べる浴衣コーナー。
女性用はSS、S、M、L、LLの5サイズ。男性用は小、中、大、特大の4サイズ。子供用も小、中、大の3サイズが揃っています。
記念写真に映えそうなカニのかぶりものも常備。
(『はい!カーニ!!』の掛け声はどうかと思うけど)
食事処のすぐ近くにあるキッズコーナー。小さな子ども連れファミリーへの対応もぬかりなし。
竹崎カニを堪能する夕食
夕食は、通常の竹崎蟹会席+佐賀和牛の溶岩焼き(プラス1,000円/人)をつけたプランを選びました。
おしながき。お造りにはじまってカニ、牛溶岩焼き、釜飯とつづく豪華ラインナップ。
季節の小鉢二種と活魚のお造り。新鮮なお刺身がある意味前座で出てくるというこの贅沢さよ。
あ、もちろんビールも頼みましたよ。湯上がりのビールは悪魔的っ・・・!
(撮るタイミングを逃して泡が消えてます)
有明海の小魚の揚げ物。サクサクおいしい。
アサリの煮物をつまみつつビールなどを楽しんでいると……
茹で上がったメインの竹崎カニがやって来ました!
一人一杯。いつもそうなのかはわかりませんが、オスとメスを一杯ずつ持ってきてくれました。
慣れていないとカニを解体するのは難しいものですが、スタッフさんが食べやすいように細かくしてくれるので安心。
オレンジ色の卵が見えるので、こちらがメス。
こちらがオスですね。
ズワイガニやタラバガニと比べると竹崎カニ(ワタリガニ)は小ぶりなので、中身のボリュームはそれほどありません。
ですがその分カニの旨味・甘味がギュッと詰まっていておいしい!
おなじみのカニフォーク(撮り忘れた)を使って脚や甲羅をほじくりつつ、身やカニ味噌、カニの卵を味わいます。うまうま。
酒飲みとしては、カニの風味に合わせたくなるのはやっぱり日本酒。
蟹御殿セレクトのきき酒セットをいただきました。鍋島、光武、肥前蔵心とすべて佐賀のお酒。
実は佐賀にはおいしい日本酒もたくさんあるんですよ。
通常の夕食なら竹崎カニがメインですが、今回はオプションでつけた佐賀和牛の溶岩焼きがあるのでWメイン状態。贅沢極まる。
ちなみに、他にオプションで追加可能な食材としては活きアワビ、サザエ、車海老(季節によって異なる)があるようです。
熱した溶岩の上にお肉と野菜を乗せて。音とビジュアルが食欲をそそる。
さすがにいい肉だけあって、適度な柔らかさと脂の旨味が期待通りにおいしい。
ただ、直前に食べた竹崎カニが普段食べられない味でインパクト大だったので、それと比べてしまうと印象が薄い気もします。
お肉好きやボリュームを増したい方は満足できると思うので、お好みで。
佐賀和牛を食べ終わる頃には、目の前で火にかけていた蟹釜めしが食べごろに。
湯気に混じって、カニのいい香りがする…!
竹崎カニと出汁の旨味を吸ったご飯、わかりますか。めちゃめちゃうまいです(語彙力)。
釜飯ならではのおこげもいい食感・風味のアクセント。
腹いっぱいで食べられなそうでもパクパクいっちゃうよこれは。
ご飯と一緒に有明海苔のお吸い物で〆る至福のひととき。
デザートもしっかりプレートで。
「蟹御殿」の名に恥じないカニ会席、さすがにレベル高かった…!
大変おいしゅうございました。
フリードリンクの談話室と絶景テラス
エントランスの奥にある談話室。
19:30〜22:00まではフリードリンクタイムとなり、ワインやジュース、レモンウォーターが好きなだけ飲める。
コーヒーサーバーは常時設置してあるので、朝夜問わずいつでもどうぞ。
風呂上がりや夕食前後の団らんタイムにうってつけ。
隣接するロビーでも自由にくつろげるので、談話室が混んでいても特に問題はなさそう。
談話室の窓を開けると、ライトアップされたテラス。夜風に当たるもよし、写真を撮ってキャッキャするもよし。
翌朝、せっかくなので朝風呂後に談話室とテラスにもう一度来てみることに。
朝のフリードリンクは、地元のあま酒と野菜ジュース。
夜のライトアップもいいけど、朝のテラス席もいいですなあ。無駄に座ってみたくなる。
卵かけご飯がおいしい朝食
蟹御殿は朝食も手抜きなし。
食事処の入口では、生搾りオレンジジュースでお出迎え。
上から入れたオレンジが中身の見える機械で綺麗につぶされ絞られる様子はなかなかに楽しい。
やっぱり朝は炊きたてご飯!南部鉄器で炊き上げた佐賀県産ヒノヒカリ。
卵焼き、サラダ、梅干しなど、いろいろな食材を少しずつ。家ではなかなか難しい旅館の醍醐味。
朝食の定番、焼き魚。
味噌汁に、ダシのきいた茶碗蒸し。
パッと見で呼子のイカシュウマイかと思ったんですが、これは竹崎の蟹シュウマイでした。朝食唯一のかに要素。
朝にうれしいあっさり湯豆腐。
蟹御殿特製のたまごかけ醤油でいただく、卵かけご飯。正義。
朝食メニューの中でも、このTKG(というかご飯とたまごかけ醤油?)には特別なこだわりがあるようです。
蟹御殿の近隣スポット
蟹御殿があるのは、佐賀県南部で長崎との県境付近。周辺にはさまざまな観光スポットが点在しています。
以下は蟹御殿に行く前後に立ち寄れそうな佐賀県内のスポット。他には長崎県北部あたりの名所を回るのも全然アリです。
日本三大稲荷の1つ「祐徳稲荷神社」佐賀県にこんなカッコイイ神社があったなんて… 近代的で美しいデザインの「武雄市図書館」と、自然の力にあふれた樹齢3,000年以上の「武雄の大楠」 佐賀トップクラスの豚骨ラーメン「いちげん」は、味も接客も抜群。わざわざ行く価値のある店だ 「KiHaKo(嬉箱)」嬉野温泉の旅館横にあるカフェ&雑貨店。有田焼などの焼き物や、地元の食材を使った料理も!あとがき
カニと言うとズワイガニやタラバガニが全国的には有名かと思いますが、竹崎カニはそれらとまた違った濃厚なカニの風味が楽しめる逸品。
蟹御殿はその竹崎カニが存分に味わえるだけでなく、丁寧な接客とモダンな内装は老若男女が満足できるクオリティ。
九州旅行の候補の1つとして、強くオススメします!